都市開発ニュース
三宮センター街に隣接する大規模商業施設を一体的に再整備へする「サンセンタープラザの建て替え」!!再開発協議会が発足して3館一体建て替えを検討!!
相鉄いずみ野線の延伸を見据えた新駅周辺のまちづくり構想「いずみ野線A駅周辺まちづくり計画」!!商業・生活サービス機能の充実と緑豊かな交流拠点の形成を目指す!!
東村山市最大級となる総戸数591戸の大規模マンション開発「グレーシア武蔵野東村山」!!ワーキングラウンジやブックライブラリーなど多彩な共用施設を備えた地上15階建てレジデンス!!
新宿御苑前駅徒歩2分、全フロアにフルセットアップオフィスを採用する「スイテ新宿御苑前」!!地上12階、高さ52.35m、最上階に共用ラウンジと屋上テラスを備えるオフィスビルが2028年夏竣工へ!!
慶應SFCを経由して東海道新幹線新駅誘致地の倉見まで全区間延伸を目指す「相鉄いずみ野線延伸計画」!!都市計画道路高倉遠藤線の4車線化によりBRTの機能強化も検討!!
北関東最大級約10,000席の大規模アリーナを整備へ!!「宇都宮ブレックス新アリーナ」!!2030-31シーズン開業を目指す宇都宮駅東公園の新ホームアリーナ計画!!
札幌市中心部の大通公園をリニューアルする「大通公園基本計画 中間とりまとめ(案)」!!西4丁目の水景施設更新や憩い空間の創出、みどり豊かな公園づくり!!
地下鉄7号線延伸・中間駅設置で新たな市街地を形成する「(仮称)地下鉄7号線中間駅周辺地区土地区画整理事業」!!約120haの大規模開発で自然と都市機能が調和するまちづくりへ!!
2029年に開業する東京駅前「ヤエス コア」最上層に入る全184室の高級ホテル&サービスレジデンス「オークウッドプレミア八重洲コア東京」!!2029年1月末竣工予定の地上43階、高さ約227mの大規模複合施設!!
大井町駅西口の約1.4haを活力創造ゾーンとして再開発する「大井町駅西口E地区」!!商業・業務・住宅が集積する複合拠点の形成を目指す!!
銀座に誕生する地上12階、高さ42m、客室数130室の木造ハイブリッドホテル「(仮称)木挽ビルホテル計画」!!木柱・木梁やCLT耐震壁、木ブレースを採用して2029年10月開業予定!!
TX三郷中央駅の駅高架下やにおどり公園の活用でにぎわい創出する「三郷中央駅周辺にぎわい創出ビジョン」!!駅前広場改修工事が進むほか、歩行者空間の拡充やカフェ・飲食店の誘致なども!!
中銀カプセルタワービル跡地で建設が進む地上12階、全145室のホテル「プルマン東京銀座」!!メタボリズム建築から銀座エリアのプレミアムホテルへ生まれ変わる!!
銀座四丁目交差点に建っていた円筒形ガラス張りビル・三愛ドリームセンター建て替える「(仮称) GF計画」!!リコーによる地上11階、高さ49.24mの新ビルを建設へ!!
国土交通大臣が軌道運送高度化実施計画を認定した「宇都宮LRT西側延伸」!!宇都宮駅~教育会館前付近約4.9kmを延伸、2036年3月開業目指す!!
愛知県常滑市・中部国際空港島約50haの区域で進む統合型リゾート(IR)計画「中部国際空港島特定複合観光施設設置運営事業」!!民間事業者から参加表明書の提出で事業者選定へ!!
商業ゾーン27店舗を刷新し、「UDX DINING&SHOP」が誕生する「秋葉原UDX」!!2026年12月10日リニューアルオープン!!
地区計画図が公表されたTXみらい平駅近く約19.1haで戸建住宅街を形成する「みらい平東土地区画整理事業」!!スーパーマーケット誘致や2027年4月の造成工事着手を予定!!
関西空港対岸・りんくうタウンの約2haのSICC計画跡地を再売却する「りんくう中央公園グラウンド跡地」!!高さ150mの超高層複合施設も可能な大規模開発用地!!
狭山丘陵の森・水・空を感じる7駅の駅舎デザイン案を公表した「多摩都市モノレール延伸事業」!!上北台~箱根ケ崎間約7.1kmに新駅7駅を整備へ!!

JR予讃線松山駅周辺約2.4kmを高架化する「JR松山駅付近連続立体交差事業」!!長屋門モチーフと木ルーバーが印象的な新高架駅、まもなく事業完了!!

JR松山駅付近連続立体交差事業は、四国最大の都市である松山市の中心駅・JR松山駅周辺において、JR予讃線約2.4kmを高架化することで、市街地の東西分断の解消や交通環境の抜本的改善を図る大規模な都市基盤整備事業です。

駅周辺では長年、踏切遮断による慢性的な交通渋滞や事故リスクが課題となってきましたが、本事業によりそれらの問題解消が進められてきました。2008年の都市計画決定、2009年の事業認可を経て整備が本格化し、南江戸工区を大林組・西岡総合建設JVによる施工、駅工区を清水建設・四国開発建設JVによる施工、千舟工区を鉄建建設・渡邊建設JVによる施工によって建設が進められました。

2024年9月29日にはJR松山駅を含む高架線への切替が実施され、新駅舎の供用も開始されています。今後は、駅前広場整備や周辺道路整備などの関連事業とあわせて、2025年度に連続立体交差事業全体の完了が予定されており、県都・松山の「陸の玄関口」としてふさわしい都市空間の形成が本格化していきます。

→愛媛県 JR松山駅付近連続立体交差事業

JR松山駅付近連続立体交差事業の概要

1.事業の位置づけと目的
四国最大都市・松山市の玄関口であるJR松山駅周辺を対象とした連続立体交差事業。
市街地分断の解消と安全で円滑な都市交通の確立を目的とする基盤整備。

2.高架化の対象区間と規模
JR予讃線の松山市美沢二丁目から空港通一丁目までの約2.4kmを高架化。
駅機能更新と周辺市街地の一体化を図る広域的な鉄道整備。

3.事業主体・事業費・事業期間
事業主体は愛媛県、総事業費は約607億円。
2008年度に都市計画決定、2025年度完了予定の長期プロジェクト。

4.踏切除却による交通環境の改善
高架化により8か所の踏切を廃止し、慢性的な交通渋滞や事故リスクを解消。
自動車・歩行者・自転車が安全に通行できる都市交通環境の再構築。

5.JR松山駅の高架化と駅機能刷新
2024年9月に高架線へ切替え、新駅舎の供用を開始。
2面4線化とバリアフリー化による利便性と安全性の向上。

6.高架下空間とにぎわい創出
高架下に商業施設「だんだん通り」を整備し、地域資源を発信。
通勤・観光・日常利用が交差する新たな交流拠点の形成。

7.駅前整備と一体的なまちづくり
土地区画整理事業や駅前広場整備、公共交通結節機能と連動した都市再編。
松山の将来発展を支える県都中枢拠点の再構築。


*JR松山駅付近連続立体交差事業により高架化された松山駅

JR松山駅周辺は、南北方向に走るJR予讃線と、かつて駅に隣接していた車両基地・貨物駅の存在により、市街地が東西に大きく分断されてきた地域です。複数の踏切では列車通過のたびに道路交通が遮断され、通勤・通学時間帯を中心に深刻な交通渋滞が日常化していました。

また、踏切事故の危険性や、緊急車両の通行に支障をきたす場面もあり、都市機能の面からも大きな課題を抱えていました。こうした鉄道による物理的な分断は、駅周辺の土地利用や一体的な市街地形成を阻害し、松山市の玄関口としての魅力を十分に発揮できない要因となっていたのです。

出典∶愛媛県

こうした課題を解決するために進められているのが、JR松山駅付近連続立体交差事業です。本事業では、道路と鉄道を連続的に立体交差させることで、踏切を除却し、交通環境の大幅な改善を図っています。

高架化の対象区間は、松山市美沢二丁目から空港通一丁目までの約2.4kmで、事業主体は愛媛県です。総事業費は約607億円にのぼり、2008年度から2025年度までの長期にわたる事業として進められてきました。2023年度末時点で進捗率は約90%に達しており、松山市の都市構造を大きく変える基盤整備として着実に成果を上げています。

*新しいJR松山駅は黒を基調とした外観の高架駅となった
*松山駅駅構内や高架下に整備された商業施設「だんだん通り」

本事業は、JR松山駅を中心とした広い範囲を対象としており、高架区間、行き違い線区間、北伊予駅改良区間、車両基地・貨物駅区間の4つの工区で構成されています。

高架区間では、JR松山駅を含む約2.4kmの鉄道を高架化し、市街地を分断していた線路構造を抜本的に改変しています。行き違い線区間では、回送列車の増加に対応するため、石手川を跨ぐ区間の複線化が行われ、既に供用が開始されています。さらに北伊予駅では、列車運行の安定性を高めるための駅改良が行われ、車両基地・貨物駅は伊予市と松前町境界部へ移転されました。これらの整備を一体的に進めることで、鉄道運行と都市機能の両面からの改善が図られています。

*松山駅コンコースは武家屋敷などでみられる長屋門がモチーフ
*吹き抜け空間で天井高が高い改札駅構内通路

高架化の大きな効果の一つが、8か所の踏切の除却です。これにより、踏切待ちによる慢性的な渋滞が解消され、道路交通の円滑化が大きく前進しました。特に幹線道路と交差する踏切が廃止されたことで、自動車交通だけでなく、歩行者や自転車にとっても安全性が向上しています。あわせて都市計画道路や周辺街路の整備も進められており、松山駅周辺では立体的かつスムーズな交通ネットワークが形成されつつあります。

*コンコース天井は井桁形状の木ルーバーが特徴的な意匠となっている

2024年9月29日の高架切替により、JR松山駅は地上駅から高架駅へと生まれ変わりました。新駅は2面4線構造となり、特急列車と普通列車の運行整理が行われ、対面乗り換えが可能な利便性の高い駅となっています。また、エレベーターやエスカレーターの整備により、バリアフリー化が進み、高齢者や観光客を含む幅広い利用者にとって、安全で快適な駅空間が実現しています。松山の玄関口としての機能と景観の両面で、大きな刷新が図られました。

*コンコースに面した待合室の様子
*プラットホームに上がる階段の様子

鉄道の高架化により生み出された高架下空間は、新たな都市資源として活用が進められています。駅構内および高架下には商業施設「だんだん通り」が整備され、愛媛や松山の魅力を発信する飲食店や物販店舗が集積しています。これにより、通勤・通学客だけでなく、観光客や地域住民が立ち寄り、滞在できる空間が形成され、駅周辺に新たなにぎわいが生まれています。高架下という限られた空間を有効に活用する点も、本事業の特徴の一つです。

*プラットホームの様子。2面4線となっている

JR松山駅付近連続立体交差事業は、鉄道高架化単体ではなく、松山市が施行する土地区画整理事業や駅前広場整備、幹線街路整備、路面電車延伸事業と一体的に進められています。特に駅西側では、新たな駅前広場の整備によりアクセス性が大きく向上し、これまで開発が遅れていたエリアの都市機能強化が進んでいます。鉄道、市内電車、バスが結節する交通拠点として、松山駅周辺の役割は格段に高まっています。

*西側から見た高架化された松山駅
*解体工事が進む松山駅東口の旧駅舎

JR松山駅付近連続立体交差事業は、踏切除却や駅機能向上にとどまらず、松山の都市構造そのものを再編する重要なプロジェクトです。2025年度の事業完了により、市街地分断の解消、安全で円滑な交通環境の確立、駅周辺の高度利用とにぎわい創出が本格化していきます。

*南江戸町踏切跡付近の様子。高架化が行われ、市街地の分断の解消や円滑な自動車交通環境の実現が図られた

本事業は、松山が四国を代表する都市として持続的に発展していくための基盤を整えるものであり、今後のまちづくりの方向性を示す象徴的な取り組みといえるでしょう。

最終更新日:2026年1月8日

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