(仮称)東京自興ビル・国分マンション建替え計画は、東京都港区海岸1丁目に建設される地上25階、地下2階、高さ88.87m、総戸数108戸のタワーマンションです。立地は、南側を竹芝通り、北側を都道481号に挟まれた場所に建っていた地上13階、地下1階、総戸数82戸、1969年3月竣工の「東京自興ビル(国分マンション)」跡地に位置しています。
「東京自興ビル・国分マンション」は、東日本大震災を契機に2011年から再生が検討され、2013年の耐震診断で倒壊の可能性が高いと判定されました。また、漏水や赤水など給排水設備の深刻な劣化や、修繕積立金不足により耐震補強が困難な状況でした。これらの問題を抜本的に解決し、安全で快適な環境を確保するため、建替えが最適と判断されました。日鉄興和不動産は2017年から事業協力者として参画し、2023年12月に建替え決議が承認され、全権利者の参加による建替組合が設立されました。
借地権や余剰容積の不足により通常の設計での建替えが困難な中、隣地との共同化で敷地を拡大し、さらに「東京都のマンション建替法による容積率特例緩和制度」を活用して容積率を400%から約620%に引き上げ、建替え条件を改善しました。この取り組みが独創的で先進的な再生モデルとして評価され、国土交通省の令和6年度「マンションストック長寿命化等モデル事業」に採択されています。
建築主は東京自興ビル・国分マンション管理組合、参加組合員は日鉄興和不動産株式会社、設計は株式会社松田平田設計です。着工は2025年10月1日、竣工は2029年12月下旬となっています。
出典・引用元
・日鉄興和不動産株式会社 借地権から所有権へのマンション建替え 「東京自興ビル・国分マンション」建替組合設立のお知らせ ~マンション建替法に基づく容積率緩和の特例により25階建てのタワーマンションへ~ 令和6年度「マンションストック長寿命化等モデル事業」に採択
概要
名称 |
(仮称)東京自興ビル・国分マンション建替え計画 |
計画名 |
(仮称)東京自興ビル・国分マンション建替え計画 |
所在地 |
東京都港区海岸1丁目21番3、15、17 |
用途 |
共同住宅、自動車車庫、事務所 (2階の一部) |
階数 |
地上25階、地下2階 |
高さ |
85.17m (最高88.87m) |
構造 |
鉄筋コンクリート造 制震構造 |
基礎工法 |
杭基礎 |
総戸数 |
108戸 (住宅107戸、事務所1区画) |
敷地面積 |
1,407.31㎡ |
建築面積 |
528.10㎡ |
延床面積 |
12,856.80㎡ |
着工 |
2025年10月1日 |
竣工 |
2029年12月下旬 |
建築主 |
東京自興ビル・国分マンション管理組合 参加組合員:日鉄興和不動産株式会社 |
設計 |
株式会社松田平田設計 |
施工 |
ー |
最寄駅 |
ゆりかもめ「竹芝」駅、JR山手線、京浜東北線、東京モノレール「浜松町」駅 |
備考 |
ー |
位置図
標識
区域図
施設構成・イメージ
「広場状空地」の完成予想パースです。
2024年8月現地状況
東側から見た(仮称)東京自興ビル・国分マンション建替え計画の建設地の様子です。
外観からもかなり老朽化していることが確認できます。
北東側から見た(仮称)東京自興ビル・国分マンション建替え計画の建設地の様子です。
北側から見た(仮称)東京自興ビル・国分マンション建替え計画の建設地の様子です。
北西側から見た(仮称)東京自興ビル・国分マンション建替え計画の建設地の様子です。
南西側から見た(仮称)東京自興ビル・国分マンション建替え計画の建設地の様子です。
東京ポートシティ竹芝から見た(仮称)東京自興ビル・国分マンション建替え計画の建設地の様子です。周囲は超高層が建ち並び、囲まれています。
現地に掲載されていた区域図より、東側隣接地の「MARINX TOWER」と「すき家」は開発区域対象外となります。
最終更新日:2024年11月15日