都市開発ニュース
TX研究学園駅近くに誕生した高架下商業施設「寿横丁」!!新たな飲食・交流拠点として2026年10月26日開業!!
新瀬戸駅・瀬戸市駅前に商業施設や宿泊施設を誘致する「瀬戸市駅前広場余剰地利活用事業」!!サウンディング調査に9社が参加、約3,599㎡の余剰地を活用!!
神戸港に大型スーパーヨットの受け入れ拠点を整備する「SUPERYACHT BASE KOBE(スーパーヨットベース神戸)」!!2027年春に一部開業、2028年に全面開業予定!!
横浜市の三ツ沢公園に収容人数約2万人の新球技場を整備する「三ツ沢公園再整備基本計画(案)」!!陸上競技場の移設や中央広場の整備、桜山の再生も計画!!
熊本県が半導体産業集積に対応する道路網を強化する「セミコンテクノパーク周辺道路整備」!!菊陽空港線や新山原水線の整備、大津植木線の多車線化、中九州横断道路との連携へ!!
相鉄いずみ野線新駅「B駅」を中心に商業・住宅・産業機能が集積する新都市拠点を形成する「藤沢市健康と文化の森地区土地区画整理事業」!!慶應SFC周辺にキャンパスタウンを整備、2034年3月の事業完了を目指す!!
九州大学箱崎キャンパス跡地の大規模まちづくりプロジェクト名が「HAKOZAKI BLOCK(ハコザキブロック)」に決定!!住宅約2,000戸や商業・研究・医療施設など日本最大級のスマートシティ計画が始動!!
三宮センター街に隣接する大規模商業施設を一体的に再整備へする「サンセンタープラザの建て替え」!!再開発協議会が発足して3館一体建て替えを検討!!
相鉄いずみ野線の延伸を見据えた新駅周辺のまちづくり構想「いずみ野線A駅周辺まちづくり計画」!!商業・生活サービス機能の充実と緑豊かな交流拠点の形成を目指す!!
東村山市最大級となる総戸数591戸の大規模マンション開発「グレーシア武蔵野東村山」!!ワーキングラウンジやブックライブラリーなど多彩な共用施設を備えた地上15階建てレジデンス!!
新宿御苑前駅徒歩2分、全フロアにフルセットアップオフィスを採用する「スイテ新宿御苑前」!!地上12階、高さ52.35m、最上階に共用ラウンジと屋上テラスを備えるオフィスビルが2028年夏竣工へ!!
慶應SFCを経由して東海道新幹線新駅誘致地の倉見まで全区間延伸を目指す「相鉄いずみ野線延伸計画」!!都市計画道路高倉遠藤線の4車線化によりBRTの機能強化も検討!!
北関東最大級約10,000席の大規模アリーナを整備へ!!「宇都宮ブレックス新アリーナ」!!2030-31シーズン開業を目指す宇都宮駅東公園の新ホームアリーナ計画!!
札幌市中心部の大通公園をリニューアルする「大通公園基本計画 中間とりまとめ(案)」!!西4丁目の水景施設更新や憩い空間の創出、みどり豊かな公園づくり!!
地下鉄7号線延伸・中間駅設置で新たな市街地を形成する「(仮称)地下鉄7号線中間駅周辺地区土地区画整理事業」!!約120haの大規模開発で自然と都市機能が調和するまちづくりへ!!
2029年に開業する東京駅前「ヤエス コア」最上層に入る全184室の高級ホテル&サービスレジデンス「オークウッドプレミア八重洲コア東京」!!2029年1月末竣工予定の地上43階、高さ約227mの大規模複合施設!!
大井町駅西口の約1.4haを活力創造ゾーンとして再開発する「大井町駅西口E地区」!!商業・業務・住宅が集積する複合拠点の形成を目指す!!
銀座に誕生する地上12階、高さ42m、客室数130室の木造ハイブリッドホテル「(仮称)木挽ビルホテル計画」!!木柱・木梁やCLT耐震壁、木ブレースを採用して2029年10月開業予定!!
TX三郷中央駅の駅高架下やにおどり公園の活用でにぎわい創出する「三郷中央駅周辺にぎわい創出ビジョン」!!駅前広場改修工事が進むほか、歩行者空間の拡充やカフェ・飲食店の誘致なども!!
中銀カプセルタワービル跡地で建設が進む地上12階、全145室のホテル「プルマン東京銀座」!!メタボリズム建築から銀座エリアのプレミアムホテルへ生まれ変わる!!

茨城県つくばみらい市・TXみらい平駅周辺の約274haの大規模都市開発「みらい平駅地区(伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業)」!!都市軸道路沿いも整備が進み、ロピアみらい平店も開業!!

つくばエクスプレスの整備と一体となって推進された「伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業」は、首都圏北東部における代表的な大規模ニュータウン開発の一つです。茨城県施行により約274.9haの広大な丘陵地を対象として実施され、計画人口約16,000人規模の都市形成を目指して行われました。鉄道整備と宅地開発を同時に進める「宅鉄法」に基づく先進的な手法を採用し、道路・公園・住宅・商業施設などを計画的に配置することで、バランスの取れた都市環境を構築しています。

2005年のみらい平駅開業を契機に人口流入が加速し、短期間で優良な住宅地としての基盤が確立されました。さらに近年は、大型商業施設の進出やマンション開発、教育施設の整備が進み、単なるベッドタウンから「生活利便性と居住環境を兼ね備えた成熟都市」へと進化しています。首都圏へのアクセス性と自然環境の豊かさを両立した点が評価され、現在も継続的な人口増加が見られる成長エリアとなっています。

みらい平駅地区(伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業)の概要

1.事業の概要
茨城県施行による約274.9haの大規模土地区画整理事業、計画人口約16,000人の新都市形成。
旧伊奈町・旧谷和原村にまたがる広域開発により整備された計画的住宅都市。

2.鉄道と一体となった開発
つくばエクスプレスと連動した宅地供給により都心アクセスを強化。
みらい平駅開業を契機とした急速な市街化と人口流入。

3.宅鉄法による都市形成
鉄道整備と宅地開発を同時に進める宅鉄法に基づく先進的まちづくり。
住宅・商業・公共施設を一体的に配置した計画的都市構造の形成。

4.土地利用と都市構造
公共用地約36%、宅地約63%によるバランスの取れた土地利用構成。
住宅を中心に商業・業務機能を備えた複合型都市の形成。

5.生活利便性の向上
ピアシティ富士見ヶ丘をはじめとする商業施設の集積。
ロピア みらい平店開業による買物環境の充実。

6.住宅供給と人口増加
メイツつくばみらいやリナージュつくばみらいなど新築マンションの供給拡大。
一都三県からの移住者増加によるファミリー層中心の人口成長。

7.教育環境と今後の展望
みらい平中学校整備による教育機能の強化。
成熟期へ移行しつつある沿線中核都市としての持続的発展への期待。


*近隣商業拠点となっている都市軸道路とどんぐり通りの交差点があるつくばみらい市富士見ヶ丘1丁目付近

伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業は、茨城県が施行主体となって進めた大規模土地区画整理事業で、施行面積は約274.9ha、総事業費は約718億円に及びます。旧伊奈町(約104ha)と旧谷和原村(約170ha)にまたがる広域プロジェクトであり、2,000人を超える地権者が関係する大規模な土地再編が行われました。

出典∶茨城県

平均減歩率は約40%と高水準であり、公共用地の確保と宅地の高度利用を両立しています。こうした大胆な土地利用転換により、計画的で整然とした街区構成が実現され、現在の良好な都市景観の基盤となっています。

*みらい平さくら公園から見たつくばエクスプレスとつくばみらい市周辺の田園風景
*TXみらい平駅と駅周辺の街並み

みらい平地区の発展は、つくばエクスプレスの整備と切り離すことはできません。秋葉原〜つくば間を最短45分で結ぶ高速通勤鉄道の開業により、都心への通勤・通学圏としての価値が大きく向上しました。

従来の郊外開発では鉄道整備と宅地開発が分離されることが多く、交通利便性の不足が課題となるケースもありましたが、本事業では両者を同時に整備。これにより、開業直後から一定の居住需要を確保し、持続的な人口増加につなげることに成功しています。

*つくばみらい市富士見ヶ丘1丁目に位置するみらいの森公園の様子

伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業は、「大都市地域における宅地開発及び鉄道整備の一体的推進に関する特別措置法(宅鉄法)」に基づく代表的な事例です。この制度により、鉄道用地・住宅用地・公共施設を一体的に整備することが可能となりました。

その結果、道路や公園、教育施設、商業施設などがバランスよく配置され、住みやすさと利便性を兼ね備えた都市環境が形成されています。無秩序な開発を防ぎつつ、長期的に持続可能な都市構造を実現した点が大きな特徴です。

*大規模な調整池と延々と続く戸建住宅により形成された新興住宅地
*みらい通りと周辺の戸建住宅街、駅前の高層マンションの様子

地区全体の土地利用は、公共用地約36.5%、宅地約63.5%という構成となっています。公共用地には道路や公園、河川などが含まれ、特に道路整備の比率が高いことから、車社会にも対応したゆとりある都市設計となっています。

*みらい平駅前に建つ地上18階、総戸数660戸の大規模マンション「センチュリーつくばみらい平」

一方で、住宅系用地が約42%を占めるほか、商業・業務系用地も約13%確保されており、単なる住宅地ではなく、生活機能を内包した複合都市としての性格を持っています。公益施設や公共的施設も適切に配置され、都市としての自立性が高い点が特徴です。

*つくばみらい市紫峰ヶ丘5丁目付近
*つくばみらい市富士見ヶ丘付近のゆとりある道路空間と戸建住宅街

まちづくりの基本理念は「緑の中に浮かぶ島で展開される多様な逍遙 ※空間の創造」であり、自然と都市機能の調和が重視されています。賑わいを創出する「動のセンター」と、落ち着いた環境を提供する「静のセンター」という2つの拠点を核に据え、メリハリのある都市空間を形成しています。

さらに、公園や緑地、コミュニティ道路をネットワーク化した「逍遙回廊」により、歩いて楽しめる街づくりを実現。ランニングやサイクリングなどの健康活動を支える空間としても機能し、居住者の生活の質向上に寄与しています。

*つくばみらい市立富士見ヶ丘小学校の様子

開発は段階的に進められ、まず駅周辺の第一期整備エリアから着手されました。その後、幹線道路沿線や住宅地が順次整備され、最終的に地区全体が完成へと向かいました。

2005年のTX開業時には人口約660人程度でしたが、その後急速に増加し、短期間で数千人規模へと成長しました。現在も一都三県からの流入が多く、特に子育て世帯の流入が顕著であり、若い世代を中心とした活気ある地域社会が形成されています。

*都市軸道路沿いにはピアシティ富士見ヶ丘やロピア みらい平店などのロードサイド商業施設が建ち並ぶ

生活利便性向上のため、商業施設の誘致が積極的に行われてきました。代表例である「ピアシティ富士見ヶ丘」は、スーパーマーケットを核にドラッグストアや生活サービス店舗が集積する複合施設で、地域住民の日常生活を支える重要な拠点となっています。

*2025年11月27日に開業したロピア みらい平店

さらに2025年11月27日には、食品スーパー「ロピア みらい平店」が開業しました。食のテーマパークをコンセプトに掲げる同店は、鮮度・品揃え・価格競争力を強みとし、周辺地域からも来客を集める広域型商業施設として機能しています。これにより、地域の商業環境は一段と充実しました。

*駅徒歩圏に竣工した名鉄都市開発による分譲マンション「メイツつくばみらい」の様子

みらい平駅周辺では、近年マンション開発が活発化しています。名鉄都市開発によって分譲された駅徒歩圏に立地する地上12階の「メイツつくばみらい」は、全138戸の大規模レジデンスとして街のランドマーク的存在となっています。一方、アイディホームにより分譲された、駅徒歩2分という好立地に位置する地上14階、総戸数55戸の「リナージュつくばみらい」は、利便性と居住性を兼ね備えた都市型マンションとして人気を集めています。

*みらい平駅前に竣工した高層マンション「リナージュつくばみらい」の様子

新築されたマンションの特徴は、メイツつくばみらいにはWi-Fi完備でPCでの作業ができるワークスペースやキッズスペース、ライブラリーとして活用可能なコミュニティライブラリーがあるほか、リナージュつくばみらいの1階住戸にはEV車対応で約6.0m×3.5mの広々とした専用駐車場があります。これらの供給により、ファミリー層や共働き世帯を中心とした人口流入が進み、都市としての密度と活力がさらに高まっています。

*つくばみらい市富士見ヶ丘3丁目付近で建設が進むみらい平中学校の様子

人口増加に対応するため、みらい平中学校の整備が進められています。2027年4月の開校を予定しており、約3万㎡の広大な敷地に最新の教育施設が整備されます。

同校では、STEAM教育やラーニングコモンズを取り入れた先進的な教育環境が整備される予定であり、地域の教育水準向上に寄与することが期待されています。こうした教育施設の充実は、子育て世帯にとって大きな魅力となっています。

*つくばみらい市陽光台3丁目付近の様子
*みらい平さくら公園の様子

みらい平地区は、TX開業以降の急成長期を経て、現在は都市機能の充実が進む成熟段階にあります。住宅供給に加え、商業・教育・コミュニティ機能がバランスよく整備され、生活利便性の高い都市へと発展しています。

今後は企業誘致や地域コミュニティの深化、さらなる都市機能の高度化が進むことで、つくばエクスプレス沿線における中核的な住宅都市としての地位が一層強化されると見込まれます。自然環境と都市機能を両立した持続可能なまちとして、引き続き注目されるエリアといえるでしょう。

過去の記事→2020年6月2日投稿 伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業 (みらい平地区)

最終更新日:2026年4月26日

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