愛知県知多市の玄関口である朝倉駅周辺で進められている「朝倉駅周辺整備事業」において、市役所移転後の跡地活用を見据えた「北街区の整備方針(案)」が公表されました。北街区は、商業・交流・にぎわいの創出を担う中核エリアとして位置付けられ、市民や来訪者の多様なニーズに応える複合拠点の形成が目指されています。
図書と交流機能を核に、屋内型あそび広場、商業施設、オープンスペースなどを一体的に整備し、周辺の新市庁舎や文化・スポーツ施設と連携した新たな都市拠点を創出するものとされています。公民連携による事業化を進めながら、持続可能で魅力ある“知多市の顔”となるまちづくりが本格化します。
朝倉駅周辺整備事業 北街区の整備方針(案)の概要
1.事業の位置づけ
知多市の玄関口である朝倉駅周辺の再編を担う中核プロジェクト
市全体の活性化を先導する重要な都市拠点整備
2.北街区整備の背景
コロナ禍や建設費高騰を受けた段階的整備への方針転換
社会情勢と市民ニーズを踏まえた新たな整備指針の策定
3.計画地の概要
現知多市役所敷地を活用した約3.3haの大規模開発用地
交通結節点と周辺施設集積を活かした高いポテンシャル
4.基本コンセプト
多世代が集い交流する「暮らしを楽しむ、緑園都市の憩いの場」の創出
緑町エリア全体の価値向上と市の魅力向上を担う拠点形成
5.図書・交流機能
本を媒介とした滞在・交流型の新しい公共空間の整備
多様な活動やイベントを受け入れる開放的な場の創出
6.子育て・商業・広場機能
屋内型あそび広場や商業施設による日常的なにぎわい創出
イベントや滞留を促すオープンスペースの整備
7.事業手法と今後の展開
公民連携による民間活力を活かした事業推進
庁舎解体後の事業者公募と早期供用開始を目指す計画進行

朝倉駅周辺整備事業は、知多市の中心拠点を再構築する大規模都市開発プロジェクトであり、北街区はその中でも「にぎわい創出」を担う重要なエリアとなります。当初は中街区と一体的に整備する計画でしたが、新型コロナウイルスの影響や建設費高騰を受けて段階的整備へと方針が見直されました。
現在は新市庁舎や駅前ロータリー整備など中街区の開発が先行して進められており、北街区はその次の段階として事業化が検討されています。今回の整備方針は、社会情勢の変化や市民ニーズを反映し、今後の具体的な事業条件を定めるための基礎となる重要な指針となっています。

北街区の計画地は、現在の知多市役所が立地する敷地(約33,476㎡)で、朝倉駅西側に位置する好立地です。用途地域は近隣商業地域で、建ぺい率80%、容積率300%と比較的高度な土地利用が可能です。
周辺には体育館や文化施設、公園などが集積しており、すでに多くの市民や来訪者が訪れるエリアとなっています。さらに、朝倉駅は市内最大の利用者数を誇る交通結節点であり、鉄道・バス・自動車のアクセス性にも優れています。こうした条件を活かし、北街区は単なる跡地活用にとどまらず、広域から人を呼び込む都市拠点としての発展が期待されています。

北街区の整備コンセプトは、「暮らしを楽しむ、緑園都市の憩いの場」とされ、市民と来訪者の交流を促進する場の創出が掲げられています。特に重視されているのは、「多世代が自然に集い、交流できる空間」や「新市庁舎や周辺施設との連携による相乗効果」、「市民の愛着や誇りを育む場の形成」といった点です。
単なる商業施設ではなく、「居場所」としての機能を重視し、訪れること自体が目的となるような魅力的な空間づくりが目指されています。これにより、緑町エリア全体の価値向上と、知多市全体の活性化をけん引する役割を担うものとなります。

整備方針では、北街区に導入する4つの主要機能が示されています。
まず中核となるのが「図書と交流をテーマとした施設」です。本を媒介とした新しい交流拠点として、読書・カフェ・イベントなどが融合した空間が想定されています。
次に「屋内型あそび広場」は、天候に左右されず子どもが遊べる施設で、子育て世代の交流拠点としての役割を担います。さらに「商業施設」では、飲食や物販を通じて日常的なにぎわいを創出し、地元の特産品や文化を発信する場となります。
そして「オープンスペース」は、広場やイベント空間として整備され、マルシェやキッチンカーなど多様な活動を受け入れる柔軟な場となります。これらの機能が一体となることで、単独施設では実現できない複合的なにぎわいが創出される計画です。

朝倉駅周辺整備事業 北街区は公民連携(PPP)により進められ、民間活力を最大限に活用する方針とされています。事業用定期借地権を活用し、民間事業者の提案を募るプロポーザル方式で整備が進められます。
公共施設(図書・交流施設)は市が主体となり整備する一方、商業施設や一部機能は民間主導で整備される予定です。屋内型あそび広場については、採算性を踏まえ市が一部支援する方向で検討されています。

概算事業費は約15億円とされており、今後の資材価格や民間提案によって変動する見込みです。スケジュールとしては、現市庁舎の解体が令和9年度中に開始され、その後事業者公募を経て、早期の供用開始が目指されています。今後はサウンディング調査を通じて民間ニーズを把握し、より実現性の高い計画へと具体化が進められる予定です。
出典:知多市 朝倉駅周辺整備事業 北街区の整備方針(案) パブリックコメント
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最終更新日:2026年4月14日