2027年国際園芸博覧会の開催予定地である旧上瀬谷通信施設跡地において、テーマパークを核とした大規模複合施設「KAMISEYA PARK(仮称)」の計画が具体化しつつあります。事業者には三菱地所株式会社が選定され、約70haに及ぶ広大な敷地を活用し、ジャパンコンテンツと最先端テクノロジーを融合した次世代型テーマパークを中心としたまちづくりが進められます。
年間1,200万人規模(将来的には1,500万人超)の来街者を見込む横浜の新たな観光拠点として期待されるとともに、GX・DXの導入やグリーンインフラの活用により、持続可能な都市モデルの実現も目指されています。(仮称)旧上瀬谷通信施設観光・賑わい地区開発事業は、2020年代後半の着工、2030年代前半の開業を視野に、段階的な開発が進められる計画です。
KAMISEYA PARK(仮称)の概要
1.事業の位置付け
旧上瀬谷通信施設跡地における観光・賑わい地区の中核開発として位置付け
横浜郊外に新たな広域集客拠点を形成する国家的プロジェクト
2.事業主体と計画概要
事業予定者は三菱地所株式会社で約70haの大規模複合開発を推進
テーマパークを核とした商業・交通・都市機能の一体整備計画
3.テーマパークのコンセプト
ジャパンコンテンツと最先端技術を融合した次世代型エンターテインメント拠点
可変型アトラクションやDX活用による継続的な集客力の創出
4.複合ゾーンによる都市形成
テーマパーク・駅前商業・自然共生型施設など多機能ゾーニングの構成
地域住民と来訪者双方に対応した日常利用と観光機能の融合
5.交通アクセスと回遊性
鉄道・バス・次世代モビリティを組み合わせた広域アクセス網の構築
歩車分離によるウォーカブルで快適な回遊空間の形成
6.環境配慮とグリーンインフラ
GREEN×EXPO 2027の理念を継承した自然共生型まちづくり
雨水活用や緑地整備などによる環境負荷低減と生態系配慮の推進
7.将来展望と都市モデル
GX・DXを活用した持続可能なスマートシティの実現を志向
年間1500万人規模の来街者を見込む国際的観光拠点としての発展可能性

KAMISEYA PARK(仮称)は、かつて米軍施設として利用されていた旧上瀬谷通信施設の返還(2015年)を契機に検討が進められてきた大規模開発です。約242haに及ぶ跡地は、「農業振興」「観光・賑わい」「物流」「防災・公園」の4つの機能に分けて整備される方針が定められ、その中核を担うのが観光・賑わい地区です。
この地区では、国内外から人を呼び込む新たな観光拠点の形成が掲げられ、テーマパークを核とした複合施設の導入が計画されました。特に、郊外部における新たな活性化拠点として、都市機能と自然環境を両立させる持続可能なまちづくりが求められており、「KAMISEYA PARK(仮称)」はその象徴的プロジェクトと位置付けられています。


計画の中心となるテーマパークゾーン(約51ha)は、世界水準の規模を誇る次世代型施設として構想されています。特徴は、日本が誇るコンテンツ産業と最先端技術の融合にあります。
映像や演出を柔軟に更新できる可変型アトラクションにより、「訪れるたびに新しい体験」が提供される設計となっており、継続的な集客力の確保が図られています。また、デジタルトランスフォーメーション(DX)の活用により、リアルとバーチャルを融合した体験も導入される見込みで、来園前後も含めた新しいエンターテインメントの形が提示されます。
さらに、複数のテーマエリアによって、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる構成となり、スリル系、没入型、ファミリー向けなど多様なニーズに対応する計画です。

「KAMISEYA PARK(仮称)」はテーマパーク単体ではなく、複数のゾーンによって構成される複合都市として整備されます。
駅前ゾーンでは、商業施設や飲食店、日常利用可能な店舗が集積し、来訪者だけでなく地域住民も利用できる賑わい空間が形成されます。公園隣接ゾーンでは、「農と食」やウェルビーイングをテーマとした自然共生型の商業施設が整備され、隣接する公園との一体的な利用が想定されています。
また、環状4号線西側にはバスターミナルなどの交通拠点機能が整備され、広域からのアクセス強化が図られます。将来的にはホテルや新たな施設の追加など、段階的な拡張も視野に入れられており、長期的に発展する都市モデルが構想されています。


KAMISEYA PARK(仮称)の整備が進められる(仮称)旧上瀬谷通信施設観光・賑わい地区開発事業では、大規模集客を支える交通インフラの整備も重要な柱となっています。鉄道駅と連携した新たな交通システムや、空港・主要駅からのシャトルバスの導入が検討されており、多様なアクセス手段を組み合わせた効率的な交通体系が構築されます。
さらに、自動運転技術や隊列走行などの次世代モビリティの導入も視野に入っており、移動そのものの利便性向上だけでなく、体験価値の一部として楽しめる設計が目指されています。歩行者空間についても、歩車分離を徹底したウォーカブルな都市構造が採用され、来訪者が安全かつ快適に回遊できる環境が整備されます。


「KAMISEYA PARK(仮称)」のもう一つの大きな特徴は、環境と技術を融合した持続可能な都市づくりです。GREEN×EXPO 2027の理念を継承し、グリーンインフラや再生可能エネルギーの活用が計画されています。
具体的には、雨水の有効利用や緑地の整備によるヒートアイランド対策、生物多様性への配慮など、自然と共生する都市環境が整備されます。また、GX(グリーントランスフォーメーション)による脱炭素化や、エネルギーマネジメントシステムの導入により、効率的で環境負荷の低い都市運営が目指されます。

さらに、DXの活用によるデータ連携や都市運営の最適化も進められ、スマートシティとしての発展が期待されます。これにより、単なる観光施設にとどまらず、次世代の都市モデルとして国内外に発信される拠点となることが見込まれています。
出典・引用元
・横浜市 旧上瀬谷通信施設地区「観光・賑わい地区」の事業予定者を決定しました!
・横浜市 108.(仮称)旧上瀬谷通信施設観光・賑わい地区開発事業 環境影響評価手続
最終更新日:2026年4月21日