東京都港区の竹芝地区において、船着場のDX(デジタルトランスフォーメーション)化と水辺活用を軸とした新たなクルーズ企画の開始が公表されました。竹芝地区船着場を起点に、東京湾岸エリアの回遊性と魅力向上を図るもので、ナイトタイムを中心とした新しい都市の過ごし方を提案する取り組みです。運営効率化と利便性向上を図るDX導入により、船着場の活用を促進するほか、クルーズ事業の継続的展開を実現。特にお台場で実施される噴水ショー「東京アクアシンフォニー」と連動したクルーズなど、東京ベイエリア全体を舞台とした新たな観光・体験価値の創出が期待されています。
竹芝地区船着場を活用したクルーズ企画・水辺空間創出の概要
1.取り組みの背景と目的
竹芝地区における水辺活性化とエリア価値向上を目的とした新たな施策の始動。
船着場の高度活用と東京ベイエリア全体の魅力創出を見据えた包括的取り組み。
2.竹芝地区船着場の位置付け
都心近接かつ高いアクセス性を有する舟運拠点としての重要な役割。
定期航路や観光クルーズを担う水上交通と観光の結節点としての機能。
3.ウォーターズ竹芝との一体的なまちづくり
文化・観光・商業機能が集積した水辺複合施設との連携による魅力向上。
広場や干潟を含めた水辺空間と船着場の一体的活用による滞在価値の創出。
4.船着場運営のDX化
利用申請や着桟調整のデジタル化による運営効率の向上。
情報共有の円滑化と利用者利便性の向上を図る基盤整備。
5.クルーズ企画の開始
竹芝発着の新たなクルーズプログラムの継続的展開。
ナイトタイムを中心とした都市型レジャーの創出。
6.東京アクアシンフォニーとの連携
お台場の大規模噴水ショーを船上から鑑賞する新たな体験価値。
光・音・水が融合する演出と東京湾景観を組み合わせた観光コンテンツ。
7.東京水辺ラインを含む広域連携と今後展望
既存舟運ネットワークとの連携による回遊性向上と利用促進。
水辺を軸とした観光・交流・滞在機能の強化と持続的発展への展望。

竹芝地区船着場(ウォーターズ竹芝前)は、JR浜松町駅から徒歩圏に位置する都心型の水上交通拠点であり、2020年の供用開始以降、舟運の拠点として活用されてきました。整備はJR東日本が担い、エリアマネジメント団体が管理運営を行うことで、水辺の利活用が進められてきた点が特徴です。
同船着場は、定期航路や観光クルーズなど多様な用途に対応し、東京湾岸のアクセス性を高める重要なインフラとして機能しています。また、周辺の水辺空間と一体的に整備されたことで、単なる交通結節点にとどまらず、都市の魅力を高める拠点としての役割も担っています。

船着場に隣接するウォーターズ竹芝は、ホテル・劇場・商業施設などが集積する複合施設で、水辺と都市機能が融合した新しい街づくりの象徴です。劇団四季の専用劇場やラグジュアリーホテル、商業施設などを備え、文化・観光・ビジネスの拠点として高いポテンシャルを持っています。
特に、水辺に面した広場や干潟の整備により、来街者が自然と触れ合える環境が創出されている点が特徴であり、「水辺の自由時間」を提供する空間として多くの人々に利用されています。今回のクルーズ企画は、こうしたウォーターズ竹芝の魅力をさらに引き出し、陸と水上をつなぐ体験価値を高めるものといえます。

今回の取り組みの柱の一つが、船着場運営のDX化です。これまでアナログで行われていた利用申請や着桟調整、関係者間の情報共有などをデジタル化することで、運営負荷の軽減と利用者の利便性向上を図ります。
具体的には、利用申請の電子化やスケジュールの一元管理が導入され、調整の迅速化や重複防止が可能となります。これにより、船着場の利用ハードルが下がり、多様な事業者による活用が促進されるとともに、自主企画のクルーズなど新たな事業展開の余地が広がります。DXによって創出された余力が、今回のクルーズ企画の継続的実施にもつながる点が大きなポイントです。

竹芝地区船着場を起点としたクルーズ企画が新たに開始され、その第一弾として「Tokyo Bay Fountain Cruise」が実施されます。約50分の航行でお台場方面を周遊し、船上からお台場の巨大噴水「東京アクアシンフォニー」を鑑賞できる点が大きな魅力です。
この噴水ショーは、高さ150メートル級の噴水と音楽・光が融合した大規模演出で、東京湾岸の新たなランドマークとして注目されています。クルーズと組み合わせることで、陸上とは異なる視点から都市景観を楽しめる体験が提供され、ナイトタイムエコノミーの活性化にも寄与します。また、今後は建築イベントや文化事業と連携したクルーズなども計画されており、単発ではなく継続的な観光コンテンツとしての発展が期待されています。

東京湾岸の舟運には、東京都公園協会が運営する東京水辺ラインをはじめとする既存の水上交通ネットワークが存在します。竹芝地区船着場もこれらの航路と接続することで、浅草やお台場、豊洲などを結ぶ広域的な水上移動の一翼を担ってきました。
今回のクルーズ企画は、こうした既存ネットワークに新たな観光・体験要素を付加するものであり、交通手段としての舟運から、滞在型・体験型コンテンツへの進化を象徴する取り組みといえます。
今後は、竹芝・日の出・芝浦エリアを中心とした連携や、ポータルサイト「Tokyo Cruise Trip」による情報発信を通じて、東京ベイエリア全体の回遊性向上が図られます。水辺を軸とした都市の新たな魅力創出が進み、観光・ビジネス・居住の各側面において、竹芝地区の存在感はさらに高まっていくことが期待されます。
最終更新日:2026年4月13日