道玄坂通 dogenzaka-doriは、東京都渋谷区道玄坂二丁目に建つ地上28階、地下1階、高さ114.8mの超高層ビルです。立地は、北側を文化村通り、東側を道玄坂小路に面した場所に位置しています。
施設内に4つの出入口を設け、施設内を通り抜けることができる「通(みち)」が設けられている点が特徴となっています。街が遮断されることなく、施設内で新たなお店を発見したり、渋谷の多様な魅力を楽しんだりすることができる工夫がなされています。また、道玄坂二丁目周辺は独特な路地裏が魅力的で、多くの個性的な店舗があります。施設内を通り抜ける通路を設けることで、新しい回遊空間を創出し、訪れる人々に楽しさを提供するものとされています。さらに、狭い道路や行き止まりを撤廃し、安全性を向上させ、防災面でも配慮されています。具体的には、ホテルの共用部に帰宅困難者受け入れスペースを設置し、防災備蓄倉庫も整備されています。
施設構成は、1階~2階に商業施設、1階・3階にホテルエントランス、2階~10階にオフィス、11階~28階にホテル「ホテルインディゴ東京渋谷」となります。
建築主は株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、有限会社道玄坂カブトビル、株式会社サン・エトワール、設計は株式会社東急設計コンサルタント、施工は株式会社熊谷組です。着工は2019年11月中旬、竣工は2023年3月中旬となっています。
過去の建設状況
→過去の建設状況
概要
名称 |
道玄坂通 dogenzaka-dori ホテル名:ホテルインディゴ東京渋谷 |
計画名 |
(仮称)渋谷区道玄坂二丁目開発計画 |
所在地 |
地名地番:東京都渋谷区道玄坂二丁目1番6外 住居表示:東京都渋谷区道玄坂2丁目25番12 |
用途 |
店舗、ホテル、事務所等 |
階数 |
地上28階、地下1階、塔屋2階 |
高さ |
114.8m (最高118.7m) 標識:116m (最高120m) |
構造 |
鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 |
場所打ちコンクリート杭 |
客室数 |
272室 |
敷地面積 |
5,897.39㎡ 道玄坂通 公式サイト:5,896㎡ |
建築面積 |
3,850.00㎡ |
延床面積 |
41,950.00㎡ 道玄坂通 公式サイト:41,767㎡ |
着工 |
2019年11月中旬 |
竣工 |
2023年3月中旬 |
建築主 |
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、有限会社道玄坂カブトビル、株式会社サン・エトワール |
設計 |
株式会社東急設計コンサルタント |
施工 |
株式会社熊谷組 |
最寄駅 |
JR、東急電鉄、京王電鉄、東京メトロ「渋谷」駅 |
備考 |
▼施設構成 1階~2階:商業施設 1階、3階:ホテルエントランス 2階~10階:オフィス 11階~28階:ホテル「ホテルインディゴ東京渋谷」
▼ホテル「ホテルインディゴ東京渋谷」 客室:プレミアムルームツインベッド(30㎡)、プレミアムルームキングベッド(30㎡)、スタンダードルーム(17㎡)、スタンダード クイーンベッド(17㎡)、プレミアムルーム(23㎡)、プレミアムルームツインベッド(23㎡)、プレミアムルーム クイーンベッド アクセシブル(25㎡)、プレミアムルームキングベッド コーナールーム(24㎡)、プレミアムルームキングベッド スクランブルビュー(25㎡) 付帯施設:Shibrewya(カフェ)、Gallery 11(レストラン、バー)、ジム、ホテルレセプション
道玄坂通 dogenzaka-dori 開業日:2023年8月24日 ホテルインディゴ東京渋谷開業日:2023年8月29日 |
位置図
標識
断面図
出典:株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
イメージパース
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
▼鳥瞰イメージパース
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
写真
北側から見た道玄坂通 dogenzaka-doriの様子です。
北側の文化村通りに面して低層基壇部が設けられています。高さが抑えられ、周囲の雑居ビルに混じり、景観と調和したものとなっています。
高層部分及び低層基壇部の頂部には、ロゴが取り付けられています。
文化村通りに面した西側エントランスです。
北東側から見た道玄坂通 dogenzaka-doriの様子です。
文化村通りに面した東側エントランスです。
エントランスです。ハの字型の平面形状で、吸い込まれるようなデザインとなっています。
商業施設
出典:株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
商業施設は、施設内外が道のようにつながり、ブラブラ歩きながら楽しめるショップが並ぶ商店街のような空間です。ここでは買い物だけでなく、その時間も楽しめるような雰囲気が漂い、訪れる人々に新しい発見や出会いを提供します。施設内には多彩なジャンルのショップが集まり、「Lil Woody’s」はシアトル発のユニークなハンバーガーショップ、「猿田彦珈琲」はスペシャルティコーヒー専門店、「Giolitti」はローマ発のジェラート店、「WithGreen」は100%国産野菜を使ったサラダボウルショップ、「東京ダンスヴィレッジ」は初心者向けダンススクールなど、多種多様な店舗が揃い、訪れる人々に新しい体験を提供します。*開業時店舗
開業から1年未満で閉店しましたが、「ドミセ 渋谷道玄坂通ドードー店」も入っていました。ドン・キホーテのピープルブランド(PB)商品を中心にした品揃えで営業していましたが、すぐ目の前に、MEGAドン・キホーテ渋谷本店があることから、こちらは2024年4月7日に閉店しています。
オフィス
オフィスのオフィススペックは、基準階面積526.42坪(1,740.23㎡)、天井高2,800mm、床荷重500kg/㎡となっています。国際的なビジネスシーンにふさわしい格調高いオーセンティックなロビーを3階に備え、4階から10階までの7階層にわたる最新鋭のデザインオフィスが広がっています。洗練されたファサードデザインと最新のビルスペック設備を完備し、フレキシブルな働き方に対応できる空間を提供します。渋谷の街に調和したこのオフィスは、さまざまな企業のビジョンやニーズに応えることが可能となっています。
ホテル「ホテルインディゴ東京渋谷」
出典:株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
ホテル「ホテルインディゴ東京渋谷」の客室構成は、プレミアムルームツインベッド(30㎡)、プレミアムルームキングベッド(30㎡)、スタンダードルーム(17㎡)、スタンダード クイーンベッド(17㎡)、プレミアムルーム(23㎡)、プレミアムルームツインベッド(23㎡)、プレミアムルーム クイーンベッド アクセシブル(25㎡)、プレミアムルームキングベッド コーナールーム(24㎡)、プレミアムルームキングベッド スクランブルビュー(25㎡)となっており、付帯施設にはShibrewya(カフェ)、Gallery 11(レストラン、バー)、ジム、ホテルレセプションが入ります。
ホテルインディゴ東京渋谷は、国内4軒目の「ホテルインディゴ」ブランドホテルとして開業しており、その土地の歴史やカルチャーをホテルのデザインやサービスを通じてゲストに届けるライフスタイル・ブティックホテルです。ホテル内には、全272室の客室や屋外テラス付きのカフェ&バー、フィットネスジムがあり、上層階の客室からは富士山や東京スカイツリーを望むパノラマビューが楽しめます。
ホテルのデザインは渋谷のファッション文化や音楽にインスパイアされており、12階のレセプションには渋谷らしいアートワークが飾られています。レストラン「Gallery 11」では、渋谷をテーマにしたアートとともに、旬の食材を使ったインターナショナル料理が提供され、カフェ「Shibrewya」では、オリジナルコーヒーと渋谷名物のインスタ映えするワッフルを楽しめます。
西側から見た道玄坂通 dogenzaka-doriの様子です。
駐車場出入口です。
西側から見上げた道玄坂通 dogenzaka-doriの様子です。
南西側から見た道玄坂通 dogenzaka-doriの様子です。
敷地南西側の様子です。
南東側、道玄坂小路から見た道玄坂通 dogenzaka-doriの様子です。
道玄坂小路側のアプローチです。植栽や案内板、ベンチが設けられており、三角形の組み合わせが独特なパーゴラが設置されています。
道玄坂小路側アプローチです。
道玄坂小路側エントランスです。
案内板とドードーです。道玄坂通のキャラクター「ドードー」は、道玄坂通の頭文字「d」をモチーフにし、道玄坂通カラーを使用したものとなっています。
*現地にて撮影
商業テナント一覧です。
階段の擁壁部分には、メッシュ状の格子パネルの中に自然石を入れた「ガビオン(蛇篭)」が特徴的な意匠となってます。
傾斜地に建設されているため、道玄坂小路側は高低差が顕著に現れています。
道玄坂小路側のエントランスアプローチを見た様子です。
南西側低層部分の様子です。
南西側から見上げた道玄坂通 dogenzaka-doriの様子です。
最終更新日:2025年3月19日