東北新幹線「七戸十和田」駅周辺に広がる「七戸十和田駅周辺地区」は、東北新幹線の開業を契機に整備された新市街地であり、七戸町における都市拠点・交通拠点として発展してきたエリアです。面積約26.1haの区域では、土地区画整理事業により基盤整備が進められ、商業施設や観光施設、公共施設が集積しています。
近年は、駐車場不足や未利用地の活用、公共施設の再配置といった課題に対応するため、都市再生整備計画に基づく再編が進行中です。特に、イオン七戸ショッピングセンターや七戸町総合アリーナといった拠点施設の整備により、生活利便性と交流機能の向上が図られています。
七戸十和田駅周辺地区の概要
1.都市拠点としての概要
七戸十和田駅周辺地区は面積約26.1haの新市街地として整備された区域。
交通結節点として都市機能の集積を担う七戸町の中心拠点。
2.新幹線開業による発展
七戸十和田駅開業を契機に土地区画整理事業が進行した新市街地の形成。
広域交通と地域を結ぶ拠点としてのポテンシャルの向上。
3.商業・観光機能の集積
イオン七戸ショッピングセンターや道の駅しちのへなど多様な施設の立地。
生活利便性と観光集客力を兼ね備えた複合的な拠点機能の形成。
4.駐車場不足と土地利用課題
駅利用者増加に伴う慢性的な駐車場不足と臨時駐車場の拡大。
宅地利用の停滞と都市基盤整備効果の未発揮という課題。
5.公共施設の再編整備
分散する公共施設の集約と再配置による効率的な都市機能の再構築。
住民交流と利便性向上を目的とした拠点施設整備の推進。
6.交流・防災拠点の形成
七戸町総合アリーナを核とした交流機能とスポーツ・文化活動の充実。
避難所機能を備えた災害に強い都市基盤の構築。
7.今後のまちづくりの方向性
未利用地活用と住宅誘導による持続可能な都市拠点の形成。
交流人口の拡大と賑わい創出による地域活性化の推進。

2010年の東北新幹線延伸により七戸十和田駅が開業し、七戸町は広域交通の結節点を獲得しました。これに先立ち、2006年から2014年にかけて駅周辺では土地区画整理事業が進められ、新たな市街地が形成されました。


このエリアは旧七戸町と旧天間林村の中間に位置し、国道4号とも近接する交通利便性の高い立地です。駅の開業により観光・交流の拠点としてのポテンシャルが高まり、町の将来を担う中心地区として位置づけられました。


駅周辺には、イオン七戸ショッピングセンターをはじめ、道の駅しちのへや観光交流センター、美術館などが立地し、集客力の高いエリアとなっています。
特にイオンは、新駅開業に合わせて立地を移転・再編し、地域の生活インフラとしての役割を強化しました。食品・衣料・生活用品をワンフロアで提供する利便性に加え、宅配サービスや移動販売など、広域に対応したサービス展開も特徴です。
これにより、駅利用者だけでなく周辺地域の住民も取り込む生活拠点として機能しています。


駅利用者の増加に伴い、周辺では慢性的な駐車場不足が発生しました。その結果、本来宅地として利用されるべき土地が臨時駐車場として長期間使用され、土地利用の効率が低下する問題が顕在化していました。
特に北海道新幹線開業(2016年)以降は利用者がさらに増加し、課題は深刻化しています。このため、都市再生整備計画では公共駐車場の整備を進めることで臨時駐車場を解消し、民間による土地活用や住宅整備の促進が図られています。

人口減少や施設老朽化に対応するため、分散していた公共施設の集約と再配置が進められています。その中核となるのが七戸町総合アリーナです。
2024年に開業したこの施設は、スポーツ利用だけでなく、イベントや文化活動、地域交流の場として活用される多機能施設です。700席の観覧席を備えたアリーナを中心に、多目的ホールや研修室などを備え、幅広い世代が利用可能です。また、避難所としての機能も担うことで、防災面の強化にも寄与しています。

今後は、地域交流センターやアリーナを核に人の流れを生み出し、未利用地の活用や住宅誘導を進めることで、持続可能な都市拠点の形成が期待されています。

コロナ禍を経て観光や交流需要が回復する中、駅周辺への集客を強化し、商業・観光・居住がバランスよく共存するまちづくりが求められています。七戸十和田駅周辺地区は、交通結節点としての強みを活かしながら、生活利便性と防災性を兼ね備えた「住みたくなるまち」へと進化を続けています。
最終更新日:2026年4月28日