ブランズタワー西宮は、兵庫県西宮市池田町に建設中の地上35階、地下2階、高さ129.520m、総戸数377戸の超高層タワーマンションです。
立地は、JR「西宮」駅南西側、南側を都市計画道路 3.3.1阪神国道線 (国道2号)、西側を区画道路 市道西445号線北側をJR東海道本線、東側をフレンテ西宮西館に囲まれた一帯に位置しています。
再開発区域は、西宮市の南部、阪神西宮駅・JR西宮駅周辺は交通利便性が高い一方、老朽化した木造建築物が密集しています。この地域の中心である西宮市卸売市場は、阪神・淡路大震災後も市場機能を維持してきましたが、施設や設備の老朽化が進み、衛生面や防災面での課題が生じています。また、流通構造の変化や市場の衰退も懸念されています。
この地域は、阪神間都市計画区域マスタープランで再開発が促進されるべき地区として指定されており、西宮市総合計画に基づき、卸売市場の再整備が進められています。新しい民設民営の卸売市場の開設と、市場機能の強化を図り、都市核としてふさわしい魅力的な都市空間を作り上げることを目的として再開発事業が進められることになりました。
街区・棟構成、それぞれの規模は以下の通りです。
・A街区(卸売市場地区):地上2階、高さ10.100m(小売棟)/14.800m(卸売棟)、延床面積約5,200㎡
・B街区(沿道施設地区):地上2階、高さ9.720m、延床面積約1,300㎡
・C街区(複合施設地区):地上35階、高さ129.520m、総戸数377戸、延床面積約45,400㎡
施設構成は、「A街区」の1階~2階に店舗、駐車場(卸売市場)、事務所(卸売市場、「B街区」の1階~2階に店舗、事務所、駐車場、2階に店舗、事務所、「C街区」の1階~2階に住宅、店舗、3階に住宅、駐車場、4階~35階に住宅、P1階~P2階に機械室となります。
住戸は4~16階の「デラックスフロア」、17~28階の「エグゼクティブフロア」、29~32階の「スイートフロア」で構成されています。専有面積は42.08㎡~164.30㎡、間取りは1LDK~4LDK、共用施設にはエントランスホール、オーナーズラウンジ&ビューテラス、コンシェルジュサービス、フィットネスジム、コワーキングブース、ゲストルームが入ります。
環境性能面において、高度な取り組みを実現しています。低炭素建築物認定を取得し、高断熱仕様による省エネ設計を採用することで、光熱費の削減と快適な住環境を両立。また、視界に緑を取り入れる「緑視率」の向上を図り、自然との調和を目指すバイオフィリアの理念も取り入れられています。共用部を含む一次エネルギー消費量を20%以上削減する「ZEH-M Oriented」仕様に加え、太陽光発電システムも導入。自家発電による共用部電力の一部供給を実現しています。
さらに、住まう人の利便性と安心・安全性にも配慮。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に対応した駐車場をはじめ、使いやすさと環境性能を両立した水回り設備「BRANZ Well」、不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックスを完備しています。構造面では、建物全体に免震構造を採用し、共用部には防災備蓄品を設置。将来世代へと価値を引き継ぐ、持続可能で安心・快適な住まいを提供しています。
建築主はJR西宮駅南西地区市街地再開発組合、設計は基本設計が株式会社アール・アイ・エー、実施設計がRIA・竹中工務店設計共同体、施工は株式会社竹中工務店です。着工は2024年5月7日、竣工は2027年7月30日となっています。
出典・引用元
・ブランズタワー西宮 公式サイト
・JR西宮駅南西地区第一種市街地再開発事業について
・東急不動産株式会社 西宮市最高層の再開発タワープロジェクト 『ブランズタワー西宮』 ~2025年8月16日(土)よりモデルルームオープン~
出典:ブランズタワー西宮 公式サイト
概要
| 名称 |
ブランズタワー西宮 |
| 計画名 |
JR西宮駅南西地区第一種市街地再開発事業/(仮称)ブランズタワー西宮プロジェクト |
| 所在地 |
兵庫県西宮市池田町33番1 外 |
| 用途 |
A街区(卸売市場地区):事務所(卸売市場)、店舗、事務所、駐車場 B街区(沿道施設地区):店舗、事務所、駐車場 C街区(複合施設地区):住宅、店舗、駐車場 |
| 階数 |
A街区(卸売市場地区):地上2階 B街区(沿道施設地区):地上2階 C街区(複合施設地区):地上35階、塔屋2階 |
| 高さ |
A街区(卸売市場地区):小売棟_10.100m/卸売棟_14.800m B街区(沿道施設地区):9.720m C街区(複合施設地区):129.520m (軒高:122.220m) |
| 構造 |
A街区(卸売市場地区):鉄筋コンクリート造 B街区(沿道施設地区):鉄筋コンクリート造 C街区(複合施設地区):鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 免震構造 |
| 基礎工法 |
ー |
| 総戸数 |
377戸(販売非分譲住戸146戸含む、店舗除く) |
| 敷地面積 |
約13,100㎡ A街区(卸売市場地区):約6,000㎡ B街区(沿道施設地区):約1,000㎡ C街区(複合施設地区):6,071.94㎡ |
| 建築面積 |
約8,600㎡ A街区(卸売市場地区):約4,100㎡ B街区(沿道施設地区):約700㎡ C街区(複合施設地区):3,757.79㎡ |
| 延床面積 |
約51,900㎡ A街区(卸売市場地区):約5,200㎡ B街区(沿道施設地区):約1,300㎡ C街区(複合施設地区):45,397.61㎡ |
| 着工 |
A街区(卸売市場地区):2021年12月 B街区(沿道施設地区):2024年5月7日 C街区(複合施設地区):2024年5月7日 |
| 竣工 |
A街区(卸売市場地区):2023年10月 B街区(沿道施設地区):2027年7月30日 (西宮市資料:2027年6月) C街区(複合施設地区):2027年7月30日 (西宮市資料:2027年6月) |
| 建築主 |
JR西宮駅南西地区市街地再開発組合 |
| 設計 |
基本設計:株式会社アール・アイ・エー 実施設計:RIA・竹中工務店設計共同体 監理:株式会社アール・アイ・エー インテリアデザイン監修:杢谷一級建築士事務所 |
| 施工 |
株式会社竹中工務店 |
| 最寄駅 |
JR東海道本線 (神戸線)「西宮」駅、阪神本線「西宮」駅、阪急今津線「阪神国道」駅 |
| 備考 |
▼施設構成 🔻A街区(卸売市場地区) 1階:店舗、駐車場(卸売市場) 2階:事務所(卸売市場)
🔻B街区(沿道施設地区) 1階:店舗、事務所、駐車場 2階:店舗、事務所
🔻C街区(複合施設地区) 1階:住宅、店舗 2階:住宅、店舗、駐車場 3階:住宅、駐車場 4階~35階:住宅「ブランズタワー西宮」 P1階~P2階:機械室
▼ブランズタワー西宮 専有面積:42.08㎡~164.30㎡ 間取り:1LDK~4LDK 共用施設:エントランスホール、オーナーズラウンジ&ビューテラス、コンシェルジュサービス、フィットネスジム、コワーキングブース、ゲストルーム |
位置図
区域図
出典:西宮市
配置図
出典:西宮市
出典:西宮市
断面図
▼A街区(卸売市場地区)
出典:西宮市
▼B街区(沿道施設地区)
出典:西宮市
▼C街区(複合施設地区)
出典:西宮市
イメージパース
出典:西宮市
イメージ・施設構成
出典:ブランズタワー西宮 公式サイト
出典:ブランズタワー西宮 公式サイト
ブランズタワー西宮は、西宮の新たなランドマークとしての風格を備えています。頭頂部(クラウン)は、緩やかな曲線を描くシンボリックなデザインが施され、日没後はライトアップにより美しいシルエットが夜空に浮かび上がります。また、アースカラーを基調としたガラス手摺により、どの階層からも風格ある外観を形成。足元の基壇部には、街との調和を意識したラウンド形状や緑化が施され、建物全体で美しい風景を構築しています。
出典:ブランズタワー西宮 公式サイト
駅から続く一本道の先に広がるアプローチは、季節の移ろいを感じられる樹々や花々に包まれた静穏な空間です。エントランスホールは、花崗岩と御影石調のタイルで地表の自然を表現した壁面と、木目調パネルを用いた面が対比的に配置され、温かみと重厚感を演出。自然の温もりを体現した共用空間が、帰宅のひとときを豊かに彩ります。
出典:ブランズタワー西宮 公式サイト
住戸はフロアごとに「プレミアムフロア(33〜35階)」「スイートフロア(29〜32階)」「エグゼクティブフロア(17〜28階)」「デラックスフロア(4〜16階)」に分けられており、それぞれに異なるグレードの住まいを展開。角住戸にはコーナーサッシを採用し、眺望と開放感を最大限に活かした設計となっています。
出典:ブランズタワー西宮 公式サイト
室内は天井高約257〜300cm、サッシ高約200〜240cm(掃き出し窓)と、高い開放感を実現。また、全住戸に「二重床・二重天井」を採用し、優れた遮音性・メンテナンス性を確保。長期的にも快適かつ安心して住み続けられる住空間となっています。
出典:ブランズタワー西宮 公式サイト
15・16階には、地上約50mの高さに位置する2層吹抜けの「オーナーズラウンジ」と「ビューテラス」が設けられ、西宮の空を一望しながらくつろげる空間を提供。ゲストルームも完備されており、来客に対してホテルライクな滞在体験を提供します。さらに、コンシェルジュサービス、フィットネスジム、コワーキングブースなど、生活を豊かにする多彩な設備も整えられています。
出典:ブランズタワー西宮 公式サイト
本プロジェクトは、「ZEH Oriented取得」「低炭素建築物認定取得」といった環境配慮に取り組んだ“環境先進マンション”です。これにより、高断熱・高効率な設備が導入され、光熱費の削減や快適な室内環境の実現が可能になります。さらに、住宅ローン控除や所得税控除など、入居者にとって経済的メリットもあります。
出典:ブランズタワー西宮 公式サイト
共用部には太陽光パネルが設置され、そこで発電された電力を活用することで、共用部の消費電力を抑制。また、EV・PHV用の充電器も設置されており、電気自動車の普及にも貢献。環境に優しく、将来世代に配慮した持続可能な住まいのあり方を体現しています。
2025年1月建設状況
B街区(沿道施設地区)/C街区(複合施設地区)「ブランズタワー西宮」
南西側から見た建設中のブランズタワー西宮の様子です。写真手前側が「B街区(沿道施設地区)」、奥側がブランズタワー西宮の建設される「C街区(複合施設地区)」となります。
南側から見た建設中のブランズタワー西宮の様子です。
南東側から見た建設中のブランズタワー西宮の様子です。
北東側から見た建設中のブランズタワー西宮の様子です。
A街区(卸売市場地区)
JR西宮駅南西地区第一種市街地再開発事業 A街区(卸売市場地区)として整備された「西宮地方卸売市場」です。
西宮地方卸売市場の様子です。
Google Earth
最終更新日:2025年7月16日