新丸の内ビルディングは、東京都千代田区丸の内1丁目に建つ地上38階、地下4階、高さ197.600mの超高層ビルです。
立地は、JR「東京」駅丸の内口の行幸通り北側に位置しています。1937年6月に「東京館」という名称で着工し、基礎工事完了時の1938年12月に日中戦争により工事が中断、戦中は防火用貯水池、戦後すぐは貯木場として活用されていた場所に建設された地上8階、地下2階、1952年11月竣工の「新丸ノ内ビルヂング」の建て替えとして建設されています。建て替え工事に合わせ、行幸通りの地下に歩行者専用道路、東京駅側に地下広場を整備したほか、都市計画の特定街区制度適用及び特例容積率適用区域制度を活用し、東京駅丸の内赤レンガ駅舎からの一部容積率移転を行い、容積率は1760%まで上積みされています。
施設構成は、地下4階~地下2階に駐車場、機械室、地下1階~地上7階に商業施設、うち7階には飲食店フロア「丸の内ハウス」、9階~37階にオフィス、38階に機械室となります。
オフィススペックは、基準階面積2,900.00㎡(877.25坪)~3,200.00㎡(968.00坪)、床荷重 500kg/㎡、HDZ(重荷重対応) 800kg/㎡、天井高2,850mm、コンセント容量75VA/㎡となっています。
デザインは、東京駅や皇居など周囲の環境に調和した高い格式と国際ビジネスセンターにふさわしい最新の設備を融合したデザインを目指したとされており、外観は低層基壇部の高さ100尺の軒線、ピロティ、セットバックによる3層の壁面構成、低層柱・梁部に採用した合金発色アルミキャストの組み合わせが美しい意匠となっているほか、内観も1階貫通通路部にアーチ形状の梁や吊り照明、格天井から構成されるアール・デコ調のクラシカルな雰囲気漂うものとなっています。
建築主は三菱地所株式会社、設計は株式会社三菱地所設計、コンセプトデザインはHopkins Architects、施工は株式会社竹中工務店です。着工は2005年3月15日、竣工は2007年4月19日となっています。
概要
名称 |
新丸の内ビルディング |
計画名 |
(仮称)新丸ビル新築計画 |
所在地 |
東京都千代田区丸の内1丁目5番1号 |
用途 |
事務所、店舗、駐車場 |
階数 |
地上38階、地下4階、塔屋1階 |
高さ |
197.600m (軒高:176.650m) |
構造 |
地上:鉄骨造 (柱CFT造) 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 制震構造(壁型粘性せん断ダンパー、アンボンドブレース) |
基礎工法 |
ー |
敷地面積 |
10,021.31㎡ |
建築面積 |
7,556.68㎡ |
延床面積 |
195,401.02㎡ |
着工 |
2005年3月15日 |
竣工 |
2007年4月19日 |
建築主 |
三菱地所株式会社 |
設計 |
株式会社三菱地所設計 コンセプトデザイン:Hopkins Architects |
施工 |
株式会社竹中工務店 |
最寄駅 |
JR、東京メトロ「東京」駅、東京メトロ千代田線「二重橋前〈丸の内〉」駅、東京メトロ「大手町」駅 |
備考 |
▼施設構成 地下4階~地下2階:駐車場、機械室 地下1階~地上7階:商業施設 9階~37階:オフィス 38階:機械室 |
位置図
イメージパース
写真
南東側から見た新丸の内ビルディングの様子です。
南東側から見た新丸の内ビルディングの低層基壇部の様子です。大名小路側の低層基壇部は、角が落とされたアールを描いた形状となっています。
アールを描いた角部の様子です。
南東側から見た新丸の内ビルディングの様子です。
南東側、少し離れた場所から見た新丸の内ビルディングの様子です。
南西側から見た新丸の内ビルディングの様子です。
丸の内仲通り側地上部の様子です。
北西側から見た新丸の内ビルディングの様子です。
北西側エントランスの様子です。
北東側から見た新丸の内ビルディングの様子です。
北東側から見た新丸の内ビルディングの低層基壇部の様子です。
低層柱・梁部には合金発色アルミキャストが採用されています。
高層部分には、垂直方向のリブと水平方向のルーバーの組み合わせが特徴的なカーテンウォールが採用されています。
新丸の内ビルディングの高層部分の様子です。
新丸の内ビルディングの低層基壇部の様子です。
商業施設エントランスの様子です。
KITTEガーデンから見た新丸の内ビルディングの様子です。
KITTEガーデンから見た新丸の内ビルディングの夜景です。
新丸の内ビルディングの地下エントランスの様子です。東京駅周辺の地下通路に接続しています。
新丸の内ビルディングの地下1階商業施設の様子です。地下1階にはフードゾーン「マルチカ」があります。
地下の商業ゾーンは、新丸の内ビルディングから、三菱UFJ信託銀行本店ビル、丸の内永楽ビルディングにも接続して広がっています。
商業施設の内装はアール・デコ調が特徴となっており、アーチの柱梁、幾何学模様が繰り返された天井などクラシカルで美しい空間となっています。
商業施設1階の貫通通路は吹き抜けとなっています。
商業施設テナント一覧です。
車寄せとオフィスエントランスの様子です。
オフィスエントランスです。
入居企業一覧です。
新丸の内ビルディングのエレベーターの様子です。こちらもクラシカルな雰囲気の内装となっています。
7階飲食店フロア「丸の内ハウス」のテラスの様子です。
丸の内ハウスのテラスは、東側〜南側〜西側とコの字状になっており、丸の内ハウスのレストランやバーをテラスで楽しむことができるベンチやテーブルなどが設置されています。
丸の内ハウスのテラスから見た東京駅丸の内駅舎と八重洲側の超高層ビル群の様子です。
東京駅周辺は日本国内で最も超高層ビル密度の高いエリアのひとつとなっており、SF映画のような近未来的な光景が広がっています。
丸の内ハウスのテラスから見た東京駅丸の内駅舎と東京駅周辺の超高層ビル群の夜景です。
最終更新日:2023年12月8日