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京橋エドグラン

京橋エドグランは、東京都中央区京橋二丁目に建つ地上32階、地下3階、高さ170.37mの超高層ビルです。立地は、東側を国道15号、南側を京橋宝通り、西側を柳通りに囲まれた場所に位置しています。

従前の再開発区域は、交通利便性が高い一方で、老朽化した建物や狭小敷地のため土地の有効利用が難しい状況となっていました。このため、都市再生特別地区を活用した再開発事業を通じて、敷地を統合して土地の有効利用を図り、商業・業務機能の更新と都市環境の改善が進められました。また、歴史的建造物の保存・活用、防災機能の強化、都市観光支援の導入も行われています。

施設構成は、「再開発棟」の地下3階に機械式駐車場、地下2階に自走式駐車場、地下1階~地上1階に公益施設「中央区観光情報センター」、地下1階~地上6階に店舗、3階にオフィスロビー、中間免震層を挟み、7階~32階にオフィス、「明治屋棟(明治屋京橋ビル)」の地下2階に店舗、地下1階に免震層、地上1階に店舗「明治屋ストア」、2階~6階にオフィス、7階に貸ホール「明治屋ホール」、8階にオフィスとなっています。

オフィススペックは、基準階面積が2,714.30㎡ (821.07坪)、天井高2,900mm、床荷重500kg/㎡ (ヘビーデューティーゾーン800kg/㎡)となっています。商業施設は、地下1階~地上6階に入っており、面積約2,845.99㎡、飲食店を中心として約30店舗が入ります。また、高さ約31mの吹き抜けがある「京橋中央ひろば (ガレリア)」などのオープンスペースも整備されています。
公益施設には、中央区初の公的観光案内所「中央区観光情報センター」が入り、敷地南側には大型バスの発着が可能なバスのりばを設け、近隣エリアへのショッピングや観光における新しい拠点となっています。

構造面では、中間免震層を採用しており、耐風装置である弾性ロック機構を導入、強風に耐えるだけでなく、発生頻度が高い地震(中地震)に対しては、免震層内に併設したオイルダンパーを機能させ、大きな制振効果を建物に付与するものとなっています。また、大地震時にはロックが解除されて、免震性能を最大限に発揮することが可能とされています。

中央区指定文化財の歴史的建造物「明治屋京橋ビル」は、曾根達蔵と中條精一郎による設計で1933年に竣工したビルです。外観意匠面では、イタリア・ルネサンス様式が採用されており、建物の東面、北面、南面がほぼ同じデザインで統一されており、重厚な石造の柱と豊かな装飾がみられる1、2階、縦長の端正な窓が並ぶ3階~6階、装飾的なアーチ窓が並ぶ7階、コーニス(軒蛇腹)で区分された8階、厚みのある特徴的なコーニスを施した最上部で構成されています。
再開発事業により、京橋エドグランの低層基壇部がシンメトリー配置で建設され、中央を東西通り抜け可能な歩行空間・広場として整備されました。

建築主は京橋二丁目西地区市街地再開発組合、参加組合員は日本土地建物株式会社、東京建物株式会社、清水建設株式会社、設計は株式会社日建設計、施工は清水建設株式会社です。着工は2013年10月2日、竣工は2016年10月31日となっています。


概要

名称 京橋エドグラン
計画名 京橋二丁目西地区第一種市街地再開発事業
所在地 東京都中央区京橋二丁目2番1号
用途 事務所、店舗、公益施設、駐車場
階数 再開業棟:地上32階、地下3階、塔屋2階
明治屋棟:地上8階、地下2階、塔屋2階
高さ 再開業棟:170.37m (軒高:163.30m)
明治屋棟:36m
構造 再開発棟:低層部分_鉄骨鉄筋コンクリート造、高層部分_鉄骨造
中間層免震構造 (弾性ロック機構付)
明治屋棟:鉄骨鉄筋コンクリート造
免震構造
基礎工法 直接基礎、一部場所打ち杭 (拡底杭)
敷地面積 7,994.44㎡
建築面積 5,182.84㎡
延床面積 再開業棟:113,456.72㎡
明治屋棟:5,477.86㎡
着工 2013年10月2日
竣工 2016年10月31日
建築主 京橋二丁目西地区市街地再開発組合
参加組合員:日本土地建物株式会社、東京建物株式会社、清水建設株式会社
設計 株式会社日建設計
施工 清水建設株式会社
特定業務代行者:日本土地建物株式会社(代表企業)、東京建物株式会社、株式会社日建設計、清水建設株式会社
最寄駅 東京メトロ銀座線「京橋」駅、JR、東京メトロ「東京」駅、都営浅草線「宝町」駅
備考 ▼施設構成
▽再開発棟
地下3階:機械式駐車場
地下2階:自走式駐車場
地下1階~地上1階:公益施設「中央区観光情報センター」
地下1階~地上6階:店舗
3階:オフィスロビー
ー中間免震層ー
7階~32階:オフィス

▽明治屋棟
地下2階:店舗
地下1階:免震層
地上1階:店舗「明治屋ストア」
2階~6階:オフィス
7階:貸ホール「明治屋ホール」
8階:オフィス
 
 
 

位置図

区域図

出典:日本土地建物株式会社

配置図

出典:日本土地建物株式会社

立面図

現地にて撮影

断面図

出典:日本土地建物株式会社

イメージパース

出典:日本土地建物株式会社

▼再開発棟 低層基壇部/明治屋棟(明治屋京橋ビル)

出典:日本土地建物株式会社

写真

東側から見た京橋エドグランの様子です。

 

 

北東側から見た京橋エドグランの様子です。

 

 

東側、国道15号に面して、歴史的建築物棟として整備された「明治屋棟(明治屋京橋ビル)」と再開発棟の低層基壇部「京橋エドグランサウス」です。明治屋棟と低層基壇部の軒の高さが揃えられており、景観的に美しく感じられます。

 

 

南東側から見た明治屋棟です。曾根達蔵と中條精一郎による設計で1933年に竣工した地上8階、地下2階、高さ36mのビルで、中央区指定文化財の歴史的建造物となっています。

 

 

北西側から見た明治屋棟低層部分の様子です。

 

 

南東側から見た明治屋棟低層部分の様子です。

 

 

明治屋棟のエントランスです。外観意匠面では、イタリア・ルネサンス様式が採用されています。

 

 

明治屋棟は、東京メトロ銀座線「京橋」駅の出入口としても機能しています。

 

 

北東側から見た再開発棟低層基壇部「京橋エドグランサウス」の様子です。

 

 

再開発棟低層基壇部「京橋エドグランサウス」の低層部分の様子です。

 

 

敷地東西を貫通する広場「京橋中央ひろば(ガレリア)」を国道15号側から見た様子です。

 

 

重厚な石造の柱や装飾がある1、2階、縦長の端正な窓が並ぶ3階~6階、装飾的なアーチ窓が並ぶ7階、コーニス(軒蛇腹)で区分された8階、厚みのある特徴的なコーニスを施した最上部で構成されています。

 

 

ガレリアの商業空間の様子です。

 

 

京橋中央ひろば(ガレリア)の様子です。

 

 

京橋中央ひろば(ガレリア)の様子です。

 

 

京橋中央ひろば(ガレリア)のを見下ろした様子です。

 

 

京橋中央ひろば(ガレリア)の二層吹き抜け空間の東西貫通通路の様子です。

 

 

地下空間も吹き抜けによって接続されています。

 

 

南側の京橋宝通りに面した歩道状空地です。

 

 

京橋二丁目西町会の「神輿・神猿曵太鼓」が展示、保管されています。

 

 

地下と地上を結ぶ大階段です。

 

 

地下1階 商業施設の様子です。

 

 

地下1階 地下広場の様子です。東京メトロ銀座線「京橋」駅と直結しています。

 

 

現地にて撮影

商業施設テナント一覧です。

 

 

3階 テラスです。

 

 

 

京橋エドグランの草花一覧です。

 

 

 

オフィスエントランスです。

 

 

北西側から見た京橋エドグランの様子です。

 

 

南西側から見上げた京橋エドグランの様子です。

 

 

南西側から見た京橋エドグランの様子です。

 

 

京橋中央ひろば(ガレリア)を西側から見た様子です。

 

 

西側から見上げた京橋エドグランの様子です。

最終更新日:2024年11月23日

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