守山市は、老朽化が進む守山市民ホールの大規模改修に向けた設計等業務の優秀者を、公募型プロポーザルにより選定しました。6月30日に開催された公開プレゼンテーションと第3回審査委員会の結果を受け、最も優れた提案を行った「日建設計・日建設計CM共同企業体」が優秀者に決定されました。本改修では、既存の魅力を継承しながら、市民がより快適に利用できる文化交流拠点としての再生を目指しています。
→守山市 守山市民ホール大規模改修工事設計等業務に係る公募型プロポーザル~優秀者の決定~
守山市民ホール大規模改修工事の概要
1. 優秀者の選定とプロポーザルの概要
守山市は、市民ホールの大規模改修に向けた設計等業務の委託先を選定するため、公募型プロポーザルを実施。6月30日には公開プレゼンテーションおよび審査委員会を開催し、「日建設計・日建設計CM共同企業体」を優秀者に決定した。
2. 高く評価された提案内容
同企業体の提案は、中庭を屋内化し大屋根で包み込む構成により、開かれた「まちの広場」の形成を目指す内容。動線計画やランドスケープ、将来の維持管理、コストコントロールに至るまで一貫した方針が示され、総合的な完成度の高さが評価された。
3. 歴史と調和した新たな文化シンボル
守山市民ホールは市制施行15周年の記念事業として建設された施設であり、自然との調和と公共性の高さが特徴。今回の改修では、既存の価値を継承しつつ、象徴的な大屋根によって文化シンボルとしての存在感を強調する設計が提案された。
4. 市民が主役となる設計プロセス
設計段階から市民参加を重視したワークショップの実施を予定。地域在住のファシリテーターを起用し、参加者が安心して意見を交換できる仕組みを整備。市民の声を反映した施設づくりを進める計画である。
5. 安全性と機能性を両立したホール整備
大ホールでは、既存天井の構造を活かした安全性向上策を導入。小ホールは音楽・演劇双方に対応可能な多機能ホールへと再構成。舞台設備やユニバーサルデザインの観点からの客席改修も盛り込まれている。
6. 多様な交流を生み出す空間構成
中庭を屋内広場に転換し、展示やワークショップに対応する多目的スペースとして活用。2階スタジオの集約配置や、前庭・ロビー・ラウンジなど視線と動線の連続性を考慮した設計により、日常的な市民交流を促進する構成となっている。
7. 効率的な施工とコスト管理
改修工事は、既存建物の構造や設備を可能な限り活用する方針で進行。設計段階から積算とデータ分析を活用し、透明性の高いコストマネジメントを実現。環境負荷の低減とともに、持続可能な施設運営を見据えた計画となっている。

今回のプロポーザルでは、4者の応募があり、第1次審査では全応募者が通過しました。第2次審査では技術提案書とプレゼンテーション、ヒアリングをもとに総合的に評価が行われ、日建設計・日建設計CM共同企業体が最も高い評価を受けました。同案は、象徴的な大屋根によって屋内広場を包み込むデザインが特徴で、開かれた「まちの広場」の実現や、将来的なコスト・運用への配慮など、非常に高い実現性が評価されました。

市制施行15周年を記念して整備された市民ホールは、長年にわたり市民に親しまれてきました。今回の改修ではその歴史と価値を継承しながら、「未来へつながる守山の輪(わ)」を象徴する大屋根を中庭に設け、文化交流のシンボルとして再生を図ります。屋外広場から建物内部へと自然に誘導される動線計画が施され、市民にとって親しみやすく、気軽に訪れることのできる場を目指します。


設計にあたっては、市民の声を積極的に取り入れる方針が示されており、守山市在住者を中心に構成されたファシリテーターによる市民参加型ワークショップが実施されます。調理実習室や図書室などの諸室についても、利用者のニーズを反映した空間へと改修される予定です。これにより、施設全体が市民に開かれ、共につくる文化交流の拠点として進化します。

大ホールでは、音響性能を維持しながら、安全性を向上させる特定天井の改修が行われます。既存天井の構造を活かしたワイヤー吊り下げ方式により、脱落防止とローコスト化を両立します。また、客席通路の改良や車いす対応座席の拡充など、ユニバーサルデザインの視点からも改修が進められます。小ホールも多機能性を高めた音楽対応ホールとして再整備され、舞台設備は最新技術を活用し機能性と省エネ性を両立します。

中庭は屋内広場として改修され、展示やワークショップなど多用途に活用できる柔軟なスペースとして整備されます。2階にはスタジオなどの機能を集約し、利用率の低かったエリアの活性化が図られます。前庭やロビー、市民ラウンジも視線と動線のつながりを意識した設計とし、市民が自然に集まり交流できる空間が形成されます。さらに、屋外空間ではカフェや遊具、自然との調和を意識した設計により、まちと施設の融合を目指します。

改修工事は、既存施設を最大限に活用しながら合理的に進める方針で、調査・設計・施工の各段階で専門家と連携してコスト削減と環境負荷低減が図られます。事業費は67億円、工事費は60億円と見積もられ、各分野における優先順位の明確化や調査結果に基づく合理的な工法の選定などが進められます。コストの見える化と積算ツールによる管理により、透明性の高い事業運営が期待されます。
最終更新日:2025年7月19日

