都市開発ニュース
熊本県が半導体産業集積に対応する道路網を強化する「セミコンテクノパーク周辺道路整備」!!菊陽空港線や新山原水線の整備、大津植木線の多車線化、中九州横断道路との連携へ!!
相鉄いずみ野線新駅「B駅」を中心に商業・住宅・産業機能が集積する新都市拠点を形成する「藤沢市健康と文化の森地区土地区画整理事業」!!慶應SFC周辺にキャンパスタウンを整備、2034年3月の事業完了を目指す!!
九州大学箱崎キャンパス跡地の大規模まちづくりプロジェクト名が「HAKOZAKI BLOCK(ハコザキブロック)」に決定!!住宅約2,000戸や商業・研究・医療施設など日本最大級のスマートシティ計画が始動!!
三宮センター街に隣接する大規模商業施設を一体的に再整備へする「サンセンタープラザの建て替え」!!再開発協議会が発足して3館一体建て替えを検討!!
相鉄いずみ野線の延伸を見据えた新駅周辺のまちづくり構想「いずみ野線A駅周辺まちづくり計画」!!商業・生活サービス機能の充実と緑豊かな交流拠点の形成を目指す!!
東村山市最大級となる総戸数591戸の大規模マンション開発「グレーシア武蔵野東村山」!!ワーキングラウンジやブックライブラリーなど多彩な共用施設を備えた地上15階建てレジデンス!!
新宿御苑前駅徒歩2分、全フロアにフルセットアップオフィスを採用する「スイテ新宿御苑前」!!地上12階、高さ52.35m、最上階に共用ラウンジと屋上テラスを備えるオフィスビルが2028年夏竣工へ!!
慶應SFCを経由して東海道新幹線新駅誘致地の倉見まで全区間延伸を目指す「相鉄いずみ野線延伸計画」!!都市計画道路高倉遠藤線の4車線化によりBRTの機能強化も検討!!
北関東最大級約10,000席の大規模アリーナを整備へ!!「宇都宮ブレックス新アリーナ」!!2030-31シーズン開業を目指す宇都宮駅東公園の新ホームアリーナ計画!!
札幌市中心部の大通公園をリニューアルする「大通公園基本計画 中間とりまとめ(案)」!!西4丁目の水景施設更新や憩い空間の創出、みどり豊かな公園づくり!!
地下鉄7号線延伸・中間駅設置で新たな市街地を形成する「(仮称)地下鉄7号線中間駅周辺地区土地区画整理事業」!!約120haの大規模開発で自然と都市機能が調和するまちづくりへ!!
2029年に開業する東京駅前「ヤエス コア」最上層に入る全184室の高級ホテル&サービスレジデンス「オークウッドプレミア八重洲コア東京」!!2029年1月末竣工予定の地上43階、高さ約227mの大規模複合施設!!
大井町駅西口の約1.4haを活力創造ゾーンとして再開発する「大井町駅西口E地区」!!商業・業務・住宅が集積する複合拠点の形成を目指す!!
銀座に誕生する地上12階、高さ42m、客室数130室の木造ハイブリッドホテル「(仮称)木挽ビルホテル計画」!!木柱・木梁やCLT耐震壁、木ブレースを採用して2029年10月開業予定!!
TX三郷中央駅の駅高架下やにおどり公園の活用でにぎわい創出する「三郷中央駅周辺にぎわい創出ビジョン」!!駅前広場改修工事が進むほか、歩行者空間の拡充やカフェ・飲食店の誘致なども!!
中銀カプセルタワービル跡地で建設が進む地上12階、全145室のホテル「プルマン東京銀座」!!メタボリズム建築から銀座エリアのプレミアムホテルへ生まれ変わる!!
銀座四丁目交差点に建っていた円筒形ガラス張りビル・三愛ドリームセンター建て替える「(仮称) GF計画」!!リコーによる地上11階、高さ49.24mの新ビルを建設へ!!
国土交通大臣が軌道運送高度化実施計画を認定した「宇都宮LRT西側延伸」!!宇都宮駅~教育会館前付近約4.9kmを延伸、2036年3月開業目指す!!
愛知県常滑市・中部国際空港島約50haの区域で進む統合型リゾート(IR)計画「中部国際空港島特定複合観光施設設置運営事業」!!民間事業者から参加表明書の提出で事業者選定へ!!
商業ゾーン27店舗を刷新し、「UDX DINING&SHOP」が誕生する「秋葉原UDX」!!2026年12月10日リニューアルオープン!!

JR京都線から見える高槻市内で工事が進む巨大高架橋!!「E1A新名神高速道路 (八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間)」新設工事!!

E1A新名神高速道路(近畿自動車道 名古屋神戸線)は、愛知県名古屋市から兵庫県神戸市までを結ぶ延長約174kmの高速道路で、既存の名神高速道路を補完し、広域的な交通の効率化を図る大規模インフラプロジェクトです。既存の名神高速道路では、交通量の増加により慢性的な渋滞が生じ、物流の停滞や移動時間の増大が課題となってきました。この新路線の整備により、東西を結ぶ大動脈の機能を強化し、事故や災害時にも相互に代替できる強靭なネットワークが形成されます。

その中でも、八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間(延長10.7km)は、近畿圏の南北軸を担う第二京阪道路や城陽JCT・IC、高槻JCT・ICと接続し、交通の流れを大きく改善する要衝区間です。沿線には、雅楽に用いる篳篥(ひちりき)用となるヨシを育む「鵜殿ヨシ原」があり、文化的・環境的価値が極めて高い地域であるため、自然環境の保全と高度な土木技術を融合した工事が進められています。2027年度(令和9年度)の完成を目指し、各工区で橋脚や橋桁の架設などが着実に進行しています。

→枚方市 新名神高速道路とは
→西日本高速道路株式会社 E1A 近畿自動車道 名古屋神戸線(新名神高速道路)八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC

E1A新名神高速道路(近畿自動車道 名古屋神戸線)の概要
  1. 路線全体の位置づけ
     E1A新名神高速道路(近畿自動車道 名古屋神戸線)は、名古屋市から神戸市までを結ぶ延長約174kmの高速道路で、名神高速道路の補完路線としての位置づけ。
  2. 対象区間と接続道路
     八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間(延長10.7km)と第二京阪道路をはじめとする各路線との接続。
  3. 完成時期と進捗状況
     2027年度(令和9年度)開通予定と橋脚立ち上がりや上部工架設などの進捗状況。
  4. 設計規格と特徴
     第1種第1級(暫定時は第1種第2級)の道路規格と設計速度120km/h(暫定時100km/h)、6車線(暫定4車線)構造の採用。
  5. 淀川橋(仮称)の建設
     全長920m、最大支間長210mのPRC7径間連続エクストラドーズド箱桁橋の建設。
  6. 鵜殿ヨシ原の環境保全
     篳篥の原料となるヨシの産地「鵜殿ヨシ原」上空通過に伴う工法選定や橋脚位置の工夫による環境保全。
  7. 開通後の効果
     名神高速道路の渋滞緩和、物流効率向上、防災力強化、観光振興などの効果。

*JR京都線車内から撮影した新名神高速道路新設区間の様子

八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間は、新名神高速道路の一部として計画され、名古屋方面と神戸方面を結ぶ近畿圏の大動脈を形成します。既存の名神高速道路では、特に大山崎JCT・IC付近や吹田JCT付近で渋滞が頻発し、通過時間の増加や経済的損失が顕著となっています。この区間が開通することで、交通流が分散し、物流の効率化・定時性の向上・燃料消費削減など、経済・環境の両面で効果が見込まれます。
また、災害時には名神高速道路の代替路として機能し、道路ネットワークの冗長性を確保。南海トラフ地震など大規模災害の際にも救援物資輸送や緊急車両通行を確実に行えることから、防災インフラとしての重要性も極めて高い路線です。

出典:西日本高速道路株式会社
出典:西日本高速道路株式会社

この区間は全長10.7kmで、枚方市内を約4.3kmにわたり通過します。道路規格は第1種第1級(暫定施工時は第1種第2級)で、完成時の設計速度は120km/h、暫定開通時は100km/hを予定。6車線(暫定4車線)構造で、走行環境の安全性や快適性が高水準で確保されます。事業主体は西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)で、完成後は第二京阪道路や名神高速道路と直結し、京都府南部・大阪北部から中部圏・西日本各地への所要時間が大幅に短縮されます。
また、設計段階から耐震性や耐風性にも配慮した設計となっているほか、施工面では、国道や鉄道上を横断する高架橋区間は、送り出し架設工法により新設が進められています。

出典:西日本高速道路株式会社
出典:西日本高速道路株式会社

本区間は平成元年に基本計画が策定され、平成7年には都市計画が決定。しかし、その後の道路整備計画の見直しの中で、平成15年には「抜本的見直し区間」に位置付けられ、さらに平成18年には「当面着工しない区間」とされ、事業は長期間停滞しました。
転機となったのは平成24年、周辺区間の開通や第二京阪道路の整備進展に伴い、交通状況や物流需要を再評価した結果、再び事業許可が下り、工事が動き出しました。当初は令和5年度末の開通を予定していましたが、用地取得の長期化や地下の汚染土対応など複合的要因により工期が延長され、現在は2027年度(令和9年度)の完成を目指しています。

2025年6月末時点で、用地幅杭設置率は100%、用地取得率は98%、工事着手率は99%と高い水準に到達しています。工事現場では、高架橋の橋脚や橋桁が次々と組み上がり、各工区で下部工と上部工の施工が並行して進行中です。特に淀川を渡る区間は技術的にも難易度が高く、大型クレーンや特殊架設工法を用いた作業が行われています。
また、周辺環境や交通への影響を最小限に抑えるため、資材搬入経路や仮設ヤードの配置も綿密に計画されています。地元自治体や住民との協議を重ね、安全確保と工期短縮を両立させています。

淀川橋(仮称)は、全長920mのPRC7径間連続エクストラドーズド箱桁橋で、最大支間長は210m。エクストラドーズド構造は、斜張橋と箱桁橋の中間的な特性を持ち、大きな支間を確保しながら桁高を抑えられるため、景観や環境への影響を軽減できます。
中央部は鵜殿ヨシ原の上空を通過するため、橋脚の本数を最小限に抑えた設計を採用。橋脚位置や基礎工法は、生態系や景観への影響を考慮して決定されました。工区は上牧、淀川左岸、淀川右岸に分かれ、順次基礎工・下部工・上部工が進行しています。

鵜殿ヨシ原は、大阪府高槻市の淀川河川敷に広がるヨシ群落で、雅楽で使用する篳篥のリード材として全国的に知られます。長い歴史を持ち、文化的・生態的価値が非常に高い場所であることから、NEXCO西日本は環境保全を最優先課題の一つとして掲げています。
基本方針は「影響を極力避ける」「専門家・地域との連携」「ヨシ原焼きの継続」。2013年からは専門家や自治体、地元団体が参加する「環境保全に関する検討会」を設置し、橋梁計画や施工方法の検証を継続。工事中もヨシの生育状況や水質をモニタリングし、必要に応じて対策を強化しています。

開通後は、名神高速道路の渋滞緩和とともに、京都南部や大阪北部から中部圏・西日本各地へのアクセス時間が大幅に短縮されます。物流効率の向上により企業活動が活発化し、観光客誘致や地域経済の振興にも波及効果が期待されます。
また、防災面では大規模災害時の代替輸送路として機能し、救援物資の輸送や緊急避難に不可欠な存在となります。環境保全と工事を両立させたこの区間は、持続可能なインフラ整備の象徴的事例となり、全国の類似事業にもモデルケースとして波及していくことが見込まれます。

最終更新日:2025年8月13日

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