都市開発ニュース
茨城県守谷市・ニトリやヨークベニマルも進出予定の「新守谷駅周辺土地区画整理事業」!!駅周辺13.5haの大規模開発が始動!!
佐賀駅前・旧西友駐車場跡地の再開発が本格始動「佐賀駅周辺整備事業」!!ホテル誘致や駅前再生で県都の玄関口が大変貌へ!!
TX柏の葉キャンパス駅周辺約273haで進む大規模都市開発「柏北部中央地区一体型特定土地区画整理事業」!!スマートシティ開発やイノベーション拠点整備、都市軸道路・公園整備などが進む!!
新鳥栖駅周辺で住宅や商業、公園などから構成される新たなまちづくり「新鳥栖駅東側まちづくり」!!土地区画整理事業を軸に開発構想浮上!!
耐震化と免震改修でネオ・ゴシック様式の歴史的建造物を未来へ継承!!「日比谷公会堂」で2032年度完成へ向けた大規模改修計画!!
旧そごう跡地を核とした新たな柏の玄関口を整備する 「令和7年度柏駅東口駅前再整備実現化方策検討業務委託報告書【概要版】」!!高さ均等案の複合施設や交通広場の設置、北側新改札口の設置へ!!
イオンモールを事業協力者に決定した「千葉マリンスタジアム再構築事業」!!幕張豊砂エリアでスタジアムを核とするボールパーク型まちづくりを推進へ!!
2026年6月13日(土)に新たな北改札・中央改札が使用開始される「モノレール浜松町駅」!!2030年頃の全面完成へ向けて進む大規模建替工事!!
茨城県つくば市・大和ハウス工業による570戸の大規模マンション等からなる複合開発「吾妻二丁目国家公務員宿舎跡地(70街区)」!!イオンの都市型商業施設「そよら」も出店へ!!
秋葉原エリアで計10棟・3.2万㎡の解体工事が始動した「TOPPAN台東地区」!!TOPPAN創業地で大規模な建替計画が進む!!
住友不動産が旧東京都知事公館跡地などで「(仮称)松濤マンション計画」に向けた解体工事に着手へ!!東急百貨店健康保険組合保健センター跡地も一体開発!!
品川駅西口の第一京浜で遂に工事が本格化した「東京メトロ南北線延伸(品川・白金高輪間)」!! 2030年代半ばの開業を目指して新たな地下鉄駅や駅前広場整備が進む!!
軌道第一次分割工事施行認可取得を受けて遂に工事着手を目指す「多摩都市モノレール延伸(上北台〜箱根ケ崎)事業」!!2030年代半ばの開業へ向け本格始動へ!!
2026年8月7日に博多駅前で開園する「明治公園」!!Park-PFIを活用した5つの広場と立体園路が生み出す未来志向の都市型公園!!
2027年度以降に工事着手を目指す「小田急電鉄総合車両所移転計画」!!伊勢原で進む次世代車両基地整備と新たな地域拠点形成!!
天神エリア近接地の那の津で建設が進む「ボートレース福岡パーク化事業」!!国内最大級の屋内スケートボードパークを整備へ!!
森ビルの虎ノ門ナンバービル群を一斉更新する大規模再開発「虎ノ門三丁目プロジェクト」!!事業区域が判明!?
西武新宿駅と新宿駅を結ぶ地下通路「新宿駅北東部地下通路線」が2027年度以降に事業着手へ!!新宿駅周辺の地下歩行者ネットワークが大幅に強化!!
エリア最大級の賃貸オフィスビルとして肥後大津駅前に建設される「(仮称)JR肥後大津ビル」!!TSMC進出で急成長する半導体都市を支える新たなビジネス拠点に!!
鉄骨建方が進む福岡空港直結の複合施設「福岡空港国内線複合施設及び既存ターミナルビル増改築工事」!!国内空港最大級の商業施設と空港直結ホテルが2027年夏開業!!

JR京都線から見える高槻市内で工事が進む巨大高架橋!!「E1A新名神高速道路 (八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間)」新設工事!!

E1A新名神高速道路(近畿自動車道 名古屋神戸線)は、愛知県名古屋市から兵庫県神戸市までを結ぶ延長約174kmの高速道路で、既存の名神高速道路を補完し、広域的な交通の効率化を図る大規模インフラプロジェクトです。既存の名神高速道路では、交通量の増加により慢性的な渋滞が生じ、物流の停滞や移動時間の増大が課題となってきました。この新路線の整備により、東西を結ぶ大動脈の機能を強化し、事故や災害時にも相互に代替できる強靭なネットワークが形成されます。

その中でも、八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間(延長10.7km)は、近畿圏の南北軸を担う第二京阪道路や城陽JCT・IC、高槻JCT・ICと接続し、交通の流れを大きく改善する要衝区間です。沿線には、雅楽に用いる篳篥(ひちりき)用となるヨシを育む「鵜殿ヨシ原」があり、文化的・環境的価値が極めて高い地域であるため、自然環境の保全と高度な土木技術を融合した工事が進められています。2027年度(令和9年度)の完成を目指し、各工区で橋脚や橋桁の架設などが着実に進行しています。

→枚方市 新名神高速道路とは
→西日本高速道路株式会社 E1A 近畿自動車道 名古屋神戸線(新名神高速道路)八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC

E1A新名神高速道路(近畿自動車道 名古屋神戸線)の概要
  1. 路線全体の位置づけ
     E1A新名神高速道路(近畿自動車道 名古屋神戸線)は、名古屋市から神戸市までを結ぶ延長約174kmの高速道路で、名神高速道路の補完路線としての位置づけ。
  2. 対象区間と接続道路
     八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間(延長10.7km)と第二京阪道路をはじめとする各路線との接続。
  3. 完成時期と進捗状況
     2027年度(令和9年度)開通予定と橋脚立ち上がりや上部工架設などの進捗状況。
  4. 設計規格と特徴
     第1種第1級(暫定時は第1種第2級)の道路規格と設計速度120km/h(暫定時100km/h)、6車線(暫定4車線)構造の採用。
  5. 淀川橋(仮称)の建設
     全長920m、最大支間長210mのPRC7径間連続エクストラドーズド箱桁橋の建設。
  6. 鵜殿ヨシ原の環境保全
     篳篥の原料となるヨシの産地「鵜殿ヨシ原」上空通過に伴う工法選定や橋脚位置の工夫による環境保全。
  7. 開通後の効果
     名神高速道路の渋滞緩和、物流効率向上、防災力強化、観光振興などの効果。

*JR京都線車内から撮影した新名神高速道路新設区間の様子

八幡京田辺JCT・IC~高槻JCT・IC間は、新名神高速道路の一部として計画され、名古屋方面と神戸方面を結ぶ近畿圏の大動脈を形成します。既存の名神高速道路では、特に大山崎JCT・IC付近や吹田JCT付近で渋滞が頻発し、通過時間の増加や経済的損失が顕著となっています。この区間が開通することで、交通流が分散し、物流の効率化・定時性の向上・燃料消費削減など、経済・環境の両面で効果が見込まれます。
また、災害時には名神高速道路の代替路として機能し、道路ネットワークの冗長性を確保。南海トラフ地震など大規模災害の際にも救援物資輸送や緊急車両通行を確実に行えることから、防災インフラとしての重要性も極めて高い路線です。

出典:西日本高速道路株式会社
出典:西日本高速道路株式会社

この区間は全長10.7kmで、枚方市内を約4.3kmにわたり通過します。道路規格は第1種第1級(暫定施工時は第1種第2級)で、完成時の設計速度は120km/h、暫定開通時は100km/hを予定。6車線(暫定4車線)構造で、走行環境の安全性や快適性が高水準で確保されます。事業主体は西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)で、完成後は第二京阪道路や名神高速道路と直結し、京都府南部・大阪北部から中部圏・西日本各地への所要時間が大幅に短縮されます。
また、設計段階から耐震性や耐風性にも配慮した設計となっているほか、施工面では、国道や鉄道上を横断する高架橋区間は、送り出し架設工法により新設が進められています。

出典:西日本高速道路株式会社
出典:西日本高速道路株式会社

本区間は平成元年に基本計画が策定され、平成7年には都市計画が決定。しかし、その後の道路整備計画の見直しの中で、平成15年には「抜本的見直し区間」に位置付けられ、さらに平成18年には「当面着工しない区間」とされ、事業は長期間停滞しました。
転機となったのは平成24年、周辺区間の開通や第二京阪道路の整備進展に伴い、交通状況や物流需要を再評価した結果、再び事業許可が下り、工事が動き出しました。当初は令和5年度末の開通を予定していましたが、用地取得の長期化や地下の汚染土対応など複合的要因により工期が延長され、現在は2027年度(令和9年度)の完成を目指しています。

2025年6月末時点で、用地幅杭設置率は100%、用地取得率は98%、工事着手率は99%と高い水準に到達しています。工事現場では、高架橋の橋脚や橋桁が次々と組み上がり、各工区で下部工と上部工の施工が並行して進行中です。特に淀川を渡る区間は技術的にも難易度が高く、大型クレーンや特殊架設工法を用いた作業が行われています。
また、周辺環境や交通への影響を最小限に抑えるため、資材搬入経路や仮設ヤードの配置も綿密に計画されています。地元自治体や住民との協議を重ね、安全確保と工期短縮を両立させています。

淀川橋(仮称)は、全長920mのPRC7径間連続エクストラドーズド箱桁橋で、最大支間長は210m。エクストラドーズド構造は、斜張橋と箱桁橋の中間的な特性を持ち、大きな支間を確保しながら桁高を抑えられるため、景観や環境への影響を軽減できます。
中央部は鵜殿ヨシ原の上空を通過するため、橋脚の本数を最小限に抑えた設計を採用。橋脚位置や基礎工法は、生態系や景観への影響を考慮して決定されました。工区は上牧、淀川左岸、淀川右岸に分かれ、順次基礎工・下部工・上部工が進行しています。

鵜殿ヨシ原は、大阪府高槻市の淀川河川敷に広がるヨシ群落で、雅楽で使用する篳篥のリード材として全国的に知られます。長い歴史を持ち、文化的・生態的価値が非常に高い場所であることから、NEXCO西日本は環境保全を最優先課題の一つとして掲げています。
基本方針は「影響を極力避ける」「専門家・地域との連携」「ヨシ原焼きの継続」。2013年からは専門家や自治体、地元団体が参加する「環境保全に関する検討会」を設置し、橋梁計画や施工方法の検証を継続。工事中もヨシの生育状況や水質をモニタリングし、必要に応じて対策を強化しています。

開通後は、名神高速道路の渋滞緩和とともに、京都南部や大阪北部から中部圏・西日本各地へのアクセス時間が大幅に短縮されます。物流効率の向上により企業活動が活発化し、観光客誘致や地域経済の振興にも波及効果が期待されます。
また、防災面では大規模災害時の代替輸送路として機能し、救援物資の輸送や緊急避難に不可欠な存在となります。環境保全と工事を両立させたこの区間は、持続可能なインフラ整備の象徴的事例となり、全国の類似事業にもモデルケースとして波及していくことが見込まれます。

最終更新日:2025年8月13日

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