JR西日本は、京都府向日市に位置するJR京都線・向日町駅で進めてきた駅改良工事について、2025年10月18日(土)始発より、新たに整備された自由通路(西口側)と橋上駅舎の一部(第Ⅰ期工事範囲)の供用を開始すると発表しました。これに伴い、長年利用されてきた既存駅舎は前日の10月17日(金)の終電をもって使用を終了し、駅機能が新しい橋上駅舎へと移行します。
また駅東口では、第一種市街地再開発事業が本格的にスタートし、駅ビルや超高層住宅棟、広場などを含む都市基盤整備が進められる予定です。これらの取り組みは、駅の利便性向上に加え、地域の新たなにぎわいを創出し、向日市のまちづくりを大きく前進させるものとなります。
→西日本旅客鉄道株式会社 JR 京都線 向日町駅 自由通路(西口)・橋上駅舎の一部供用開始及び東口における再開発事業の工事着手について
→向日市 JR向日町駅周辺のまちづくり
JR京都線 向日町駅 自由通路・橋上駅舎整備の概要
- 供用開始日
2025年10月18日(土)始発から、自由通路(西口)および橋上駅舎の一部が利用開始される。 - 既存駅舎の閉鎖
新駅舎利用開始に伴い、既存駅舎は前日の10月17日(金)終電後に閉鎖される。 - 自由通路の整備内容
幅員5メートル、延長約60メートルの歩行者専用通路が新設され、東西のアクセスが可能になる。 - 橋上駅舎の整備範囲
エレベーター2基(各ホーム1基)、階段2か所、自動改札4通路、券売機3台、店舗などを設置。 - 第Ⅱ期工事の予定
西口エスカレーター、改札内エスカレーター、トイレなどは2026年度冬頃に供用開始予定。 - 東口再開発事業
0.8haの区域に駅ビル棟(5階建)、住宅棟(38階建・約340戸)、駅前広場(約2,400㎡)を整備。 - 地域への効果
駅の利便性向上に加え、商業・住宅機能の導入や広場整備による地域活性化、まちの新たな拠点形成が期待される。

向日町駅では、利便性と安全性を高めるための改良工事が2022年12月から進められてきました。その成果として、2025年10月18日(土)の始発から新設された自由通路と橋上駅舎の一部が利用可能となります。自由通路は幅員5メートルの歩行者専用通路で、改札口から西口に至る区間が供用開始の対象です。橋上駅舎には、各ホームに設置されたエレベーター2基、階段2か所、自動改札機4通路、券売機3台、さらに店舗スペースが備わり、従来よりも格段に快適な駅利用環境が整います。利用者にとっては、移動の利便性が大きく改善されることになります。


今回の新駅舎の一部供用にあわせ、既存駅舎は2025年10月17日(金)終電後に閉鎖され、翌日から新しい駅舎に切り替わります。なお、西口エスカレーターや改札内エスカレーター、柵内トイレといった一部施設は第Ⅱ期工事に含まれており、2026年度冬頃の供用開始を予定しています。段階的に設備を整備することで、工事中も駅利用者の利便性を確保しつつ、完成後には全面的な機能向上が実現します。駅の全面的な橋上化と東西自由通路の整備が完了することで、向日町駅は従来の姿から大きく変貌を遂げることになります。


向日町駅では駅舎整備と並行して、東口における第一種市街地再開発事業が始動しました。事業区域は約0.8ヘクタールで、駅前広場や商業施設、住宅などを一体的に整備する大規模プロジェクトです。駅ビル棟は鉄骨造5階建てで延床面積は約5,700㎡、店舗などの入居も計画されています。住宅棟は鉄筋コンクリート造、地上38階建て、総戸数約340戸、高さ約130メートルを誇り、完成すれば京都府内でも有数の超高層マンションとなります。さらに約2,400㎡の駅前広場が整備され、駅周辺の回遊性やにぎわい創出に寄与します。施工は大林組(住宅棟)と大鉄工業(駅ビル棟)が担当し、工期は2025年8月から2028年度までを予定。2026年度冬には一部施設が先行して供用開始される見込みです。


自由通路の整備は向日市が主体となって進められており、延長約60メートル・幅員5メートルで計画されています。昇降設備として階段・エレベーター・エスカレーターが設けられ、誰もが安心して利用できるバリアフリー動線が確保されます。従来は西口しか存在せず、東口へのアクセスに難があった向日町駅ですが、今回の自由通路新設により駅の東西をスムーズに結ぶことが可能になります。これにより、駅の利用範囲は大幅に広がり、周辺の居住者や来訪者の利便性が飛躍的に高まると期待されています。

新駅舎および自由通路のデザインコンセプトは「明日のむこうにつなぐみち」。京都府で最も古い歴史を持つ鉄道駅であること、西国街道沿いに立地することといった背景を踏まえ、未来への発展を象徴するデザインが採用されました。特に西口駅前広場正面に設けられるガラスの箱状デザインは、西国街道の道しるべ「常夜灯」をイメージしたもので、駅そのものが地域の新しいシンボルとなることを意図しています。ガラスを多用した開放的な外観は、利用者に親しみやすさと未来志向の印象を与え、まちの玄関口にふさわしい存在感を示すことになります。

向日町駅は1876年に開業した京都府内最古の鉄道駅であり、現在もJR京都線の重要な拠点として、2023年度には1日平均15,438人が利用しています。今回の自由通路と橋上駅舎の整備、さらに東口再開発事業の進展は、駅の機能を抜本的に高めるだけでなく、住宅や商業機能の導入によって地域経済を活性化させる効果も期待されます。また、都市計画道路の整備や企業進出(ニデックパークの進出など)とも連動し、向日市全体の都市基盤整備と発展が加速するとみられます。向日町駅は、歴史ある駅としての伝統を守りつつ、未来に向けた新しい都市拠点へと生まれ変わろうとしています。
最終更新日:2025年8月27日

