最新の都市開発ニュース
開戦から半世紀になる津田沼戦争の真の勝者はイオン!?イトーヨーカドー津田沼店跡地に2026年3月に開業する「イオンモール津田沼サウス」!!
名古屋駅東側でも進む「リニア中央新幹線名古屋駅新設工事」!!リニア駅直上には、広場空間や周辺街区の大街区化による面的整備も計画!!
土佐堀川沿いに開通した遊歩道「中之島歩行者専用道2号線整備事業」!!NTTコミュニケーションズ中之島ビルの解体も進む約7.7haの「中之島五丁目地区土地区画整理事業」!!
プラウドタワー相模大野クロスが竣工!!公共歩廊・公共広場・商業施設からなる「オーノクロス」も順次開業予定で、相模大野中央公園の「タリーズコーヒー ロースター」も2026年1月23日に開業へ!!
名鉄一宮駅直結の複合商業ビル「イチ*ビル」が全面開業!!iビルやμ PLAT一宮など駅前開発が進み、容積率緩和も行われている一宮駅周辺!!
阪急京都線の摂津市駅付近約2.1kmを高架化する「阪急電鉄京都線(摂津市駅付近)連続立体交差事業」!!2026年から鉄道工事が本格化へ!!
東武東上線 上板橋駅南口に整備される駅前広場「上板橋駅南口駅前広場」!!電車が見える駅前広場や大階段のあるデッキが特徴!!
幕張本郷駅近くで進められている約37haの大規模開発プロジェクト「鷺沼特定土地区画整理事業」!!野村不動産のマンションやイオンタウンの複合商業施設を建設へ!!
アルティーリ千葉の新たなホームアリーナとなる「千葉県立幕張海浜公園Aブロックアリーナ計画」!!遂にボーリング調査に着手!!
名古屋市科学館「鉄道ひろば」は2026年3月28日(土)に一般公開!!B6形蒸気機関車を圧縮空気により動態展示へ!!
JR横浜線相模原駅周辺を高架化する「相模原駅北口地区のまちづくりに伴うJR横浜線の連続立体交差事業」!!令和8年度に予備調査を実施へ!!
2026年3月14日(土)に開業するJR山陽本線の姫路駅~英賀保駅間に整備された新駅「手柄山平和公園」駅!!ひめじスーパーアリーナとデッキで直結!!
歴史的建造物と高層ビルが融合! 都市開発マニアが案内する「丸の内建築ツアー」 が丸の内LOVE WALKERに掲載!!第26回こいつがあるから有楽町はおもしろい! ”エンタメの街”という色付けの発信地「有楽町マリオン」はいかにして建てられたのか?
名古屋高速道路新洲崎ジャンクション(JCT)に新たな出入口を設置する「(仮称)新洲崎出入口新設事業」!!名駅と高速道路ネットワークとの結節機能強化へ!!
官民共創スペース「E:N BASE(エン・ベース)」も入る「愛媛県庁第二別館」が間もなく竣工!!歴史的建造物・愛媛県庁本館と調和した新庁舎に!!
遂に都市計画道路・笹島線(東側区間)が姿を現した名駅とささしまライブエリアの結節点で進む「名駅南地区まちづくり」!!ポルシェアプルーブド&サービスセンター名古屋も2026年開業へ!!
大曽根駅前に「東横イン」によるホテル計画浮上!!大曽根地区総合整備事業や高架下商業施設の刷新が進み、名古屋の新たな都心ターミナル形成へ!!
新鎌ヶ谷駅北西側一帯を大規模に開発する構想「新鎌ケ谷駅西側地区」!!北千葉道路の延伸整備や緑道ゾーンで進む公園整備!!
芝田1丁目計画の事業実施に向けて2026年1月24日(土)から大阪梅田駅・神戸線の列車停止位置を約14メートル移動へ!!日本最大の頭端式ターミナル駅の改良が遂に着手!!
優先交渉権者が選定された「旧岐阜県庁舎利活用事業」!!みんなの森 ぎふメディアコスモスや岐阜市役所新庁舎も立地する司町エリアがますます魅力的に!!

ドイツの建築スタジオLAVAが2030年のリヤド万博マスタープランを公開!!自然の地形に沿った有機的ネットワークと、中央広場から放射状に広がる「クールルート」による会場設計!!

ドイツの建築スタジオLAVA(Laboratory for Visionary Architecture)は、2030年にサウジアラビアのリヤドで開催される国際博覧会(Expo 2030 Riyadh)のマスタープランを公表しました。これまで万博は革新的な技術や建築を披露する場であると同時に、一時的なイベントとして終わることが多く、閉幕後には空虚な会場や不要となった建造物が残されるケースも少なくありませんでした。LAVAはそうした過去の課題に対し、持続可能な都市づくりに貢献する「永続的な遺産」としての万博を提案し、都市の未来像を提示しています。

会場はリヤド北部、キング・サルマン国際空港に近接した広大な敷地に整備され、総面積は約600万平方メートルに達します。世界195カ国以上が参加し、4,000万人を超える来場者を想定しており、テーマは「変化の時代:先見的な明日のために共に(The Era of Change: Together for a Foresighted Tomorrow)」です。このテーマの下、イベント期間だけでなくその後も存続する都市の姿を描き、自然と調和しながら未来を切り開く試みとなります。

→ビジョナリーアーキテクチャー研究所 レガシーの設計 万博デザインの進化: 儚いものから永続的な都市プロトタイプへ

リヤド万博マスタープランの概要

1. 公表の概要
ドイツの建築スタジオLAVAによる、2030年リヤド国際博覧会マスタープランの公表

2. 万博の課題と解決策
閉幕後に残される空虚な施設への対処としての「持続可能な都市遺産」の提案

3. 会場の立地
リヤド北部・キング・サルマン国際空港近接地という戦略的ロケーション

4. 規模と参加国
約600万平方メートルの敷地規模と、世界195カ国以上の参加予定

5. 開催テーマ
「変化の時代:先見的な明日のために共に」という総合テーマ

6. マスタープランの特徴
自然との調和と長期的な都市利用を志向する持続可能な都市モデル

7. 意義と展望
閉幕後の「グローバル・ビレッジ」化と、サウジアラビア「ビジョン2030」への貢献


出典:ビジョナリーアーキテクチャー研究所

万博は1851年のロンドン万国博覧会以来、近代建築や技術革新を紹介する舞台であり続けてきました。クリスタルパレスやエッフェル塔など、歴史的建築物が象徴として語り継がれてきた一方で、閉幕後の会場は解体されるか、都市に不整合を抱えたまま残されることが多く、その遺産の評価は複雑でした。

LAVAは、リヤド万博をこうした一過性の催しから脱却させ、未来都市の原型として持続的に機能することを目指しています。設計パートナーのクリス・ボッセ氏は、「万博は常に突破口を示す場であり、このプロジェクトを通じて都市づくりの新たな方向性を提示し、持続可能で暮らしやすい都市の実現に貢献したい」と語り、万博そのものを次世代の都市モデルに位置づけています。

出典:ビジョナリーアーキテクチャー研究所

今回の会場計画では、リヤド郊外に位置するワジ・アル・スライ渓谷の地形や水脈が基盤とされています。従来の直線的な格子状都市計画ではなく、自然の地形に沿った有機的なネットワークを導入し、中央の大広場から放射状に広がる「クールルート(涼しい経路)」によって会場全体が組織されています。

これらは水流や緑地と結びつき、砂漠の厳しい環境においても快適な小気候を形成します。さらに土壌の安定化や水循環の強化、植樹を通じて自然の回復力を活用し、洪水リスクを抑えながら緑豊かな空間を実現します。古代のオアシス都市が自然と共生しながら繁栄した歴史を踏まえつつ、それを未来的に再解釈することで、都市と自然の調和を体現した新しい万博像が描かれています。

出典:ビジョナリーアーキテクチャー研究所

敷地は中央広場を起点に、花びらが広がるように五つの主要エリアで構成されます。それぞれはテーマや役割が異なり、「変革的技術」「持続可能な解決策」「豊かな人々」という三つの国際的テーマを担うエリアに加え、サウジアラビアを象徴するエリア、そして大規模な国際交流やイベントを担う「国際協力」のエリアが設けられています。

各エリアはフラクタル幾何学の概念をもとに設計され、部分と全体が自己相似的に呼応するパターンが用いられています。これにより、秩序立った構造を持ちながらも多様性に富んだ都市景観が生まれ、訪れる人々に一体感と変化の双方を感じさせます。閉幕後もこの構造は維持され、それぞれのエリアが独自の文化的・社会的活動を展開する「村」として発展していく計画です。

出典:ビジョナリーアーキテクチャー研究所

会場内は従来型の自動車依存を避け、歩行者を中心としたモビリティ設計が導入されています。主要動線の中心には「ワールドアベニューループ」と呼ばれる環状の歩行者専用回廊があり、五つのエリアを快適につなげます。広々とした緑地のプロムナードから、スークを想起させる細い路地まで、多様なスケールの経路が組み合わされ、移動そのものが体験的要素となるよう工夫されています。

さらに、暑さを和らげる日陰の回廊や高架歩道が設けられ、酷暑下でも安心して歩ける環境が整えられています。都市全体との接続も重視され、リヤド・メトロやキング・サルマン国際空港に直結し、市内主要道路とも連携することで、国内外からのアクセスが容易となっています。こうした仕組みは閉幕後も地域の交通基盤として機能し、都市の持続的発展に寄与します。

出典:ビジョナリーアーキテクチャー研究所

Expo 2030のマスタープランは、人工知能や持続可能エネルギーによるスマートインフラを中核に据えています。建築群は気候応答型の設計が採用され、環境に適応しながらも最先端の利便性を提供します。建物は国際的なグリーンビルディング基準に準拠しており、砂漠という過酷な自然環境の中でも持続可能な空間が実現されます。さらに展示会場やパフォーマンスホール、レストランやショップなどが会場全体に配置され、来場者に多様で没入的な体験を提供します。これらは単なる商業施設にとどまらず、砂漠地帯を文化・社会活動の拠点へと変える要素として機能し、万博が目指す「都市のエコシステム」の構築に寄与します。

Expo 2030は2025年の大阪・関西万博に続く大規模国際博覧会ですが、その最大の特徴は閉幕後に解体されることなく、新たな都市機能へと移行する点にあります。リヤドの会場は「グローバル・ビレッジ」と呼ばれる新しい都市地区へと変貌し、住宅、文化拠点、研究交流の場として活用される計画です。

*EXPO2025大阪・関西万博の大屋根リング

この発想はサウジアラビアが掲げる国家戦略「ビジョン2030」と軌を一にし、国際的な交流とイノベーションの拠点づくりに直結します。万博が終わった後も都市の一部として成長を続け、環境的・社会的・文化的なレガシーを築くことで、リヤドの国際都市としての地位を高めるとともに、未来の万博モデルを提示することが期待されています。

最終更新日:2025年9月11日

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