最新の都市開発ニュース
京王新宿駅が約25メートル延伸し、新改札が新設される「京王線新宿駅総合改善事業」!!2025年度に既存躯体の解体着手へ!!
柏の葉スマートシティでSMCの一大研究開発拠点「(仮称)柏の葉キャンパス新技術センター」の建設が進む!!更に勢いづく柏の葉キャンパスの都市開発!!
JR神戸駅周辺で進む「JR神戸駅・ハーバーロード周辺のまちづくり構想」!!駅前広場再整備やウォーカブルな道路空間の構築へ!!
成田空港「エアポートシティ」構想が公表!!産業・イノベーションやウェルビーイングを重視した国際的な産業・物流拠点を形成のほか、交通・モビリティの整備推進へ!!
JR東日本がE657系を改造し、2027年春に「新たな夜行特急列車」を導入!!エクステリア・インテリアともにJR東日本建築設計がデザイン!!
浜松町芝大門・竹芝・芝浦の3地区が地域の価値向上を目指す共創型のまちづくり組織「芝東京ベイ協議会」を設立!!東京湾岸から東京タワー・増上寺まで魅力的なまちづくりへ!!
海老川新駅(仮称)新設に伴い、船橋市に新たな都市がまるごとひとつ出現!!「海老川上流地区土地区画整理事業」!!ふなばしメディカルタウン構想による船橋市立医療センター建て替え移転も!!
日本橋川周辺5か所で進む都市再開発と周辺エリア「日本橋リバーウォーク」でエリマネが設立!!首都高地下化とともに大きく変わる日本橋エリア!!
JR東静岡駅周辺のまちづくり「東静岡地区まちづくり基本構想(案)」が公表!!アリーナや新県立中央図書館の整備計画も進行中!!
上信電鉄神農原駅~上州一ノ宮駅間に新駅設置へ!!2030年頃の開業を目指し、測量調査業務の一般競争入札を実施!!
国土交通省が進める「横浜港 国際海上コンテナターミナル再編整備事業」!!大規模コンテナターミナル整備や物流拠点強化へ!!
令和6年度の調査結果が公表された「富士山新交通システム(富士トラム)」!!磁気マーカによる誘導を用いたゴムタイヤ式の交通システムに!!
京王相模原線「橋本」駅移設計画が京王グループ中期経営計画「HIRAKU2030」で具体化・工事着手と記載!!駅が南側へ大移動!!
長野県須坂市に約170店舗が集まるショッピングモール「イオンモール須坂」が2025年10月3日(金)に開業!!長野県初のIMAXシアター完備のシネマも!!
開業した大阪市初のPark-PFI事業の難波宮跡公園(北部ブロック)整備運営事業により整備された「なノにわ」!!
地下鉄名城線栄駅が洗練された明るい駅空間に!!「名城線栄駅ホームリニューアル工事」!!
遂にシールドマシンを搬入!!神奈川県相模原市で建設が進む「リニア中央新幹線 神奈川県駅(仮称)」2025年建設状況!!
岐阜県土岐市「土岐市駅周辺まちづくり基本構想(案)」が公表!!土岐川や美濃焼文化といった地域資源を活用した新たなまちづくりへ!!
着工した千葉県船橋市に新設される東葉高速鉄道「海老川新駅(仮称)」!!2029年3月末開業予定!!
内閣府による第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市 グローバル拠点都市(広域都市圏型)に中部圏が選定!!スタートアップ創出や国際的なイノベーション拠点の形成を目指す!!

マリーナベイ・サンズの拡張計画、約1兆3,600億円の融資を確保し、遂に始動へ!!4棟目のホテルタワーやMICEを新設!!

マリーナベイ・サンズは、シンガポールの観光産業の更なる発展と経済成長を見据え、これまでにない大規模な拡張プロジェクトを発表しました。この計画では、総額120億シンガポール・ドル(約1兆3,600億円)の融資を確保し、現在のリゾート施設をさらに拡張し、より多くの訪問者やビジネス客を迎え入れる体制を整えます。

今回の拡張は、既存の施設に隣接する形で行われるため、すでに観光の中心地となっているマリーナベイ地区の利便性をさらに向上させることが期待されています。主な計画としては、新たに4棟目のホテルタワーの建設、15,000席を誇るエンターテイメントアリーナの新設、国際会議や展示会に対応できるMICE(会議・展示会)スペースの拡充などが含まれています。この拡張によって、シンガポールの観光業界は今後さらに活性化し、より多くの国際的なイベントや観光客を引き寄せることが可能となるでしょう。

→マリーナベイ・サンズ マリーナベイ・サンズ、統合型リゾートの拡大に45億シンガポールドルを投資
→Bloomberg マリーナベイ・サンズ、1.3兆円強の融資確保-リゾート拡張に向け

マリーナベイ・サンズ拡張計画の概要
  1. 拡張計画の発表
    マリーナベイ・サンズは、統合型リゾートの提供をさらに拡大するため、45億シンガポールドルを投じた大規模な拡張計画を発表。これにより、新たなホテルタワー、エンターテインメントアリーナ、MICEスペースの追加が予定されている。
  2. 新たなホテルタワー
    既存の2,561室の客室とスイートに加え、1,000室の豪華なスイートが備えられた4番目のホテルタワーが新設される予定。この新たな宿泊施設は、シンガポールの観光業の成長を促進する。
  3. エンターテインメントアリーナの設置
    最大15,000席を備えた最新鋭のエンターテインメントアリーナが建設される。これにより、より多くの国際的なアーティストを招致し、シンガポールのライブエンターテインメント市場を活性化させる。
  4. MICEスペースの拡充
    MICE(会議、インセンティブ、カンファレンス、展示会)施設の追加により、大規模なビジネスイベントや国際会議の開催が可能になり、シンガポールのビジネスハブとしての地位をさらに強化する。
  5. 資金調達と投資額
    拡張計画の資金を確保するため、マリーナベイ・サンズはシンガポール史上最大規模となる120億シンガポールドルの融資を取得。これにより、2019年時点での34億米ドルの見積もりから、総費用が80億米ドルに膨れ上がる見込み。
  6. 設計と建築
    既存のマリーナベイ・サンズを手掛けたモシェ・サフディ率いるSafdie Architectsが設計を担当。建設は2025年7月に開始され、2029年7月の完成を目指している。
  7. シンガポール経済への影響
    拡張プロジェクトにより、新たな雇用創出、観光客の増加、エンターテインメント市場の活性化が期待される。特に、MICE施設の拡充とアリーナの新設により、シンガポールの観光産業のさらなる成長を促進することが見込まれている。

出典:マリーナベイ・サンズ

現在、マリーナベイ・サンズには2,561室の豪華な客室とスイートが提供されていますが、今回の拡張では新たに1,000室の高級スイートルームが追加される予定です。この新タワーは、最先端の建築デザインが施され、現代的でありながらもシンガポールの都市景観と調和する洗練された外観が特徴となります。

新ホテルタワーは、既存の3棟と同様に高層ビルとして建設される予定で、上層階には特別なVIP向けのスイートが配置され、よりプライベートな空間を提供します。また、屋上にはこれまで以上に魅力的なスカイルーフが設置され、宿泊者だけでなく観光客にも特別な体験を提供する展望施設となる見込みです。さらに、最新のテクノロジーを導入し、スマートチェックインやAIによるパーソナライズサービスなど、未来型のホテルサービスも導入される予定で、宿泊客に最高水準の快適さを提供します。

出典:マリーナベイ・サンズ
出典:マリーナベイ・サンズ

マリーナベイ・サンズは、これまでも数々のエンターテイメントイベントやショーを開催してきましたが、今回の拡張では15,000席を誇る最新鋭のエンターテイメントアリーナが新設されます。この新アリーナは、コンサートやスポーツイベント、国際的なアワードショーなど、多様なイベントに対応可能な多目的施設となる予定です。世界的に有名なアーティストがシンガポールをツアーに含める機会が増え、これまで訪れることのなかったミュージシャンやパフォーマーが公演を行う可能性が高まります。

また、音響設備や照明、ステージ技術なども最新のものを導入し、観客が最高のエンターテイメント体験を得られるよう設計されます。チケットの価格帯も幅広く設定され、さまざまな層の観客が気軽に楽しめる環境が整えられることになるでしょう。これにより、シンガポールのエンターテイメント業界はさらに発展し、アジアの音楽・パフォーマンスシーンにおける中心的な役割を担うことが期待されています。

出典:マリーナベイ・サンズ
出典:マリーナベイ・サンズ

シンガポールはアジアにおける国際会議の主要開催地の一つとして知られていますが、マリーナベイ・サンズの既存のMICE(会議・展示会)施設は、近年フル稼働の状態が続いています。今回の拡張では、さらに広大な展示スペースやカンファレンスルームが新設され、最大15,000人規模のプレナリーセッションの開催が可能となります。

新しい会議スペースには、最新のデジタル設備が整備され、バーチャル会議やハイブリッドイベントにも対応できるよう設計されています。また、サステナブルなエネルギーシステムを導入し、環境負荷の低減にも配慮されます。この施設の拡張によって、シンガポールはさらに多くの国際会議や大規模展示会を誘致できるようになり、ビジネスツーリズムの成長を大きく後押しすることが期待されています。

出典:マリーナベイ・サンズ

この大規模な拡張プロジェクトは、シンガポール政府の積極的な支援を受けて進められており、その主な目的は観光業の成長促進、経済貢献、そして新たな雇用創出です。現在、マリーナベイ・サンズでは約11,500人の従業員が働いていますが、今回の拡張により、新たに数千人規模の雇用が創出される見込みです。

出典:マリーナベイ・サンズ

新しいホテル、エンターテイメントアリーナ、MICE施設が稼働すれば、ホテルスタッフやイベント運営、レストランサービスなど、多岐にわたる職種での採用が行われるでしょう。また、観光客の増加により、シンガポール全体の経済にも波及効果が生まれ、関連業界(小売、飲食、交通など)にもプラスの影響をもたらすことが予想されます。

出典:マリーナベイ・サンズ

このプロジェクトのために、過去最大の120億シンガポールドル(約1兆3,600億円)の融資が確保されました。当初の計画では34億米ドルの予算が見込まれていましたが、拡張の規模が拡大するにつれて、総工費は約80億米ドルにまで増加する見込みです。建設工事は2025年7月に正式に開始され、全施設の完成予定は2029年7月とされています。この拡張が完成すれば、マリーナベイ・サンズは世界でも有数の総合リゾート施設としての地位をさらに確立し、より多くの観光客を魅了することになるでしょう。

出典:マリーナベイ・サンズ
出典:マリーナベイ・サンズ

この拡張計画とは別に、既存のホテルタワー1・2のリニューアルを含む17.5億米ドルの改修プロジェクトも進行中です。現在は、タワー3の改装作業が行われており、新たな高級ダイニング施設や、ラグジュアリーなスパ・ウェルネスエリアの導入も計画されています。これらの改修が完了することで、マリーナベイ・サンズは世界最高峰のホテルリゾートとしての価値をさらに高め、訪問者にこれまでにない贅沢な体験を提供することができるようになります。

最終更新日:2025年2月17日

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