京王電鉄は、笹塚駅から仙川駅までの約7.2km区間において、踏切の解消と沿線の交通安全・利便性向上を目的とした連続立体交差事業を実施しています。本事業では、京王線沿線の主要駅である代田橋駅、明大前駅、下高井戸駅、桜上水駅、上北沢駅、八幡山駅、芦花公園駅、千歳烏山駅を高架駅に改築し、25箇所の踏切を除却するとともに7箇所の都市計画道路の立体交差化と側道整備を行います。これにより交通渋滞の緩和、踏切事故の防止、沿線地域の一体化、駅利用者の利便性向上が期待されます。
事業主体は東京都で、京王電鉄および地元自治体と連携し、都市計画事業として道路整備と一体で施工されます。工区は全8区間に分かれており、それぞれ各ゼネコンの施工JVが担当し、段階的に工事を進めています。2025年度時点でも各工区で高架橋構築や仮線切替、駅舎整備などが進行中です。
→東京都 京王電鉄京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業
→京王電鉄株式会社 京王電鉄京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業
京王電鉄京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業の概要
1. 事業概要
京王線連続立体交差事業の全体計画。
地域交通の利便性向上と安全性確保。
2. 立体交差化の目的
踏切渋滞の解消と通勤時間短縮。
沿線地域の防災機能向上と街並み整備。
3. 対象区間
調布駅から国領駅までの連続立体交差区間。
都市機能の集積と駅周辺再整備の拡大。
4. 工事方式と工程
高架化工事を段階的に進める施工方式。
2025年度から2031年度までの事業予定。
5. 駅舎デザイン
開放感と景観調和を重視した駅舎設計。
バリアフリーと地域交流機能の強化。
6. 周辺整備と広場計画
駅前広場の整備。
歩行者利便性向上と地域活性化の推進。
7. 利用者への効果
通勤・通学の安全性と快適性の向上。
沿線住民生活の質向上と街の魅力向上。

全区間は8つの工区に分かれて施工され、それぞれの工区で各ゼネコンの施工JVが担当しています。駅間部と駅部に分けて施工が行われ、土留杭や基礎杭の設置、高架橋構築、線路切替、駅舎整備が段階的に進められます。第1工区では代田橋駅周辺の施工を大林・京王JVが担当し、第2工区は明大前駅周辺を大成・竹中土木JV、第3工区は下高井戸駅周辺を清水・三井住友JVが担当しています。第4工区は桜上水駅周辺を鹿島・京王・東亜JV、第5工区は上北沢駅周辺を鴻池・竹中土木JV、第6工区は芦花公園駅周辺を東急・京王・鉄建JV、第7工区は千歳烏山駅周辺を安藤・間・淺沼JV、第8工区は仙川駅取付部を戸田・錢高JVが担当して施工を進めています。


第1工区では、笹塚駅側の取付部において上り線を北側へ切り替える準備が進められています。代田橋駅部では仮高架橋の設置が行われており、駅間部では既設高架橋や盛土の撤去が段階的に進められています。その後、仮線を用いた新高架橋の構築準備が整えられ、周辺道路への影響を最小限に抑えながら施工が進行しています。


代田橋6号踏切から明大前駅間では、高架橋の構築が進められています。駅部では土留杭の設置が行われており、明大前駅周辺の2号・3号踏切でも高架橋の施工が進められています。これにあわせて付替道路や鉄道付属街路の整備も進行しており、地域の交通への影響を抑えながら事業が進められています。


下高井戸駅周辺では、現在線上に高架橋を構築するとともに駅舎の仮設・移設が行われています。駅間部では土留杭の設置や基礎杭の打設、掘削・躯体構築が順次進められており、低騒音・低振動型の機械を使用して沿線住民への影響を抑えています。これにより、通勤・通学時間帯の安全確保を維持しつつ、高架橋の構築が段階的に進められています。


高架化事業によって、まず踏切が解消されることで車両や歩行者の移動がスムーズになり、沿線道路の渋滞緩和が期待されます。また、踏切事故のリスクが減少するため、安全性が大幅に向上します。さらに、鉄道によって分断されていた地域が一体化されることで、都市計画道路や駅前広場の整備が進み、バスや自転車などとの乗り継ぎも容易になります。
駅利用者にとっては、駅舎の高架化によってホームが広くなり、エレベーターやエスカレーターが整備されることで誰でも安全に快適に利用できる環境が整えられます。このように、交通効率、安全性、地域一体化、利用者利便性の向上という複数の効果が見込まれています。


桜上水駅東側では基礎杭および高架橋構築が進められており、駅部では橋上駅舎撤去に向けて地下仮旅客通路が整備されています。鉄道付属街路や付替道路も同時に施工されており、沿線交通への影響を最小限に抑えながら安全に工事が進められています。


この事業は、京王線の笹塚駅から仙川駅間の約7.2キロメートル区間について、鉄道と道路を立体交差化する大規模な都市計画事業です。25箇所の踏切を解消することに加え、沿線の都市計画道路や側道も整備されることで地域全体の交通効率を向上させます。さらに、各駅にはエレベーターやエスカレーターを設置し、誰でも快適に利用できる駅環境を整備します。沿線住民や通勤・通学者にとって、安全で利便性の高い鉄道空間が提供される計画です。


上北沢駅から八幡山駅区間では、土留杭の設置が進められており、駅南口地下には仮旅客通路が整備されています。既存道路や鉄道運行への影響を抑えながら、高架橋構築や線路切替が順次行われ、駅周辺の安全と利便性の確保が図られています。


八幡山2号踏切の東側区間では、引上線の撤去と土留杭の設置が進められています。駅部から芦花公園3号踏切までは高架橋の構築と仮旅客通路の整備が進行中で、沿線の安全確保や道路環境保全にも配慮しながら施工されています。夜間作業や交通誘導を適切に行うことで、地域住民への影響を最小限に抑えています。


京王線連続立体交差事業では、各駅の駅舎デザインにも最新の配慮がなされています。駅舎は単なる通過点ではなく、地域のランドマークとして親しまれることを目指しており、周辺の街並みや景観との調和を重視した設計が行われています。例えば、調布駅や国領駅では、開放感のあるガラス張りのファサードを採用し、自然光を取り入れることで明るく快適な空間を実現しています。
また、駅舎の内装にも工夫が凝らされており、待合室や改札周辺には木材や明るい色調の素材を用いて温かみのある雰囲気を演出しています。バリアフリー化も徹底されており、エレベーターや多目的トイレ、点字ブロックなどが設置され、誰もが利用しやすい駅空間が整えられています。さらに、駅前広場やペデストリアンデッキと連動させたデザインにより、駅舎自体が地域住民や通勤・通学者にとって快適で安全な交流拠点となるよう工夫されています。
各駅はそれぞれ異なる特色を持ちながらも、統一感のあるデザインコンセプトに基づき整備されており、街全体の景観向上と利用者の利便性向上を両立させています。これにより、単なる鉄道駅ではなく、地域の魅力を高める公共施設としての役割も果たしています。

千歳烏山駅付近では基礎杭の構築や高架橋の設置が進められており、駅間部では鉄道付属街路の切替が行われています。仙川駅側取付部では仮囲いや仮線工事を経て、新線整備が段階的に進行中です。夜間作業や交通誘導によって沿線環境への影響を最小化しながら、安全かつ効率的に施工が進められています。
過去の建設状況→2020年12月24日投稿 京王電鉄京王線 (笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業
過去の建設状況→2019年5月31日投稿 京王電鉄京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業
最終更新日:2025年11月22日

