つくば市は、圏央道つくば西スマートIC周辺において、新たな企業立地の受け皿となる産業用地の開発を進めています。全体約74ヘクタールの計画地は市街化調整区域に位置し、地域未来投資促進法の活用を前提とした開発が検討されています。現在、民間事業者の参入意向や活用アイデアを把握するため、サウンディング型市場調査を実施しており、令和13年ごろの整備完了を目指して、準備が進められています。
→つくば市 圏央道つくば西スマートIC周辺地区における産業用地のご案内
→つくば市 【事業者募集】圏央道つくば西スマートIC周辺地区産業用地検討調査に関するサウンディング型市場調査の実施について
圏央道つくば西スマートIC周辺地区の概要
- 企業立地の場としての産業用地整備の推進
民間事業者との対話を通じたサウンディング型市場調査の実施による、開発可能性と参入意向の把握。 - 高須賀・上郷地区約74haの開発対象地
田畑や山林など多様な現況を有する市街化調整区域および農用地区域の広域エリア。 - 製造業や研究施設を想定した立地業種と優れた交通利便性
圏央道やつくばエクスプレスへの近接による、広域・都市圏へのアクセスの確保。 - 上下水道・電力・都市ガス・工業用水等のインフラ導入余地
段階的整備を前提としたライフライン供給能力と事業者との個別協議体制の構築。 - 地域未来投資促進法の活用を想定した段階的な開発スケジュール
基本計画の策定から2031年頃の整備完了を見込んだ長期的事業の展開。 - 高度人材の集積と住環境に恵まれた企業誘致の優位性
首都圏への交通利便性と柔軟な区画対応による多面的な企業立地メリット。 - 2025年5~7月のサウンディング調査実施と8月の結果公表
質疑応答と個別対話を通じた、企業ニーズの的確な把握と今後の事業計画への反映。

開発予定地は、つくば市高須賀・上郷地区に位置し、圏央道つくば西スマートICから約1.65kmの至近距離にあります。総面積は約74haで、田畑や山林、宅地などが混在しています。想定される立地業種は、製造業、研究施設、情報通信業などで、研究学園都市としての立地特性を活かした高度産業の集積が期待されています。交通アクセスに優れ、上下水道や電力、都市ガスなどのインフラも整備・供給可能です。

つくば市は、地域未来投資促進法の活用を前提とした開発を想定しており、基本計画や土地利用調整計画、地域経済牽引事業計画の策定を順次進める方針です。事業者は、農振除外、農地転用、開発許可などの手続きを市や県と連携して行うことになります。市街化調整区域や農用地、埋蔵文化財の包蔵地を含むため、多岐にわたる法規制への対応が求められます。

開発の初期段階として、民間事業者の意向や参入条件に関する情報収集を目的に、サウンディング型市場調査を実施中です。2025年5月13日から7月31日にかけて、個別対話形式でヒアリングが行われ、8月下旬に結果の概要が公表される予定です。この調査結果をもとに、より実現性の高い開発計画が具体化されていきます。
圏央道・常磐道・つくばエクスプレスといった広域交通網へのアクセスの良さに加え、オーダーメイドでの区画割が可能な柔軟な土地利用が魅力です。市内には159の研究機関が立地し、知的人材の集積地としての強みがあります。さらに、人口の約64%を生産年齢人口が占めており、安定した雇用環境が期待できるほか、自然環境や教育・医療・福祉施設も充実し、企業と従業員双方にとって快適な立地環境が整っています。
最終更新日:2025年5月21日