愛知県日進市日進北部地区において、三菱地所が中京圏で初となる高速道路IC直結型の「次世代基幹物流施設」の開発に着手しました。本計画は、自動運転トラックやダブル連結トラックなどの次世代モビリティに対応し、幹線物流の効率化を大きく前進させるものです。関東・中京・関西の三大都市圏を相互に接続する基幹物流型ラウンド輸送を可能とする重要な節目となり、広域物流ネットワークの高度化や物流DXの促進にも寄与します。
同時にこの地区では、日進市が都市マスタープランで「北のエントランス拠点」と位置づける(仮称)日進北部土地区画整理事業が推進されており、リニモ沿線の優れた交通利便性を活かした住居系市街地の形成、生活利便施設の整備、自然環境と調和する土地利用が進行しています。物流拠点と都市基盤整備が重層的に進むことで、地域全体の新たな価値創出が期待されます。
→三菱地所株式会社 中京圏初、高速道路IC直結「次世代基幹物流施設」開発計画始動
(仮称)日進北部土地区画整理事業/次世代基幹物流施設の概要
1.次世代基幹物流施設の中京圏初となる開発始動
三菱地所が日進市と連携して着手した、高速道路IC直結型物流拠点の整備。
自動運転トラック対応と幹線物流機能強化を目指した広域物流ネットワークの形成。
2.三大都市圏を結ぶ基幹物流型ラウンド輸送の構築
横浜・城陽と連携し、関東・中京・関西を結ぶ幹線輸送の効率化。
積載率向上と環境負荷削減を図る次世代モビリティの活用。
3.延床約23万㎡の大型マルチテナント型物流施設の整備
2030年代前半の竣工を目指す広域物流の中核拠点。
自動化・省人化・DX推進を担う複合型物流インフラ。
4.都市マスタープランで位置づけられた北のエントランス拠点の開発
日進北部を対象とした居住環境と都市機能の高度化。
リニモ沿線の交通利便性を生かした持続可能な街づくり。
5.約27.1ヘクタールで進む土地区画整理事業の推進
道路、公園、緑地、生活利便施設を一体整備する市街地形成。
自然地形を生かした調和ある土地利用の実現。
6.地権者・事業パートナーによる区画整理
発起人会と矢作建設工業、トヨタホームなどによる事業推進。
減歩率抑制や物価高騰への対応を進める計画調整。
7.物流拠点整備と都市開発が生み出す地域成長の展望
広域交通利便性を背景にした住宅需要と都市機能の向上。
産業・交通・居住が連携する新たな地域拠点の創出。

三菱地所は、日進市および(仮称)日進北部土地区画整理組合設立発起人会との三者で覚書を締結し、中京圏における基幹物流拠点の開発を本格的に開始しました。計画地は、東名高速道路名古屋ICから約6.3km、名古屋瀬戸道路の長久手ICにも近接する極めて恵まれた立地であり、専用ランプウェイの設置検討により、物流車両が一般道を経由せず高速道路に直結できる利便性の高い環境が整備される予定です。
新施設は自動運転トラックの走行環境を想定し、将来的な技術革新にも柔軟に対応できるインフラとして計画されています。こうした取り組みは、中京圏における物流拠点の質的向上にもつながり、地域産業の競争力向上を後押しするものとなります。

本計画は、既に計画が進む関東(神奈川県横浜市)および関西(京都府城陽市)の基幹物流施設と連携し、三大都市圏を高速道路網で直接結ぶ広域幹線物流ネットワークの中核を担います。ここで目指される「基幹物流型ラウンド輸送」は、トラックが荷物を降ろした後に別方面行きの貨物を積み替えて走行する仕組みであり、次世代モビリティの積載率を最大限に高めることで、環境負荷低減、CO₂排出削減、コスト削減など多方面の効果が期待されます。

さらに、国が推進するフィジカルインターネットの理念にも合致しており、複数企業・業界を超えた物流資源の最適活用を促し、将来的には東北圏から九州圏までを網羅する全国的な物流網の構築へと発展していく可能性を秘めています。
計画地は約10万㎡の広大な敷地で、延床約23万㎡に及ぶ大規模なマルチテナント型物流施設として整備が予定されています。2030年代前半の竣工を目標としており、入居する企業の多様な需要に対応できる柔軟性の高い施設構成が特徴です。

名古屋駅から約23km、リニモ「芸大通」駅から徒歩圏という立地条件も魅力で、物流だけでなく従業者のアクセスにも優れています。また、自動化機器やAIを活用した倉庫運用、省人化ソリューションの導入が想定されており、物流DXを加速する重要な役割を果たすことが見込まれています。

(仮称)日進北部土地区画整理事業は、都市マスタープランにおいて「北のエントランス拠点」として位置づけられ、平成31年3月に市街化区域への編入・都市計画決定が行われました。区域面積は約27.1ヘクタールに及び、道路、公園、緑地、生活利便施設など多様な都市基盤を整備しながら、成熟した住居系市街地の形成を目指しています。
近接するリニモの長久手古戦場駅・芸大通駅や長久手ICとのアクセス性の高さは地区の大きな強みであり、長久手市側の都市機能の伸長が波及する形で、本地区でもさらなる都市機能の強化が期待されています。

事業は、地権者による発起人会を中心に、矢作建設工業、トヨタホーム、トヨタすまいるライフ、日本測地設計などのパートナー企業と連携する形で進められています。現在、事業費や設計内容の精査、商業事業者の募集などが進行していますが、物価高騰の影響や商業事業者の辞退など、計画の見直しを迫られる局面も生じています。
これらの課題に対し、地権者説明会の開催や関係者間の協議を重ねることで柔軟な計画変更を図り、平均減歩率70%以下の達成を目指すなど、持続可能な事業運営へ向けた環境構築が進められています。


リニモ沿線では長久手市が重点的に市街地整備を進めており、周辺地域の都市機能は継続的に向上しています。本地区でも、名古屋・豊田方面への高い通勤利便性を背景に、住宅需要の拡大や地域人口の安定的な成長が見込まれます。

次世代基幹物流施設が整備されることで、産業面での地域活性化が促進され、土地区画整理事業との相乗効果により、交通・産業・居住環境が一体となった新しい都市拠点が形成されていくことが期待されます。物流と都市計画が連動する今回の取り組みは、中京圏における新たな開発モデルとしての注目度も高く、将来的なエリア価値の向上につながると見込まれています。
最終更新日:2025年11月26日

