名古屋駅南側に位置する中川運河堀止地区では、名古屋の産業と都市形成を支えてきた中川運河の再生を軸に、新たな都市拠点を生み出す中川運河堀止地区開発「NAKAGAWA CANAL DOORS(仮称)」が進行しています。本事業は、名古屋市と名古屋港管理組合が策定した「中川運河再生計画」に基づき、歴史的な水辺空間を現代的な都市活動の舞台へと転換する取り組みです。
その象徴的な施設として、A地区には2026年春には東海地区初進出となるホロニックの高付加価値型ホテル「セトレ名古屋(仮称)」が開業予定であり、あわせてB・C地区にはエイトデザイン株式会社が手がけるコミュニティ拠点も整備されます。宿泊、飲食、交流、創造の機能が重なり合うことで、中川運河は「港と文化を感じる都心のオアシス」として、新たな名古屋の都市景観を形づくろうとしています。
→株式会社ホロニック 高付加価値型ホテル「セトレ名古屋(仮称)」 2026年春に開業が決定!東海地区にセトレ初出店
→エイトデザイン株式会社 エイトデザイン株式会社が手がけるコミュニティ拠点 中川運河堀止地区にて着工、2026年開業へ
中川運河堀止地区開発の概要
1.中川運河堀止地区開発の位置づけ
名古屋駅南側に位置する中川運河堀止地区を舞台とした官民連携による複合開発。
中川運河再生計画に基づく、水辺を活かした新たな都市拠点の形成。
2.「NAKAGAWA CANAL DOORS」の開発コンセプト
港と文化の記憶を継承し、都心に憩いとにぎわいをもたらす水辺空間の創出。
人々が新しい体験や関係性へ踏み出す“扉”となる場づくり。
3.高付加価値型ホテル「セトレ名古屋(仮称)」の開業
東海地区初進出となるコミュニティホテル「セトレ」の新拠点、2026年春開業予定。
宿泊そのものが目的となる体験価値重視の都市型ホテル計画。
4.ホテルを核とした複合的な滞在・交流機能
レストラン、ラウンジ、温浴施設、ルーフトップテラスなどを備えた多層的空間構成。
都市の日常と非日常を緩やかにつなぐ滞在体験の創出。
5.エイトデザインによるコミュニティ拠点の整備
名古屋高速高架下を活用した、飲食と交流・創造機能が融合する拠点整備。
人と人、人と地域をつなぐ新しい名古屋の文化拠点の形成。
6.ささしまライブ24と連動した都市再編
名古屋駅南側の大規模再開発エリアと一体となった水辺の都市開発。
都心のにぎわいを中川運河へと誘導する回遊性の強化。
7.名古屋の都市像を更新する水辺の未来像
物流拠点として発展してきた中川運河の役割転換。
文化・交流・滞在を育む「都心のオアシス」としての再生。

中川運河堀止地区開発は、名古屋駅エリアの南端という立地特性を活かし、都心のにぎわいを中川運河へとつなぐことを目的とした複合開発です。構成事業者は、名古屋ステーション開発株式会社、中部土木株式会社、有限会社マル・アーキテクチャの3社で、官民連携のもと計画が進められています。
開発コンセプトである「NAKAGAWA CANAL DOORS」には、人々がこの場所を起点に新しい体験や関係性へ踏み出す“扉”となる場を目指す想いが込められています。かつて水運物流の要として名古屋の経済を支えた中川運河の記憶を継承しながら、現代の都市生活にふさわしい水辺のにぎわいと憩いを創出する計画です。

A地区に建設される「セトレ名古屋(仮称)」は、株式会社ホロニックが展開するコミュニティホテル「セトレ」ブランドの最新拠点となります。地上3階建て、客室数24室というコンパクトな規模ながら、名古屋駅近接エリアでは希少な“滞在体験型”ホテルとして位置づけられています。
館内にはレストランや複数のラウンジに加え、ルーフトップテラスや温浴施設、コンブチャラボなどが整備され、都市型ホテルでありながら心身を整える滞在が可能です。ビジネスや観光の合間に立ち寄るだけでなく、ホテルそのものを目的地とする使い方が想定されています。


セトレ名古屋(仮称)が重視するのは、短期的な流行に左右されない、持続可能なホテルの在り方です。「30年後も色褪せない業態・建築・空間づくり」を掲げ、建築やインテリア、ランドスケープ、コンテンツまでを一体的にデザインします。
地域の生産者やクリエイター、文化資源と連携し、それらをホテルという舞台で丁寧に編集・発信していく点は、ホロニックの運営哲学そのものです。中川運河という場所性を深く読み解きながら、名古屋ならではの時間の過ごし方を提案する拠点となることが期待されています。


B・C地区では、名古屋高速道路高架下という特徴的な空間を活用し、エイトデザイン株式会社によるコミュニティ拠点が整備されます。延床面積は約3,479㎡、地上3階建てで、飲食・交流・創造の機能が立体的に配置される計画です。
1階にはバルニバービによる飲食テナントが入り、地域内外の人々が自然に交わる“まちの社交場”を形成。2・3階はエイトデザインが運営するコミュニティ拠点として、起業家やクリエイター、地域プレイヤーが集い、互いに刺激を与え合う活動の拠点となります。


中川運河堀止地区は、大規模再開発が進む「ささしまライブ24」と地理的・機能的に密接に結びついています。旧笹島貨物駅跡地の約12.4ヘクタールを再編したささしまライブ24は、オフィス、大学、商業施設、文化施設が集積する名古屋駅南側の新都心です。
本開発では、キャナルウォークや桟橋、水上アクティビティなどを通じて、ささしまライブの人の流れを中川運河沿いへと導きます。都心の賑わいを水辺へと拡張することで、都市の回遊性と滞在価値を高める役割を果たします。

ささしまライブ24の都市基盤整備と連動することで、中川運河堀止地区は名古屋駅南側における新たな都市の玄関口として存在感を高めていきます。ホテル、飲食、コミュニティ、イベント、水辺空間が一体となることで、訪れる人、働く人、暮らす人が交差する複層的な都市空間が形成されます。
物流の拠点として発展してきた中川運河は、これから文化と交流を育む洗練された親水空間へと役割を更新し、名古屋の都市構造に新たな奥行きをもたらすことになりそうです。
最終更新日:2026年1月5日