旧和歌山市民会館活用事業は、老朽化により令和3年に閉館した旧和歌山市民会館の跡地を活用し、南海和歌山市駅周辺におけるさらなるにぎわいの創出と都市機能の充実を図る官民連携事業です。跡地周辺では、大学誘致や再開発事業、都市再生推進法人によるまちづくり活動、市堀川を活用したかわまちづくりなどが進められており、人の流れが着実に増加しています。
旧和歌山市民会館活用事業では民間活力を最大限に導入し、宿泊、教育、商業、交流機能を備えた複合施設「KNOT Wakayama(ノット・ワカヤマ)」の整備を進めており、令和12年頃の供用開始を目指しているとのことです。
旧和歌山市民会館活用事業の概要
1.事業の背景と目的
老朽化により閉館した旧和歌山市民会館跡地を活用する官民連携事業。
南海和歌山市駅周辺のにぎわい創出と都市機能強化を目的とした都市再生の取り組み。
2.立地特性と周辺環境
南海和歌山市駅に近接し、市堀川や京橋親水公園に囲まれた中心市街地の要所。
大学誘致や再開発、かわまちづくりが進行する成長エリアへの立地特性。
3.民間活力導入の考え方
行政主導にとどまらず、民間事業者のノウハウを最大限に活用する事業手法。
持続可能で魅力ある都市空間を実現するための官民連携スキーム。
4.施設コンセプト「KNOT Wakayama」
人・まち・文化・産業を結びつける結節点を目指す複合施設構想。
訪れる人と暮らす人の双方が日常的に利用できる居場所の創出。
5.想定される導入機能
宿泊、教育、商業、交流、公共機能を備えた多機能複合施設の整備。
既存建物の改修と新築を組み合わせた段階的な施設更新計画。
6.事業推進体制とスケジュール
JLLグループを優先交渉事業者とする事業推進体制の構築。
令和12年頃の供用開始を目指す中長期的な事業スケジュール。
7.和歌山城ホールとの機能分担
文化ホール機能を和歌山城ホールへ移転したうえでの跡地再編。
中心市街地全体の都市価値向上を図る役割分担型の拠点形成。

旧和歌山市民会館は昭和54年に開館し、長年にわたり市民文化の拠点として親しまれてきました。南海和歌山市駅に近接する立地にあり、周辺には和歌山市立博物館や市民図書館など公共施設が集積していました。近年では、5大学の誘致や再開発による都市拠点整備、市堀川を活用したイベント開催、京橋親水公園の整備などが進められており、官民連携による中心市街地の活性化が進行しています。旧市民会館跡地は、こうした動きをつなぐ重要な拠点として位置づけられています。

本事業は、市堀川かわまちづくりや周辺施設と連携しながら、将来にわたって南海和歌山市駅周辺のにぎわいと交流を創出し、都市機能の高度化を図ることを目的としています。行政単独による整備ではなく、民間事業者のノウハウや創意工夫を取り入れることで、持続可能で魅力的な都市空間の形成を目指しています。訪れる人だけでなく、地域に暮らす人にとっても日常的に利用できる居場所となることが、事業の基本的な考え方です。


令和6年1月9日、旧和歌山市民会館活用事業に係る公募型プロポーザルの結果、ジョーンズラングラサール株式会社を代表企業とし、株式会社KEGキャリア・アカデミーを構成企業とする「旧和歌山市民会館活用事業JLLグループ」が優先交渉事業者として決定されました。
その後、令和6年3月28日には和歌山市と事業者との間で基本協定が締結され、事業の円滑な推進に向けた協議および協力体制が構築されています。


提案された施設コンセプトは「KNOT Wakayama」です。KNOT(結び目)という言葉が示すとおり、人と人、まちと人、文化と産業を結びつける新たな拠点の形成を目指したものとなります。
施設計画では、既存市民会館の一部を解体・改修し、幼稚園やレストラン、DXセンターなどが整備されます。また、新設されるホテル棟にはホテル、ビジネススクール、サウナを導入し、商業棟には親水レストランやサーフショップ、サイクリングショップなどを配置する計画です。さらに、広場および膜屋根ステージでは、マルシェや屋外ライブイベントの開催が想定されています。


事業は段階的に進められており、令和6年1月に優先交渉事業者が決定され、同年3月に基本協定が締結されました。その後、事業契約締結期限の延長を経て、令和8年度内の事業契約締結(最終期限は令和9年1月31日)が予定されています。事業契約締結後は、設計、解体、建設工事を経て、令和12年頃の供用開始を目指しています。長期にわたるプロジェクトではありますが、和歌山市中心市街地の将来像を左右する重要な都市再生事業といえます。


旧和歌山市民会館の文化ホール機能は、建物の老朽化を受けて、和歌山城北側の伏虎中学校跡地に整備された「和歌山城ホール」へと移転しました。和歌山城ホールは令和3年に完成し、市民文化の新たな中核施設として、コンサートや式典、全国規模の文化・将棋タイトル戦など多様な催しが行われています。
これにより、旧市民会館跡地ではホール機能にとらわれない柔軟な土地活用が可能となり、宿泊・教育・商業・交流を担う複合施設として再生されることになりました。和歌山城ホールと旧市民会館跡地活用事業は、役割分担を図りながら、和歌山市中心部全体の都市価値向上に寄与する取り組みです。
出典・引用元:和歌山市 旧和歌山市民会館活用事業
最終更新日:2026年2月3日