さいたま都市計画事業大和田特定土地区画整理事業は、東武アーバンパークライン(野田線)大和田駅周辺において進められている、施行面積約50.6haの大規模なまちづくり事業です。事業認可は平成7年11月10日、事業期間は平成7年度から令和18年度までとされ、総事業費は約181億1,000万円。進捗率は約75%ほどに達しています。
無秩序な宅地化を抑制し、道路・公園・駅前広場などの都市基盤を一体的に整備することで、健全で良好な住環境を形成することが目的です。さらに、令和8年4月には区域内に「さいたま市立大和田小学校」が開校予定であり、駅整備構想とあわせて、子育て世代にとって魅力ある新たな住宅地として注目を集めています。
大和田特定土地区画整理事業の概要
1.事業の概要
平成7年11月10日に事業認可を受け、令和18年度まで施行される面積約50.6haの土地区画整理事業。
総事業費約181億円、令和6年度末時点で進捗率75.5%の大規模まちづくり計画。
2.施行区域と立地特性
JR大宮駅北東約3.5km、東武野田線大和田駅を含む見沼区大和田町・蓮沼の一部区域。
交通利便性に恵まれながら基盤整備が不十分であった既成市街地。
3.事業の目的
無秩序な宅地化を抑制し、道路・公園など公共施設を計画的に整備する都市基盤再編。
利便性を活かしつつ健全で良好な住環境を形成する地域拠点づくり。
4.道路・駅前広場整備
駅北側・南側に駅前広場を新設し、都市計画道路「大和田南大通線」を整備する交通機能強化。
狭隘道路中心の市街地から安全性と回遊性を高める都市構造への転換。
5.公園・緑地整備
区域中央部に約10,000㎡の近隣公園を新設するゆとりあるオープンスペースの確保。
複数公園の配置による防災性と景観性を備えた住環境形成。
6.大和田駅機能向上構想
橋上駅舎化および南北自由通路設置を検討する駅機能更新の構想段階。
駅前整備と一体となった地域の玄関口再編と回遊性向上の取り組み。
7.大和田小学校の新設
令和8年4月開校予定のさいたま市立大和田小学校の整備。
放課後児童クラブや保育園を備えた複合施設による子育て環境の充実。

本事業の正式名称は「さいたま都市計画事業大和田特定土地区画整理事業」。施行者はさいたま市大和田特定土地区画整理組合です。平成7年9月に都市計画決定、同年11月10日に事業計画決定が公告され、本格的に事業がスタートしました。施行区域は、さいたま市見沼区大和田町一丁目・二丁目の各一部、大字蓮沼字中田・五反田・前田の各一部に及びます。

JR大宮駅の北東約3.5kmに位置し、地区内を東武アーバンパークラインが通過、大和田駅を含む交通利便性の高い立地です。一方で、狭小な住宅開発が進行し、道路や公園などの都市基盤が不十分なまま市街化が進む懸念がありました。こうした状況を是正し、計画的な市街地形成を図るため、本事業が実施されています。


大和田特定土地区画整理事業の区域は、東武野田線大和田駅や県道さいたま春日部線、第二産業道路に近接するなど、交通条件に恵まれた立地にあります。こうした利便性の高さを背景に宅地需要が高まり、これまで民間による小規模な開発が散発的に進められてきました。しかし、このまま個別的な開発が続けば、道路幅員の不足や公園などのオープンスペースの欠如、防災面での脆弱性といった課題を抱えたまま市街地が拡大していく恐れがありました。


そこで区画整理事業により、道路や公園などの公共施設を計画的に整備・改善し、土地利用の効率化を図るとともに、無秩序な市街化を抑制するものとされています。あわせて、地域の核となる拠点を形成することで、利便性と快適性を兼ね備えた都市空間の創出を目指します。単なる宅地造成にとどまらず、将来世代に引き継ぐことのできる持続可能なまちづくりをテーマに、健全で良好な居住環境の実現を図るものです。


区画整理により、大和田駅北側・南側の両側に駅前広場が新設されます。これにより、駅アクセスの安全性・利便性が向上します。あわせて、都市計画道路「3・4・104 大和田南大通線」(幅員20~24m、延長約680m)が整備され、地区内外を結ぶ骨格道路網が形成されます。狭隘道路中心だった従来の市街地構造から、大きく改善される点が特徴です。


さらに、区域中央部には約10,000㎡規模の近隣公園が新設予定です。加えて複数の街区公園も整備され、緑のネットワークを形成します。駅前機能・道路・公園が一体的に整備されることで、生活利便性と防災性の向上が同時に図られます。


現在、大和田駅では橋上駅舎化および南北自由通路の設置が検討されています。現状では駅舎は線路北側にあり、南側へは踏切を利用する必要がありました。自由通路の整備により、南北の回遊性向上と安全性確保が期待されています。
駅前広場整備と連動し、駅周辺全体の機能更新を図る構想で、市民参加型のデザインアンケートも実施されました。現時点では正式決定ではありませんが、区画整理事業と連動することで、駅が地域の新たな「顔」となる可能性を秘めています。


令和6年度末時点での事業進捗率は75.5%に達しています。令和6年度には、道路築造工事をはじめ、雨水管築造工事や上水道管布設工事、ガス管撤去工事などの各種インフラ整備が着実に進められました。あわせて、建物移転補償や各種調査設計業務も実施され、事業はハード・ソフトの両面から計画的に推進されています。


インフラ整備と建物移転を並行して進めることで、段階的に新たな街区の形成が進み、まちの姿が着実に形づくられています。

本事業区域内(57街区1・2画地)では、令和8年4月に「さいたま市立大和田小学校」が開校する予定です。敷地面積は約15,000㎡、延床面積は約14,000㎡で、地上3階建ての校舎が整備されます。児童数は約661人を見込み、各学年4クラス規模の中規模校として計画されています。


校内には、定員135人の放課後児童クラブや定員80人の保育園が併設されるほか、市民利用を想定した屋内プールや体育館も備えるなど、地域に開かれた複合施設となる予定です。教育機能にとどまらず、子育て支援や地域交流の拠点としての役割も期待されています。


通学区域は、大砂土東小学校および大谷小学校の一部区域を再編する形で決定され、令和8年度から新たに適用されます。これは、周辺校の過大規模化を解消し、より良好な教育環境を確保することを目的とした重要な施設整備です。区画整理事業による住宅供給と教育施設整備が同時に進むことで、子育て世代にとって魅力ある新興住宅地の形成が着実に進みつつあります。
出典・引用元:一般財団法人 さいたま市土地区画整理協会 さいたま市大和田特定土地区画整理組合
最終更新日:2026年2月15日