JR長崎駅ビルは、長崎県長崎市尾上町に建つ地上13階、高さ60.0mの複合高層ビルです。立地は、現在のJR「長崎」駅のある場所に位置していた「長崎車両センター」跡地の東側、旧「長崎」駅跡地一帯に位置しており、高架化したJR長崎本線及び開業した西九州新幹線「長崎」駅と直結します。
施設構成は、「増床部分」の1階~5階に商業施設「アミュプラザ長崎 新館」、5階~6階にオフィス、7階にホテルロビー、8階~13階にホテル「長崎マリオットホテル」、「増床部分 駐車場棟」に7層8段立体駐車場、「既存部分」の1階~5階に商業施設「アミュプラザ長崎 本館」、6階~10階にホテル「JR九州ホテル長崎」、「既存部分 駐車場棟」に5層6段立体駐車場、高架下商業施設に商業施設「長崎街道かもめ市場」となります。新規開業となる商業施設「アミュプラザ長崎 新館」には、家電量販店のエディオン、アミューズメント施設のナムコ、ファッションのユニクロ、ジーユーのほか、カフェのスターバックスコーヒーなど長崎初出店が39店舗、九州初出店が3店舗、新業態が1店舗となる合計86店舗が出店、本館や長崎街道かもめ市場と合わせて246店舗体制となります。
オフィスは、オフィススペックが貸室1フロア約1,150坪(5階)、天井高2,800mm、高さ100㎜のOAフロア、スマホやPCから空調・照明が制御できる個別制御システムが採用されています。また、清掃ロボットによる定期清掃で常時清潔な状態を管理するシステムの導入もなされます。
博多・鹿児島等で展開しているコワーキングスペース「Q」が長崎で初めて出店し、オフィスワーカー向けのラウンジ「Q-Lounge NAGASAKI」が展開されます。
ホテルは、マリオット・インターナショナルのホテル「長崎マリオットホテル」が207室入り、付帯施設にはオールデイダイニング、スペシャリティレストラン、バーラウンジ、カンファレンスルーム、フィットネスジム、エグゼクティブラウンジが入ります。約7割の客室にはバルコニーが付いていることやガーデン付きのカンファレンスルームも備えていることが特徴となっています。
建築主は九州旅客鉄道株式会社、設計は基本設計が株式会社日建設計、実施設計が株式会社大林組、施工は大林組・九鉄工業特定建設工事共同企業体です。着工は2021年12月15日、竣工は2023年11月1日となっています。アミュプラザ長崎新館の開業は2023年11月10日になります。
出典・引用元
・九州旅客鉄道株式会社 2023年秋開業 新長崎駅ビル(仮称)名称決定のご案内
・九州旅客鉄道株式会社 アミュプラザ長崎新館開業日が決定いたしました!
・九州旅客鉄道 「アミュプラザ長崎 新館」出店店舗について
・国土交通省 長崎駅前に人々が訪れ、集う、新たなランドマークが誕生~(仮称)新長崎駅ビル開発プロジェクトを国土交通大臣が認定~
・アミュプラザ長崎 公式サイト
概要
名称 |
JR長崎駅ビル 商業施設:アミュプラザ長崎 新館 ホテル:長崎マリオットホテル 業務施設:JR長崎駅ビル・オフィス |
計画名 |
新長崎駅ビル(仮称) |
所在地 |
長崎県長崎市尾上町1番1号 長崎駅周辺土地区画整理事業10街区の一部 |
用途 |
事務所、店舗、ホテル、駐車場 |
階数 |
増床部分:地上13階 既存部分:地上10階 駐車場棟:地上8階 |
高さ |
60.0m |
構造 |
鉄骨造 |
基礎工法 |
ー |
客室数 |
207室 |
敷地面積 |
34,771.35㎡ 19,315.56㎡※国土交通省 |
建築面積 |
増築部分:17,000.11㎡ (新館:11,813.80㎡/駐車場棟:3,356.02㎡※国土交通省) 既存部分:12,392.93㎡ |
延床面積 |
増築部分:108,977.82㎡ (新館:73,794.82㎡/駐車場棟:23,311.52㎡※国土交通省) 既存部分:58,034.65㎡ |
着工 |
2021年12月15日 |
竣工 |
2023年11月1日 |
建築主 |
九州旅客鉄道株式会社 |
設計 |
基本設計:株式会社日建設計 実施設計:株式会社大林組 |
施工 |
大林組・九鉄工業特定建設工事共同企業体 |
最寄駅 |
JR西九州新幹線、長崎本線「長崎」駅、長崎電気軌道「長崎駅前」電停 |
備考 |
▼施設構成 ▽増床部分 1階~5階:商業施設「アミュプラザ長崎 新館」 5階~6階:オフィス 7階:ホテルロビー 8階~13階:ホテル「長崎マリオットホテル」
▽増床部分 駐車場棟 7層8段立体駐車場
▽既存部分 1階~5階:商業施設「アミュプラザ長崎 本館」 6階~10階:ホテル「JR九州ホテル長崎」
▽既存部分 駐車場棟 5層6段立体駐車場
▽高架下商業施設 商業施設「長崎街道かもめ市場」 |
位置図
区域図
断面図
イメージパース
▼当初計画
施設構成・イメージ
JR長崎駅ビルの完成予想パースです。
JR長崎駅ビルの鳥瞰完成予想パースです。
長崎駅全体の完成予想パースです。
JR長崎駅ビルの「フロア構成」です。
「アミュプラザ長崎 新館」の内観パースです。
「Q-Lounge NAGASAKI」の完成予想パースです。
「屋上庭園」の完成予想パースです。
「長崎マリオットホテル」の完成予想パースです。
2023年8月建設状況
JR長崎駅ビル 増床部分
南西側から見たJR長崎駅ビルの様子です。
8階~13階にはホテル「長崎マリオットホテル」が入ります。
北東側から見たJR長崎駅ビルの様子です。
北東側から見たJR長崎駅ビルの低層基壇部分の様子です。
大屋根も設置された「新かもめ広場」の様子です。
1階~5階に商業施設「アミュプラザ長崎 新館」が入ります。
長崎駅との接続部分、JR長崎駅ビルのエントランスの様子です。
入居する商業テナント一覧です。
JR「長崎」駅
「長崎」駅は、事業延長2,480mに及ぶ「JR長崎本線連続立体交差事業」により高架化されました。2014年3月15日に長崎車両センターが佐世保車両センターへ移転、2020年3月28日に在来線の高架化がなされ、現在の旧駅西側に移転、その後、2022年9月23日に西九州新幹線が開業しています。
駅舎の様子です。駅舎の外観意匠とJR長崎駅ビルの低層基壇部の外観意匠は同じレンガ調となっており、統一感ある景観を創り出しています。
「改札」の様子です。
「ホーム」の様子です。JR西九州新幹線、長崎本線が乗り入れるターミナル駅となっており、一日平均乗降客数は1万5,706人となっています。
長崎街道かもめ市場
長崎駅の高架下には、全54店舗の商業施設「長崎街道かもめ市場」が入っています。
JR長崎駅ビル 既存部分
既存部分は地上10階、延床面積58,034.65㎡の中層ビルで、1階~5階に商業施設「アミュプラザ長崎 本館」、6階~10階にホテル「JR九州ホテル長崎」が入っています。アミュプラザ長崎 本館は2000年9月に開業しています。
2023年8月8日撮影
最終更新日:2023年9月18日