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グランドシティタワー月島

グランドシティタワー月島は、東京都中央区月島三丁目で建設中の地上58階、地下2階、高さ199.45m、総戸数1,285戸の超高層タワーマンションです。立地は、北側を隅田川、南側を月島西仲通り商店街(通称:月島もんじゃストリート)に面した場所に位置しています。

再開発区域は西仲通り商店街に接し、観光客で賑わっていますが、低層の木造建物が密集しており、防災上の脆弱性があります。また、公共の緑地や広場が少なく、隅田川との間に防潮堤があり、水辺を感じることが難しい状況です。さらに、狭小敷地に古い木造家屋が多く、建物の更新が進んでいないため、防災上の課題があるとともに、水辺との調和を図った公共施設や広場、地域交流施設などの整備が求められていますが、個別の建替えでは解決が困難な状況です。そこで、地区計画や市街地再開発事業を活用し、土地の有効利用と都市機能の更新を進め、月島の特性を生かした快適で魅力的な複合市街地の形成を目指しています。


施設構成は、地上58階、地下2階、高さ199.45mの「A街区「グランドシティタワー月島」」の地下に駐車場、1~2階に店舗、共同住宅共用施設、3~58階に共同住宅住戸、地上6階、高さ27.40mの「B-1街区」が障害者グループホーム「リヴェール月島」、2階に店舗、地上7階、高さ25mの「B-2街区」の1階に駐車場、2~7階に共同住宅となります。

グランドシティタワー月島の住戸専有面積は37.66㎡~91.25㎡、間取りは1LDK~3LDK、共用施設にはコーチエントランス、コーチエントランスホール、コンシェルジュカウンター、グランドエントランス、グランドエントランスホール、キッズルーム<集会室>、つきしまFARM、ラウンジ、テレワークラウンジ、ゲストルーム、スカイラウンジ・パーティールームが入ります。

外観デザインには、ガラスのカーテンウォールを採用し、月島の豊かな水景と空を映し込むような造形美を実現しています。また、敷地内には新たな動線が設けられ、隅田川と西仲通り商店街をつなげることで、地域の親水性と回遊性を高めています。タワーのデザインは、「空」「水」「人」の3つの要素に基づき、月島の水辺文化を再評価し、地域と調和した美しい空間作りが追求されています。建物は周囲の高層建築と調和し、隅田川の豊かな水景と大空を映し込む外観デザインを採用。周辺の自然環境を生かし、緑豊かな街づくりが進められています。また、敷地内には広場やテラスが設けられ、地域住民や訪れる人々が憩い、交流できるスペースが提供されています。

地域とのつながりという面では、低層部には地域コミュニティと繋がる広場が設けられ、月島らしい温かみのある街づくりが進められています。このマンションは、豪華な設備とともに、地域の生活文化を尊重し、住民と地域が共に豊かに暮らせる場所となることを目指しています。

構造面では、粘弾性ダンパー方式の制震装置を採用した「制震構造」が採用されています。この構造により、地震時の揺れを抑制し、住民の安全を確保します。また、タワー自体の建物配置も工夫されており、周囲の都市環境との調和を図りつつ、十分な開放感と余裕のある空間が確保されています。高層棟は、敷地中央に配置され、視線を分けることで圧迫感を軽減し、周囲とのバランスが取れています。更に環境性能面ではZEH-M Orientedを取得するとのことです。


建築主は月島三丁目地区再開発準備組合、参加組合員は住友不動産株式会社、東京建物株式会社、大和ハウス工業株式会社、首都圏不燃建築公社、設計は五洋建設・大建設計特定業務代行共同体、設計コンサルタントが株式会社大建設計、総合コンサルタントがパシフィックコンサルタンツ株式会社、A街区が五洋建設株式会社、B-1街区が五洋建設株式会社、B-2街区が五洋建設株式会社、施工はA街区が五洋建設株式会社、B-1街区が五洋建設株式会社となっています。

既存建築物の解体着手は2022年3月7日、着工はA街区が2022年9月15日、B-1街区が2022年12月1日、B-2街区が2024年10月1日、竣工はA街区が2026年6月30日、B-1街区が2024年6月30日、B-2街区が2026年6月30日となっています。

出典・引用元

グランドシティタワー月島 公式サイト
東京都 月島三丁目北地区市街地再開発組合の設立を認可します
月島三丁目北地区市街地再開発組合/住友不動産株式会社/東京建物株式会社/大和ハウス工業株式会社/一般財団法人首都圏不燃建築公社 「月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業」組合設立
月島三丁目北地区市街地再開発組合/住友不動産株式会社/東京建物株式会社/大和ハウス工業株式会社/一般財団法人首都圏不燃建築公社 月島エリアの特性を活かし、賑わいと水辺環境の魅力を引き出す再開発「月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業」 10月20日着工

過去の建設状況

→過去の建設状況


出典:建通新聞

概要

名称 A街区:グランドシティタワー月島
B-1街区:リヴェール月島
B-2街区:ー
計画名 月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業 新築工事
所在地 A街区:東京都中央区月島三丁目1801番
B-1街区:東京都中央区月島三丁目2412番 外
B-2街区:東京都中央区月島三丁目2401番 外
用途 A街区:共同住宅、商業・公益的施設、他
B-1街区:障害者グループホーム、他
B-2街区:共同住宅
階数 A街区:地上58階、地下2階、塔屋2階
B-1街区:地上6階、塔屋1階
B-2街区:地上7階
高さ A街区:199.45m(軒高:197.65m)/中央区資料:198.95m
B-1街区:27.40m(軒高:24.80m)/中央区資料:24.20m
B-2街区:25m/中央区資料:24.87m
構造 A街区:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
制震構造(粘弾性ダンパー)
B-1街区:鉄筋コンクリート造
B-2街区:鉄筋コンクリート造
基礎工法 A街区:現場造成杭(アースドリル式拡底工法)
B-1街区:既成杭
B-2街区:既成杭
総戸数 A街区:1,285戸(非分譲住戸340戸、その他住戸30戸(※1)含む)、他店舗等25区画あり 
B-1街区:ー
B-2街区:56戸
敷地面積 A街区:10,076.42㎡
B-1街区:1,054.00㎡
B-2街区:882.14㎡
建築面積 A街区:6,743.49㎡ (現地概要板:6,548.55㎡)
B-1街区:625.83㎡
B-2街区:552.94㎡
延床面積 A街区:144,276.80㎡ (現地概要版:144,450.75㎡)
B-1街区:1,925.19㎡
B-2街区:3,245.34㎡
着工 A街区:2022年9月15日 (解体着手:2022年3月7日)
B-1街区:2022年12月1日 (解体着手:2022年3月7日)
B-2街区:2024年10月1日 (解体着手:2022年3月7日)
竣工 A街区:2026年4月下旬 (現地概要板:2026年6月30日)
B-1街区:2024年6月30日
B-2街区:2026年6月30日
建築主 月島三丁目地区再開発準備組合
参加組合員:住友不動産株式会社、東京建物株式会社、大和ハウス工業株式会社、首都圏不燃建築公社
設計 五洋建設・大建設計特定業務代行共同体
設計コンサルタント:株式会社大建設計
総合コンサルタント:パシフィックコンサルタンツ株式会社
A街区:五洋建設株式会社
B-1街区:五洋建設株式会社
B-2街区:五洋建設株式会社
施工 A街区:五洋建設株式会社
B-1街区:五洋建設株式会社
B-2街区:ー
最寄駅 東京メトロ有楽町線、都営大江戸線「月島」駅、都営大江戸線「勝どき」駅
備考 専有面積:37.66㎡~91.25㎡
間取り:1LDK~3LDK
共用施設:コーチエントランス、コーチエントランスホール、コンシェルジュカウンター、グランドエントランス、グランドエントランスホール、キッズルーム<集会室>、つきしまFARM、ラウンジ、テレワークラウンジ、ゲストルーム、スカイラウンジ・パーティールーム
 
 
 

位置図

標識

▼A街区

▼B-1街区

▼B-2街区

▼解体工事のお知らせ

区域図

出典:中央区

配置図

出典:中央区
出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

断面図

出典:中央区

イメージパース

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

施設構成・イメージ

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

グランドシティタワー月島の完成予想パースです。

 

  

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

「ウェルカムガーデン」と「グランドエントランス」の完成予想パースです。

 

 

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

「プラザガーデン」の完成予想パースです。

 

 

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

「コミュニティストリート」の完成予想パースです。

 

 

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

「フォレストパーク」の完成予想パースです。

 

 

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

「グランドエントランス」の完成予想パースです。

 

 

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

「グランドエントランスホール」の完成予想パースです。

 

 

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

「ラウンジ」の完成予想パースです。

 

 

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

「コーチエントランス」の完成予想パースです。

 

 

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

「パーティールーム」の完成予想パースです。

 

 

出典:グランドシティタワー月島 公式サイト

「テレワークラウンジ」の完成予想パースです。

 

 

2025年1月建設状況

A街区 グランドシティタワー月島

東側から見上げた建設中のグランドシティタワー月島の様子です。

 

 

東側から見た建設中のグランドシティタワー月島の様子です。

 

 

東側から見た建設中のグランドシティタワー月島の低層部分の様子です。

 

 

南東側から見た建設中のグランドシティタワー月島の様子です。

 

 

南側から見た建設中のグランドシティタワー月島の様子です。

 

 

南東側は西仲通り商店街(通称・もんじゃストリート)に面しており、特徴的なアーケードはそのまま残されています。

 

 

西側から見た建設中のグランドシティタワー月島の様子です。

 

 

西側から見た建設中のグランドシティタワー月島の低層部分様子です。再開発事業により車道は途切れますが、歩行者はコミュニティストリートを経由して東側へ通り抜けできるようになります。

 

 

西側から見た建設中のグランドシティタワー月島の様子です。

 

 

西側から見た建設中のグランドシティタワー月島の低層部分の様子です。

 

 

北西側から見上げた建設中のグランドシティタワー月島の様子です。

 

 

敷地西側には、公開空地「フォレストパーク」が整備されます。敷地内の有効空地率は52%となり、かなりの面積が広場や緑地となります。

 

  

外観デザインは、バルコニーにガラス手摺、壁面には床から天井付近まであるダイナミックパノラマウインドウが採用されています。

 

  

建設中のグランドシティタワー月島の高層部分の様子です。

 

 

北側から見た建設中のグランドシティタワー月島の様子です。

 

  

北側から見た建設中のグランドシティタワー月島の低層部分の様子です。

 

 

清澄通りから見た建設中のグランドシティタワー月島の様子です。

 

 

B-1街区「リヴェール月島」

B-1街区には、地上6階、高さ27.40mの障害者グループホーム「リヴェール月島」が建設されました。

 

 

南東側正面から見たリヴェール月島の様子です。

 

 

東側から見たリヴェール月島の様子です。

 

 

リヴェール月島のエントランスです。

 

 

リヴェール月島の館銘板です。

 

 

B-1街区の1階には、中央区立わたし公園内公衆便所が整備されています。

 

 

B-1街区の2階「中央区立わたし公園」へ至る壁面には、モザイク壁画が配置されています。

 

 

このモザイク壁画は、隅田川の流れにのって月島を訪れる動物たちをテーマに、障害のある方の協力のもと、多くの建設余剰材を使って制作されたものとなっています。

 

 

B-1街区の2階「中央区立わたし公園」です。

 

 

中央区立わたし公園内には、滑り台やベンチ、水飲み場が整備されました。

 

 

中央区立わたし公園の案内板です。

 

  

B-2街区

B-2街区には、地上7階、高さ25m、総戸数56戸の共同住宅が建設されます。

 

  

東側から見たB-2街区の建設地の様子です。

 

 

周辺から見たグランドシティタワー月島

清澄通りから見た建設中のグランドシティタワー月島とサンシティ銀座EASTの様子です。

 

 

もんじゃストリートから見た建設が進むグランドシティタワー月島の様子です。月島エリアも湾岸タワマンが進出し、超高層化が進んできました。

最終更新日:2025年1月31日

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