東芝 研究開発センター イノベーション・パレットは、神奈川県川崎市幸区小向東芝町に建つ地上13階、高さ59.64mの「高層棟」、地上4階、高さ約26.3mの「低層棟」から構成される高層ビルです。
立地は、多摩川の南側、東側を国道1号に面した東芝小向事業所を構成する3拠点のうち東芝研究開発センターの一部と東芝デバイス&ストレージ小向分室の一部に位置しています。
この新棟は、約340億円を投じて昨年竣工し、2024年1月から稼働を開始しています。東芝は1961年に設立された中央研究所を前身として、これまで多くの革新的技術を生み出し、社会課題の解決に貢献してきました。
「イノベーション・パレット」は、地球規模の課題解決を目指して、さまざまな専門性を持つ人々が集まり、共に未来を描く場として設計されています。新棟の特徴として、まず「Activity-Based Working(ABW)」を導入し、作業の種類に応じて最適な空間を選べる柔軟な働き方を提供します。さらに、創業者の精神を反映した「共創空間」を設け、外部のパートナーやお客様と共にアイデアを共有し、価値を創造する環境を提供しています。また、「ライブ実験場」として、最新技術を活用した実証実験を行い、技術の社会実装を加速させる取り組みも進めています。この新棟は、東芝の研究開発拠点として、革新的な技術の開発と社会実装に向けた重要な役割を担う施設です。
建築主は株式会社東芝、設計は株式会社東芝、施工は大成建設株式会社です。着工は2022年8月1日、竣工は2023年12月5日となっています。
過去の建設状況
→過去の建設状況
概要
名称 |
東芝 研究開発センター イノベーション・パレット |
計画名 |
東芝研究開発センター 研究開発新棟(仮称)/(株)東芝研究開発センター研究開発新棟(仮称)建設計画 |
所在地 |
神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 |
用途 |
高層棟:事務所、会議室 低層棟:実験室、事務所、飲食スペース |
階数 |
高層棟:地上13階 低層棟:地上4階、塔屋1階 |
高さ |
高層棟:59.64m (軒高:58.87m) 低層棟:約26.3m |
構造 |
高層棟:鉄骨造 低層棟:鉄骨造 |
基礎工法 |
ー |
敷地面積 |
73,383.54㎡ 73,471.99㎡ *標識 |
建築面積 |
11,088.84㎡ 10,444.06㎡ *標識 高層棟:約4,280㎡ 低層棟:約6,160㎡ |
延床面積 |
73,540.54㎡ 73,383.54㎡ *標識 高層棟:約50,275㎡ 低層棟:約23,165㎡ |
着工 |
2022年8月1日 (起工式:2022年7月22日) |
竣工 |
2023年12月5日 |
建築主 |
株式会社東芝 |
設計 |
株式会社東芝 |
施工 |
大成建設株式会社 |
最寄駅 |
JR「川崎」駅、京急「京急川崎」駅、JR南武線「鹿島田」駅、東急多摩川線「矢口渡」駅 |
備考 |
ー |
位置図
標識
区域図
出典:川崎市
配置図
出典:川崎市
立面図
出典:川崎市
断面図
出典:川崎市
イメージパース
出典:川崎市
▼当初計画
出典:川崎市
▼当初計画
出典:株式会社東芝
写真
南東側から見た東芝 研究開発センター イノベーション・パレットの様子です。
南側から見た東芝 研究開発センター イノベーション・パレットの様子です。
南東側から見た東芝 研究開発センター 全体の様子です。
頂部には東芝ロゴが取り付けられています。
外観は南北面はガラスカーテンウォールによるファサード、東西面は白色の外壁にスリット窓の連続という組み合わせとなっています。
東芝 研究開発センターの様子です。西側には古くからある建物が残っています。研究開発拠点としては約60年ぶりに建設されたことになります。
南西側から見た東芝 研究開発センター イノベーション・パレットの様子です。
東芝 研究開発センター イノベーション・パレットの南側には、緑地が整備されます。整備完了予定は2025年春です。
北東側から見た東芝 研究開発センター イノベーション・パレットの様子です。
北側には、低層棟が建っています。
南東側から見た東芝 研究開発センター イノベーション・パレット 高層棟の様子です。
敷地内には、地下雨水流出抑制施設が整備されました。
北西側から見た東芝 研究開発センター イノベーション・パレットの様子です。
北西側から見た東芝 研究開発センター イノベーション・パレット 低層棟の様子です。
高層棟の西側壁面の様子です。西側にはエレベーターや階段などが入るコアがあります。
出典:株式会社東芝
「共創空間」のイメージパースです。
出典:株式会社東芝
「執務者向け食堂」のイメージパースです。
御幸公園の紅葉と東芝 研究開発センター イノベーション・パレットの様子です。
御幸公園から見た東芝 研究開発センター イノベーション・パレットの様子です。
御幸公園の御幸梅林から見た東芝 研究開発センター イノベーション・パレット 低層棟の様子です。
立地は、多摩川の南側に位置しています。
最終更新日:2024年12月15日