東京モノレールの起点駅であるモノレール浜松町駅では、浜松町駅西口地区開発の一環として大規模な建替工事が進められています。1964年の開業以来、羽田空港と都心を結ぶ玄関口として機能してきた同駅は、開業から60年以上が経過し、施設の老朽化や利用者増加への対応が課題となっていました。
新駅舎は「Tokyo Monorail Theater(乗るたびにドラマがある)」をコンセプトに、劇場のような演出と和の温かみを融合させた空間として整備されます。2026年6月13日(土)には、新たな北改札・中央改札の使用が開始され、現在の中央口改札と南口改札は閉鎖されます。駅全体の完成は2030年頃を予定しており、世界貿易センタービルディング本館やJR浜松町駅の改良工事と一体となって、東京と羽田空港を結ぶ国際的な交通拠点として生まれ変わります。
モノレール浜松町駅建替工事の概要
1.モノレール浜松町駅建替工事の概要
東京モノレールの起点駅であるモノレール浜松町駅で進む大規模建替計画。
浜松町駅西口地区開発と一体で進む、国際交通拠点の再構築。
2.2026年6月13日の新改札使用開始
新たな北改札・中央改札を2026年6月13日始発より供用開始。
現在の中央口改札・南口改札を閉鎖し、3階コンコースへ改札機能を集約。
3.Tokyo Monorail Theaterのデザイン
「乗るたびにドラマがある」を掲げた劇場型の駅空間デザイン。
和の要素と光の演出による、旅の高揚感を生み出す玄関口。
4.新駅舎の施設概要
地上5階建て、延床面積約10,800㎡、高さ約33.65mの新駅舎。
駅施設、歩行者広場、商業施設「アトレ」で構成される複合施設。
5.交通結節機能の大幅強化
JR浜松町駅、都営地下鉄、バス、タクシーと直結する立体動線。
ステーションコアと中央広場による、シームレスな乗換環境。
6.浜松町駅西口再開発との一体整備
世界貿易センタービルディング本館やターミナル棟と連携する駅整備。
オフィス、ホテル、商業、観光機能を備えた国際拠点の形成。
7.2030年頃の全面完成
2027年春ののりかえ改札整備を経て、2030年頃に全体完成。
羽田空港と都心を結ぶ東京の新たな玄関口への進化。

建替工事の大きな節目となるのが、2026年6月13日(土)の始発から実施される新改札の供用開始です。これまでの中央口改札と南口改札は閉鎖され、新たに3階コンコース上に整備される「北改札」と「中央改札」が利用可能になります。
新改札の設置により、改札位置が集約され、JR浜松町駅や都営地下鉄大門駅への乗換動線がより分かりやすくなります。工事期間中も東京モノレールの運行を止めることなく段階的に施設を切り替えており、利用者への影響を最小限に抑えながら整備が進められています。

2027年春頃には「のりかえ改札」の新設も予定されており、JR線との乗り換えがさらに便利になる見込みです。今回の改札切替は、新駅舎完成に向けた最初の本格的な供用開始となります。


新しいモノレール浜松町駅の最大の特徴は、「Tokyo Monorail Theater」というブランドコンセプトを具体化したデザインです。駅全体をひとつの劇場に見立て、利用者を観客、駅や車両を舞台とすることで、単なる移動ではなく「旅の高揚感」を感じられる空間づくりを目指しています。

改札内コンコースは劇場のホワイエのような落ち着いた空間となり、吹き抜けのエスカレーターには自然光をスポットライトのように取り込む演出が施されます。羽田空港へ向かう乗車ホームでは光によって旅立ちの期待感を演出し、到着ホームでは和の素材や照明により、日本らしい温かみのある空間が整備されます。
訪日外国人にも分かりやすいサイン計画やバリアフリー設備も充実し、国際空港アクセス駅にふさわしい洗練された駅空間となります。

新駅舎は「TM棟(モノレール棟)」として建設され、地上5階建て、延床面積約10,800㎡、高さ約33.65mの規模となります。構造は鉄筋コンクリート造を基本とし、ホーム上屋の一部には鉄骨造を採用します。
主な用途はモノレール駅、歩行者広場、商業施設で、2階・3階やホーム階の一部には商業施設「アトレ」が出店予定です。駅構内だけでなく、買い物や飲食も楽しめる複合施設として整備されます。

3階には中央広場と接続する歩行者空間が整備され、世界貿易センタービルディング本館やステーションコアと直結。JR浜松町駅、都営地下鉄、バス、タクシーとの乗換利便性が大幅に向上します。羽田空港へのアクセス駅としてだけでなく、浜松町エリア全体の玄関口として重要な役割を担います。

モノレール浜松町駅の建替えは、浜松町駅西口地区で進む大規模再開発の一部です。この地区では、世界貿易センタービルディング本館(地上46階、高さ233.5m)、ターミナル棟、商業施設、ホテル「ラッフルズ東京」などを含む巨大複合開発が進行しています。
再開発エリア全体では、オフィス、ホテル、医療施設、観光プレ体験施設、カンファレンス施設など多様な機能を集積し、日本と世界をつなぐ「一歩目」の拠点を目指しています。モノレール駅はその中核施設のひとつとして、陸・海・空の交通を結ぶ重要な役割を果たします。
また、JR浜松町駅の北口橋上駅舎や自由通路、芝浦方面への歩行者ネットワークとも接続し、竹芝・汐留・芝浦を含めた広域的な回遊性向上にも貢献するものとされています。

2026年6月の一部供用開始後も工事は継続され、新駅舎の全面完成は2030年頃を予定しています。2029年12月には建物自体の竣工が予定されており、その後、最終的な内装や設備調整を経て全体が完成する見込みです。

完成後の浜松町駅は、羽田空港と都心を結ぶ玄関口として、より快適で分かりやすい駅へと進化します。広々としたコンコース、商業施設、バリアフリー設備、防災機能を備え、国内外の利用者にとって使いやすい交通拠点となります。
1964年の東京オリンピック開幕直前に誕生したモノレール浜松町駅は、再び大きな転換期を迎えています。2030年頃には、国際都市・東京の新たな玄関口にふさわしい、象徴的な駅としてその姿を現すことになります。
出典
・東京モノレール株式会社 モノレール浜松町駅 新駅舎の一部使用開始につい
・東京モノレール株式会社 モノレール浜松町駅 新駅舎の一部使用開始について
最終更新日:2026年6月1日