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宮崎市新庁舎

宮崎市新庁舎は、宮崎県宮崎市橘通西一丁目に建設される地上13階、高さ60.900mの超高層ビルです。立地は、南側を大淀川、東側を国道220号、北側を県道26号に囲まれた現在の「宮崎市役所第二庁舎」や「宮崎市役所会議室棟」跡地に位置しています。

宮崎市新庁舎は、老朽化や耐震性不足、庁舎の分散による利便性の低下といった課題を解消し、将来に対応できる行政拠点を整備することを目的として計画が進められています。市民が快適に利用できる窓口サービスやオンライン手続きを充実させ、ユニバーサルデザインを導入することで、誰もが安心して利用できる庁舎を目指します。また、災害時には確実に防災拠点として機能し、市民の安全を守ることが求められます。

さらに、職員の柔軟な働き方を支える執務環境を整え、生産性向上を図るとともに、省エネ設備や再生可能エネルギーを活用して環境負荷を抑え、カーボンニュートラルの実現を推進します。整備・維持管理は適正なコストで行い、公民連携も取り入れながら、持続可能で効率的な庁舎を目指す方針です。

施設構成は、1階に執務室とコンビニ、2階に総合窓口とエントランス、3階~10階に執務室、11階に機械室・書庫等・共創テラス、12階に市議会、12階~13階に議場、13階に機械室となります。建築主は宮崎市、設計は日本設計・岩切設計共同企業体です。着工は2028年2月、竣工は2031年度となっています。

出典・引用元

・宮崎市 「 宮崎市新庁舎建設基本設計(案)」の公表について


出典:宮崎市

概要

名称 宮崎市新庁舎
計画名 宮崎市新庁舎
所在地 宮崎県宮崎市橘通西一丁目1番1号 外
用途 庁舎
階数 地上13階
高さ 60.900m (軒高:58.8m)
煙突高さ:68.2m
構造 鉄骨造 (柱CFT造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造)
免震構造
基礎工法 既成コンクリート杭、液状化対策(砂杭)
敷地面積 21,072.97㎡
建築面積 7,282.46㎡ (新庁舎棟:3,560.19㎡)
延床面積 50,390.07㎡ (新庁舎棟:37,459.58㎡)
着工 2028年2月
既存建築物解体着手:2027年6月
竣工 2031年度
建築主 宮崎市
設計 基本設計:日本設計・岩切設計共同企業体
施工 ー
最寄駅 JR日豊本線「宮崎」駅
備考 ▼施設構成
1階:執務室、コンビニ
2階:総合窓口、エントランス
3階~10階:執務室
11階:機械室、書庫等、共創テラス
12階:市議会
12階~13階:議場
13階:機械室
 

位置図

区域図

出典:宮崎市

配置図

出典:宮崎市

立面図

出典:宮崎市

断面図

出典:宮崎市
出典:宮崎市

イメージパース

出典:宮崎市

施設構成・イメージ

出典:宮崎市

宮崎市の新庁舎は、「持続可能なまちづくりを支える機能的な庁舎」という理念のもと設計されています。庁舎の基本方針としては、市民に快適で迅速なサービスを提供するワンストップ型の施設であること、災害発生時にも市民生活を支える安全・安心な庁舎であること、職員の多様で柔軟な働き方を支援する生産性の高い執務環境を実現することが挙げられます。

さらに、カーボンニュートラルの達成に寄与する環境配慮型庁舎であり、適切なコストで整備・維持管理が可能であることも重視されています。ユニバーサルデザインに基づき、誰もが快適に利用できることや、公民連携により付加価値を生み出すことも設計の重要な柱となっています。また、ZEB Ready対応により、環境負荷の低減も図られています。

 

出典:宮崎市

新庁舎は宮崎市橘通西一丁目に建設され、敷地面積は21,072.97㎡、商業地域に位置します。建物は鉄骨造で基礎免震構造を採用し、地上13階建て、延床面積は約37,460㎡、最高高さは約58.8メートルです。配置計画では、現第二庁舎付近に庁舎を一棟集約し、北側には来庁者用駐車場、東側には車寄せとメインエントランスを設置します。

西側には職員専用の通用口を設け、来庁者と職員の動線を分離することで安全性を確保しています。さらに敷地中央にはラウンドアバウトを設置し、車の速度を抑制することで安全性を高めています。庁舎と市民プラザを結ぶ2階レベルの連絡通路により、歩行者と車両の動線を分離しています。

 

出典:宮崎市

庁舎は機能ごとに「エントランス・窓口」、「執務室」、「共創」、「議会」、「設備」の5つのゾーンに分けられています。市民が主に利用する1~2階はエントランス・窓口ゾーンとして、総合窓口やコンビニ、ATMなどの利便施設を設けています。11階には市民と職員が共同で利用可能な共創テラスを配置し、12階は議会ゾーンとして独立性を確保しました。

最上階は設備ゾーンとして展望スペースを設け、大淀川を望む眺望を楽しめるようになっています。また、災害対策本部の機能は5階に集約され、災害時にも庁舎全体で効率的に対応できるように計画されています。来庁者は主に東側からアクセスすることを想定し、来庁者用と職員用のコアを分離することで、利便性とセキュリティを両立させています。

 

出典:宮崎市

窓口フロアは2階に設けられ、総合窓口は中央に配置されており、周囲にさまざまな手続きを行う窓口を集約することで、市民が移動することなくサービスを受けられるワンストップ化を実現しています。待合や交流スペースを南面に設け、大淀川の眺望を楽しめる設計となっています。内装には県産材を活用し、温かみのある空間を演出しています。

執務フロアは中央に執務エリアを配置し、セキュリティラインを設定しています。中央にはユーティリティエリアを設け、文房具やロッカーを集約することで効率的な配置を実現しています。フロア中央部の階段は職員間のコミュニケーションを促進し、南側には意見交換を活性化するコミュニケーションエリアや、昼食や休憩に利用するリフレッシュエリアを確保することで、職員の心身の健康と生産性向上を図っています。

 

出典:宮崎市

議会フロアは東側に議場を配置し、傍聴席に隣接したホワイエを設けることで、市民が利用しやすい開かれた空間を実現しています。議場は平行対面方式を採用し、傍聴席は議場との一体感を重視して段差を抑えた平坦な構造としています。車いす席や親子席、難聴者向けのヒアリングループを設置し、すべての市民が快適に傍聴できる環境を整えています。さらに、壁面や天井には県産材を使用し、大淀川の水面を表現した波型天井など、宮崎らしさを取り入れたデザインとなっています。

 

出典:宮崎市

新庁舎では子どもや妊婦、高齢者、障がい者など誰もが快適に利用できるユニバーサルデザインを採用しています。北側におもいやり駐車場を設置し、障がい者やお年寄り、子ども連れが最短でアクセスできるよう配慮しています。北側歩道からエントランスまで緩やかなスロープを設け、誘導ブロックを敷設してアクセス性を高めています。

各階の男女トイレにはベビーチェアを設置し、車いすトイレにはベビーベッドやオストメイトも配置しています。1階と2階にはキッズスペースを設け、1階と12階には授乳室も設置しています。来庁者が利用する相談室の出入口は軽い力で開閉できる引戸を採用し、大きな文字やピクトグラム、音声ガイダンスで視覚・聴覚障がい者にも分かりやすい案内を提供しています。

 

出典:宮崎市

内装計画では、誰もが分かりやすくユニバーサルデザインに配慮し、県産木材を積極的に活用することで温かみのある空間を演出しています。床には滑りにくい素材を用い、段差は明暗差で認識しやすく配慮しています。外装は水平基調のデザインとし、大淀川沿いの景観に調和する伸びやかな水平線を形成しています。窓を多く設けることで景観との一体感を高め、外壁には防音性・断熱性・耐久性の高いプレキャストコンクリートや押出成形セメント板を適材適所に採用しています。自然採光や換気を活かす設計とLow-Eガラスの採用により、日射負荷の低減にも配慮しています。

 

出典:宮崎市

新庁舎は宮崎市の気候特性を活かし、省エネルギーとカーボンニュートラルを意識した設計がなされています。熱源には空気熱源ヒートポンプを採用し、ダクトレス空調によって初期コストとCO₂排出を抑制しています。また、太陽光発電や雨水貯留槽を活用することで再生可能エネルギーの利用や雑用水の活用も推進しています。

建物の南北両面に開口部を設け自然通風を取り入れるリバーフィリックデザインにより、大淀川の眺望を楽しみながら快適な室内環境を確保しています。さらに、災害対応拠点として、免震構造を採用し、洪水や地震、台風、火災などのリスクに備えた安全設計が施されています。1階床は最大TP+7.6mに設定され、電気設備は2階以上に配置するなど、災害時にも7日間の業務継続が可能な体制を整えています。

 

現地の様子(Google マップ)

南東側から見た宮崎市新庁舎の建設地です。

 

 

南西側から見た宮崎市新庁舎の建設地です。

 

 

北東側から見た宮崎市新庁舎の建設地です。

最終更新日:2025年8月29日

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