大阪府・大阪市とJR西日本は、2026年8月4日、大阪城公園駅と大阪城東部地区を結ぶ「大阪城公園接続デッキ」のデザインイメージを公表しました。大阪城東部地区では、「大学とともに成長するイノベーション・フィールド・シティ」をコンセプトに、大阪公立大学森之宮キャンパスや大阪城東部地区1.5期開発などの整備が進められており、今回の接続デッキは、これらの新たなまちと世界的な観光拠点である大阪城公園をつなぐ重要な歩行者ネットワークとなります。
デッキは大阪城公園駅東側からJR西日本の車両所上空を立体的に横断し、第二寝屋川沿いに整備される水辺の歩行者空間へ接続する計画で、屋上には大阪城や車両所を眺望できる展望スペースも設けられます。本体工事は2026年8月中旬頃に着手し、デッキと水辺の歩行者空間を2028年春頃に開通させることを目指して計画が進められています。
大阪城公園接続デッキの概要
1.大阪城公園接続デッキのデザインイメージ決定
大阪城公園駅と大阪城東部地区を結ぶ接続デッキのデザインイメージ決定
2026年8月中旬頃の本体工事着手、2028年春頃の開通を目指す整備計画
2.大阪城公園駅と新たなまちを結ぶ歩行者動線
大阪城公園駅東側からJR西日本の車両所を越え、水辺の歩行者空間へ接続する歩行者通路
大阪城公園と大阪城東部地区のアクセス性・回遊性を高める新たな歩行者ネットワーク
3.大阪公立大学 森之宮キャンパスとの連携
「知の森」をコンセプトに2025年9月に開設された地上13階、高さ59.82mの大学キャンパス
教育・研究・産学官民連携の拠点として、大阪城東部地区のまちづくりを先導する知の拠点
4.大阪城東部地区1.5期開発との一体整備
大阪公立大学森之宮1.5期キャンパス、新駅・駅ビル、駅前空間、大規模集客・交流施設等の整備
新たな都市機能と大阪城公園を歩行者ネットワークで結ぶ大阪東部の新たな拠点形成
5.大阪城を望む展望スペースの整備
接続デッキ屋上に大阪城やJR西日本の車両所を眺望できる展望スペースを整備
駅からの移動だけでなく、景観を楽しみながら滞在できる魅力的な交流空間の創出
6.第二寝屋川沿いの水辺空間との連続性
接続デッキから第二寝屋川沿いに整備される水辺の歩行者空間へと連続する歩行者ネットワーク
大阪城公園から水辺、大阪城東部地区へとつながる回遊性の高い都市空間の形成
7.2028年春頃の開通に向けた整備推進
JR西日本・Osaka Metro・大阪府・大阪市が連携し、接続デッキと水辺の歩行者空間を整備
大阪公立大学や新駅、大規模集客施設、大阪城公園をつなぐ新たな都市・観光軸の形成

大阪城公園接続デッキは、大阪城公園駅東側からJR西日本の車両所を越え、第二寝屋川沿いの水辺の歩行者空間へとつながる歩行者専用の立体通路です。地上の車両所によって分断されていた大阪城公園駅と大阪城東部地区を立体的につなぐことで、駅から新たなまちへスムーズに移動できる歩行者ネットワークを形成するものとされています。
デザインイメージでは、周辺の緑や水辺と調和する開放的な歩行空間が描かれており、単なる通路ではなく、人々が歩きながら景観を楽しめる場所として計画されています。駅側からデッキを経由して水辺へと連続することで、大阪城公園と大阪城東部地区を回遊する新たな動線が生まれ、観光客だけでなく、学生や地域住民の日常的な利用も期待されます。

接続デッキには、歩行者動線だけでなく、周辺の景観を楽しめる展望スペースが設けられる計画です。屋上からは歴史的観光名所である大阪城を望めるほか、JR西日本の車両所を出入りする列車なども眺めることができ、駅を訪れること自体が楽しみとなる魅力的な空間の創出が図られます。

また、大阪城公園駅では駅構内店舗の開発も予定されており、駅での滞在性や周辺施設との回遊性を高めます。さらに、大阪公立大学の学生50名超が参加したワークショップで提案されたアイデアを、今後のデザインや活用方法に取り入れることも検討されており、学生や地域の人々に愛される「居場所」としての駅・デッキ整備が進められます。

大阪城東部地区のまちづくりを先導する施設の一つが、大阪公立大学 森之宮キャンパスです。地上13階、高さ59.82m、延床面積約7.9万㎡の大規模な大学キャンパスで、「知の森」をコンセプトに、大阪城公園と向き合う都市型キャンパスとして2025年9月に開設されました。
国際基幹教育機構、文学部、医学部リハビリテーション学科、生活科学部食栄養学科などが入るほか、ライブラリーや学生ラウンジ、食堂、アリーナ、フィットネス施設、展望テラスなどを備えています。「樹形柱」や縦型ルーバーの「コモレビスクリーン」によって自然との調和を図った建築デザインも特徴で、大学と地域、企業などが交流する「知の拠点」として大阪城東部地区のまちづくりを牽引します。

大阪城東部地区1.5期開発では、大阪公立大学森之宮1.5期キャンパス、新駅・駅ビル、駅前空間、大規模集客・交流施設などの整備が計画されています。Osaka Metro中央線の新駅を中心に、商業・業務機能を備えた駅ビルや駅前広場、アリーナ・ホールなどが整備され、大学と都市機能が一体となった新たな交流拠点の形成が進められます。
今回の接続デッキは、この1.5期開発と大阪城公園駅を結ぶ重要な都市インフラとなります。新駅や森之宮キャンパス、大規模集客施設などを歩行者ネットワークでつなぐことで、鉄道駅から各施設、さらに大阪城公園までの回遊性を高め、大阪東部の新たな都市拠点を形成することが期待されます。2028年春頃のまちびらきに向け、各施設と歩行者空間が段階的に整備されていくことになります。


接続デッキの整備は、デッキ単体で完結するものではなく、第二寝屋川沿いに整備される水辺の歩行者空間と一体的に進められます。大阪城公園駅からデッキを渡り、水辺を歩きながら大阪城東部地区の各施設へアクセスできる連続的な歩行者動線を構築することで、これまで分断されていたエリアの回遊性が大きく向上します。
本体工事は2026年8月中旬頃から着手し、デッキ及び水辺の歩行者空間は2028年春頃の開通を目指しています。大阪公立大学、Osaka Metro、新駅、大規模集客施設、大阪城公園をつなぐ新たな歩行者軸が完成することで、大阪城東部地区は「大学とともに成長するイノベーション・フィールド・シティ」を象徴する新たな都市・観光拠点へと発展していくことが期待されます。
出典
・西日本旅客鉄道株式会社 大阪城公園駅接続デッキの整備について
・大阪市 大阪城公園接続デッキのデザインイメージが決定しました
最終更新日:2026年8月7日