東京日本橋タワーは、東京都中央区日本橋二丁目に建つ地上35階、地下4階、高さ180.04mの超高層ビルです。立地は、東京メトロ「日本橋」駅南側、北側を永代通り、西側を国道15号、B街区東側を昭和通りに囲まれた一帯に建っていた日本橋東洋ビル、大手町建物日本橋ビル、アパホテル日本橋駅前、日本橋交差点ビル、東京大同生命ビル、榛原本店ビルなどの跡地に位置しています。
都市計画では、3路線が乗り入れ羽田・成田両空港と直結する地下鉄「日本橋」駅を中心に交通基盤を強化し、多様な機能の導入と防災機能の充実を図ることで、平常時だけでなく災害時にも機能する日本橋の拠点づくりを目指し、都市再生への貢献が行われています。
施設構成は、地下4階に機械式駐車場、地下3階に自走式駐車場、地下2階にイベントホール「ベルサール東京日本橋」、地下1階に地下広場、地下1階~地上1階にオフィスエントランス、地下1階~地上3階に店舗、4階~5階にコンファレンスセンター「ベルサール東京日本橋」、6階に機械室、7階にスカイロビー、8階~35階にオフィス、PH1階~PH2階に機械室となります。
建築主は住友不動産株式会社、設計は株式会社日建設計、施工は株式会社大林組です。着工は2013年1月、竣工は2015年4月1日となっています。
概要
名称 |
A街区:東京日本橋タワー B街区:東京日本橋タワーアネックス |
計画名 |
(仮称)日本橋二丁目地区北地区新築工事 |
所在地 |
A街区:東京都中央区日本橋二丁目7番1号 B街区:東京都中央区日本橋二丁目8番1号 |
用途 |
事務所、店舗、集会所 |
階数 |
A街区:地上35階、地下4階、塔屋2階 B街区:地上4階、地下2階 |
高さ |
180.04m |
構造 |
鉄骨造 一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 免震構造(アイソレータ)*、制振構造(粘性体制振壁) *6階直下に中間免震層 |
基礎工法 |
べた基礎+杭基礎 |
敷地面積 |
8,769.22㎡ |
建築面積 |
5,800.00㎡ |
延床面積 |
136,663.67㎡ |
着工 |
2013年1月 |
竣工 |
超高層棟:2015年4月1日 A街区全体:2017年11月下旬 B街区:2021年2月 |
建築主 |
住友不動産株式会社 |
設計 |
株式会社日建設計 |
施工 |
A街区:株式会社大林組 B街区:三井住友建設株式会社 |
最寄駅 |
東京メトロ銀座線、東西線、都営地下鉄浅草線「日本橋」駅、JR、東京メトロ「東京」駅 |
備考 |
▼施設構成 地下4階:機械式駐車場 地下3階:自走式駐車場 地下2階:イベントホール「ベルサール東京日本橋」 地下1階:地下広場 地下1階~地上1階:オフィスエントランス 地下1階~地上3階:商業施設 4階~5階:コンファレンスセンター「ベルサール東京日本橋」 ー中間免震層ー 6階:機械室 7階:スカイロビー 8階~35階:オフィス PH1階~PH2階:機械室 |
位置図
区域図
出典:住友不動産株式会社
配置図
出典:住友不動産株式会社
現地にて撮影
断面図
出典:住友不動産株式会社
イメージパース
出典:住友不動産株式会社
写真
東京日本橋タワー
西側から見上げた東京日本橋タワーの様子です。
西側から見た東京日本橋タワーの低層部分の様子です。
日本橋交差点角という象徴的な立地に誕生する東京日本橋タワーは、御影石張りの外装を採用し、日本橋の伝統と格式を体現する地上35階建ての超高層タワーです。1階には天井高約17m、四層吹き抜けの開放感あふれるエントランスホールを設置。創業200年を迎える和紙舗「はいばら」が出店したほか、低層階には多彩な店舗やイベント施設、8階以上にはオフィスが配置され、ビジネスと文化が交錯する新たなランドマークとなります。
南西側から見た東京日本橋タワーの様子です。
南西側から見た東京日本橋タワーの低層部分の様子です。
車寄せ・エントランスです。
駐車場出入口です。
南側の倉庫もあるベンチの設置された屋根付きの歩道状空地は、別敷地となっており、こちらは「日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業 D街区」として整備されています。
南東側から見た東京日本橋タワーの様子です。
北東側から見た東京日本橋タワーの様子です。
永代通り沿いには、歩道状空地と並木が整備されています。
オフィスエントランスの様子です。
案内板です。
駅前広場(地下広場・地上広場)
駅前に約1,500㎡の広場を新設し、地上と地下を一体的につなぐ開放的なサンクンガーデンや地下広場を整備。東京メトロ「日本橋」駅のコンコースと連続し、エスカレーターで地上とスムーズに接続します。建物のセットバックにより歩行者空間を広げ、バリアフリー化を推進。来街者や通勤者の移動をより快適にし、駅と街の一体的な利便性向上を図っています。
成田・羽田両空港への直通アクセスを有する都営浅草線「日本橋」駅に直結しています。地下2階には、約1,310㎡・天井高6m・最大1,300人収容のエリア最大級の多目的ホール「ベルサール東京日本橋」を配置。国際会議にも対応可能な同時通訳機能や給排水設備を完備し、飲食・物販イベントなど多様な催事が可能な文化・交流の拠点となります。
地上広場です。駅前にふさわしい玄関口として日本橋交差点に面して約1,500㎡の広場が設けられています。
駐車場
駐車場は、地下4階に機械式駐車場、地下3階に自走式駐車場が配置された平置41台、機械式224台となっており、契約者専用電気自動車用充電設備も有したものとなっています。
商業施設
商業施設は、地下1階に開設される飲食店舗ゾーンが2025年6月29日にオープンしています。日本橋らしい品格ある和食や本格的な異国料理、和の要素を取り入れたカフェなど多彩な店舗が揃い、伝統と革新を融合させた“新化”した食のスタイルを発信します。
また、地上1階には路面店として文化3年創業・日本橋で200年以上、和紙製品の販売を行う「日本橋はいばら」、滋賀県のアンテナショップ「ここ滋賀」が入っています。さらに地上1階~3階には、三井住友銀行と横浜銀行の店舗・事務所が入ります。
滋賀県のアンテナショップ「ここ滋賀」は、地上3階建ての独立棟となっています。
永代通りに面して三井住友銀行と横浜銀行の店舗・事務所が入ります。
7階スカイロビーには、カフェ「タリーズコーヒー 東京日本橋タワー7階店」が入っています。
商業施設テナント一覧です。
イベント・会議施設「ベルサール東京日本橋」
出典:住友不動産株式会社
「ベルサール東京日本橋」は、住友不動産ベルサール株式会社が運営する日本橋エリア屈指のイベント・会議施設です。東京メトロ日本橋駅に直結し、「東京」駅からも徒歩6分というアクセスの良さを誇ります。地下2階に設けられた1,300㎡超のイベントホールは、最大1,329名を収容可能で、天井高6mの整形無柱空間が広がり、大規模なセミナーや展示会、エンターテイメントイベントにも対応します。赤外線送信システムによる同時通訳設備や給排水設備も導入されており、国際会議や飲食を伴う催事にも柔軟に対応します。
また、4・5階には、最小24㎡から最大445㎡まで多彩な規模の全23室の貸会議室が用意され、各室は天井高3.35m以上、電動スクリーンやプロジェクター、控室なども完備。分科会や研修、株主総会、懇親会など多様な用途に対応可能です。イベントホールとのスムーズな連携を図る直結エレベーターも設置されています。
施設内は高速ネットワーク環境(NUROアクセス)を標準装備し、専用回線の利用やWEB配信も可能。専門スタッフによる設営や運営、パーティ料理・宿泊手配なども一括対応できる体制が整っており、ワンストップで多様なイベントニーズに応える都心型複合施設として注目されています。
オフィス
オフィスのオフィススペックは、基準階面積824.97坪(2,727.13㎡)、天井高3.0mm、床荷重500kg/㎡(ヘビーデューティーゾーン1,000kg/㎡)となっています。OAフロア高10cm、1フロア52ゾーンに分かれる完全個別空調システムにより、快適かつ柔軟なオフィス環境を実現。7階にはスカイロビーも整備され、上層階へのスムーズなアクセスと高品位な執務環境を提供します。
防災対策面では、非常用発電機には中圧ガスと重油を燃料とするデュアルフューエルガスタービンシステムを採用し、災害発生時でも72時間の電力供給が可能。さらに、防災備蓄倉庫、防災井戸、仮設トイレスペースも整備され、駅前広場は救護所や物資供給拠点、帰宅困難者の受入スペースとして運用される計画です。都市災害への備えとして高い防災性能を誇ります。
タワー棟は免震と制振を組み合わせた構造を採用し、万一の地震時にも揺れを低減。電力供給は2回線受電方式により冗長性を確保し、停電時にも共用部・貸室に72時間電力を供給可能です。受変電設備は浸水リスクを避けるため地上約27.5mの6階に設置し、オフィスフロアの一部にはテナント専用の防災倉庫も設置。都市災害時でも事業継続を支える高いBCP性能を備えています。
地下1階から地上7階のスカイロビーまでダイレクトに結ぶ乗用(展望用)エレベーターは、70人乗り、210m/分の大容量シャトルエレベーターとなっています。
オフィステナント一覧です。
東京日本橋タワー アネックス
北側から見た東京日本橋タワー アネックスの様子です。
北東側から見た東京日本橋タワー アネックスの様子です。
ポルシェ販売店「ポルシェスタジオ日本橋」が1階に入っています。
公開空地です。
東京日本橋タワー アネックスと東京日本橋タワーと間を貫く街路の様子です。
周辺から見た様子
東京日本橋タワーと東京日本橋タワー アネックスの様子です。どちらも外観デザインは御影石張りの外装を採用したものとなっており、双方が調和した外観となっています。
東京日本橋タワーと八重洲方面の超高層ビル群の様子です。
日本橋エリアの超高層ビル群の中心に聳え立つ東京日本橋タワーの様子です。
最終更新日:2025年6月30日