JR山手線「原宿」駅では、1924年に竣工した歴史ある旧駅舎跡地において、旧駅舎の西洋風外観を可能な限り再現した商業施設の建設が進められています。旧駅舎は、尖塔を備えたハーフティンバー様式風のデザインで約100年にわたり原宿のシンボルとして親しまれ、東京都内でも現存最古級の木造駅舎として高い知名度を誇っていました。しかし、防火性能や耐震性能など現行法令への対応が難しかったことから2020年に解体され、跡地では歴史的景観を継承する新たな施設の整備が計画されています。
現在は、防火地域に適した構造・材料を採用しながら旧駅舎の意匠や一部外装材を受け継ぐ建物として再整備が進められており、2026年度冬の開業を予定しています。建物は地上4階、地下1階建ての商業施設となり、「時とつながる」「まちとつながる」「文化とつながる」をコンセプトに、原宿の新たなランドマークとして地域の賑わい創出や街並みとの調和を図るものとしています。2026年7月時点では建物が上棟し、特徴的な尖塔や急勾配の屋根も姿を現すなど、往年の原宿駅のシンボルが再び街並みに戻りつつあります。
原宿駅旧駅舎跡地開発の概要
1.原宿駅旧駅舎跡地の再開発
約100年親しまれた旧駅舎跡地で進む商業施設整備計画。
西洋風外観を可能な限り再現し、歴史を継承する建替え事業。
2.旧駅舎外観の再現
尖塔を備えたハーフティンバー様式風デザインを忠実に継承。
旧駅舎の外装材も一部再利用する歴史継承型の建築計画。
3.商業施設として新たな賑わい創出
地上4階、地下1階建ての飲食・物販店舗を中心とした施設整備。
原宿の新たなランドマークを目指す賑わい創出拠点。
4.Beyond Stations構想の実現
「時」「まち」「文化」の3つの「つながる」をコンセプトに計画。
歴史や街並み、原宿文化を未来へつなぐまちづくり。
5.建設工事は2026年度冬開業予定
2024年5月に本体工事へ着手し、2026年度冬の開業を予定。
設計・施工が順調に進む旧駅舎跡地開発計画。
6.2026年7月時点の建設状況
建物本体が上棟し、尖塔や屋根のシルエットが現れる段階。
外壁工事や仕上げ工事が進む建設現場。
7.原宿駅と原宿の玄関口
表参道や竹下通り、明治神宮に隣接する山手線の主要駅。
都市文化と豊かな緑が共存する東京有数の観光・交流拠点。

原宿駅は東京都渋谷区神宮前一丁目に位置するJR東日本山手線の駅で、1906年に開業した120年近い歴史を持つターミナルです。表参道や竹下通り、明治神宮への玄関口として国内外から多くの観光客や買い物客が利用しており、2024年度の一日平均乗降客数は約13万4,814人となっています。

駅東側には日本を代表するファッションやカルチャーの発信地である原宿・表参道エリアが広がり、西側には明治神宮や代々木公園の豊かな緑が広がるなど、都市文化と自然環境が隣り合う全国でも特色ある駅となっています。また、東京メトロ明治神宮前駅とも近接し、都心部の重要な交通結節点としての役割も担っています。

1924年に完成した旧原宿駅舎は、白壁と木組みを組み合わせたハーフティンバー様式風デザインを採用し、尖塔を備えた西洋風建築として長年原宿のシンボルとなっていました。東京都内に現存する最古級の木造駅舎として高い歴史的価値を有し、多くの観光客が写真撮影に訪れる人気スポットでもありました。

しかし、老朽化や耐火性能などの課題から保存は困難と判断され、2020年に惜しまれながら解体されています。今回の再整備では、防火性能を確保した鉄筋コンクリート造の建物としながら、特徴的な外観や意匠を可能な限り忠実に再現するとともに、現行法令に適合する範囲で旧駅舎の外装材の一部も再利用し、歴史の記憶を未来へ継承する計画となっています。


旧駅舎跡地では、「原宿駅旧駅舎跡地開発計画」として地上4階、地下1階建て、高さ15.63m、延床面積約1,166㎡の商業施設が建設されています。施設には飲食店や物販店舗が入居する予定で、原宿の新たな賑わい拠点として建設が進められています。
JR東日本が掲げる「Beyond Stations」構想の一環として、「時とつながる」「まちとつながる」「文化とつながる」の3つをコンセプトに設定し、旧駅舎の歴史を受け継ぎながら、原宿らしい文化や街並みと調和した魅力ある商業空間の創出を目指しています。明治神宮の杜や周辺の緑との調和にも配慮した計画となっています。

建設工事は2024年5月に本格着工し、2026年11月頃の竣工を経て、2026年度冬の開業を予定しています。設計はJR東日本建築設計が担当し、デザイン監修は建築家・平田晃久氏率いる平田晃久建築設計事務所、施工は東急建設が担当しています。
現地に掲示された建築計画では、敷地面積約756㎡、建築面積約661㎡、延床面積約1,166㎡の規模となっています。2026年7月時点では建物本体が上棟し、足場や養生シートに覆われながらも建物全体のボリュームや外観デザインが確認できる段階まで工事が進んでいます。

2026年7月の現地では、旧駅舎を象徴していた尖塔や急勾配の屋根が姿を現し、往年の原宿駅を思わせる特徴的なシルエットが確認できるようになっています。現在も一部では外壁が未施工となっているほか、建物全体は足場やシートに覆われていますが、完成時の姿をイメージできるまで工事は大きく進展しています。


完成後は、約100年にわたり親しまれた歴史的景観を現代の技術で継承するとともに、飲食・物販機能を備えた商業施設として新たな賑わいを創出する拠点となります。歴史と新しさが融合した新たな原宿のランドマークとして、多くの観光客や地域住民に親しまれる施設となることが期待されています。
過去の建設状況→2020年4月22日投稿 竣工したJR原宿駅 新駅舎 駅改良工事
出典
・東日本旅客鉄道株式会社 原宿駅旧駅舎跡地開発の工事着手について
・東日本旅客鉄道株式会社 旧原宿駅舎は、地域に親しまれてきた西洋風建物の外観を再現して建替えます
・東日本旅客鉄道株式会社 原宿駅新駅舎・新ホームの供用開始のお知らせと年末年始の混雑緩和に向けたご協力のお願い
最終更新日:2026年7月21日