愛知県瀬戸市は、名鉄瀬戸線「新瀬戸駅」と愛知環状鉄道「瀬戸市駅」に隣接する瀬戸市駅前広場で、「瀬戸市駅前広場余剰地利活用事業」を本格的に始動します。駅前広場の機能再編により生まれる3,599㎡の余剰地を活用し、民設民営による商業施設や宿泊施設などを導入することで、新たなにぎわいの創出を目指すものとしています。
2026年7月には民間事業者を対象としたサウンディング調査を開始し、駅前広場の再整備と一体となった事業スキームを検討する計画です。交通結節点としての機能向上に加え、瀬戸市の玄関口にふさわしい都市機能の集積と土地の高度利用が期待される計画となっています。駅前広場の余剰地は令和11年度(2029年度)の更地引き渡しを予定しており、その後の開発動向に注目が集まります。
瀬戸市駅前広場余剰地利活用事業の概要
1.瀬戸市駅前広場余剰地利活用事業が始動
瀬戸市駅前広場再整備に伴い3,599㎡の余剰地を活用する開発計画。
民間活力を導入し、駅前のにぎわい創出を目指す利活用事業。
2.交通結節点の機能強化
新瀬戸駅・瀬戸市駅を中心とした交通結節点の再整備を推進。
安全性や利便性を高める駅前広場機能の再編・拡充。
3.商業・宿泊施設の誘致計画
宿泊施設や飲食・物販施設、駐車場などの導入を想定。
民設民営による複合的な駅前空間の形成計画。
4.段階的に進む事業スケジュール
2026年度にサウンディング調査を実施し、事業化を検討。
2029年度の更地引き渡しを目標とする開発スケジュール。
5.新瀬戸駅・瀬戸市駅の概要
名鉄瀬戸線と愛知環状鉄道が接続する瀬戸市最大級の交通拠点。
市内外を結ぶ玄関口として高い交通利便性を有する駅。
6.都市機能集積による拠点形成
商業・医療・公共サービスなど都市機能が集積する中心エリア。
都市計画マスタープランに位置付けられた中心拠点の形成。
7.瀬戸市の玄関口として再生
駅前空間の高度利用と民間投資による魅力向上を推進。
瀬戸市の新たなランドマークとなる駅前空間の創出。

瀬戸市は、瀬戸市駅前広場の再整備に伴い創出される3,599㎡の余剰地を活用する「瀬戸市駅前広場余剰地利活用事業」を推進する計画を公表しました。駅前広場の活性化を目的に、民設民営による商業施設などを誘致し、駅利用者の利便性向上と駅前の新たなにぎわい創出を図るものとされています。
2026年7月13日にサウンディング調査実施要領を公表し、7月下旬から参加事業者が募集されます。調査結果は2026年10月頃に公表される予定で、民間事業者から事業手法や市場性、行政への要望など幅広い意見を収集し、今後の事業化へ反映する方針です。

瀬戸市駅前広場は、名鉄瀬戸線「新瀬戸駅」と愛知環状鉄道「瀬戸市駅」、さらに名鉄バスやコミュニティバス、タクシーなどが集まる瀬戸市最大級の交通結節点です。2023年4月改定の立地適正化計画では「都市機能を集積させる中心拠点」、2027年3月改定予定の次期都市計画マスタープランでは「瀬戸市の玄関口」として位置付けられています。
現在は東口側の市営駐車場の利用率低下などを踏まえ、駅前広場の機能集約とロータリーの再編を実施し、安全性・利便性を高める再整備を計画しています。一般車両や公共交通の動線を整理するとともに、効率的な土地利用による駅前空間全体の魅力向上を目指すものとしています。


利活用区域は北側の「Aゾーン」(1,415㎡)と南側の「Bゾーン」(2,184㎡)に区分され、合計約3,599㎡の余剰地を活用します。Aゾーンでは宿泊機能を含む商業施設と約30台の駐車場、Bゾーンでは飲食・物販施設と駅利用者も利用できる公衆トイレの整備を想定しています。
事業予定地は瀬戸市東横山町114番1の一部ほかに位置し、駅前広場全体の面積は約16,900㎡です。都市計画区域は市街化区域、用途地域は商業地域で、建ぺい率80%、容積率400%となっており、景観計画区域では、せと・街なか景観ゾーンに指定されています。北側は市道瀬戸新居線、東側は市道駅前東横山線に接しており、上水道・下水道・電気・ガス・通信など都市インフラも整っています。


瀬戸市は今後、駅前広場の都市計画変更や既存施設の撤去を段階的に進めます。令和9年度(2027年度)に都市計画上の駅前広場用途を廃止し、令和10年度(2028年度)に既存構造物を撤去、その後、令和11年度(2029年度)に更地で民間事業者へ引き渡す予定です。
引き渡し後は周辺ロータリーなど駅前広場全体の整備工事も進められ、交通結節機能と都市機能を一体的に向上させる駅前再整備が本格化する見込みです。


新瀬戸駅は名鉄瀬戸線の主要駅で、瀬戸市内で最も利用者数の多い鉄道駅です。栄町方面と尾張瀬戸方面を結ぶ交通の要所であり、隣接する愛知環状鉄道・瀬戸市駅との乗り換えが可能なことから、市内外を結ぶ重要な交通結節点となっています。名古屋都心のターミナル駅・栄町駅へは普通電車で約33分、急行電車で約26分とアクセス性に優れ、駅周辺では新たな市街地形成が進むとともに、商業施設や医療施設などの都市機能が集積しています。
一方、瀬戸市駅は愛知環状鉄道の主要駅で、岡崎・豊田方面と高蔵寺・JR中央本線方面を結ぶ交通拠点です。名古屋駅へは高蔵寺駅経由で約40~45分、新豊田駅へは約27~30分でアクセス可能となっています。高架駅として整備され、新瀬戸駅との乗換駅として機能するほか、公立陶生病院や瀬戸信用金庫本店などが立地する瀬戸市の中心エリアに位置しています。
令和7年度の一日平均乗降人員は、新瀬戸駅が9,968人、瀬戸市駅が6,333人で、両駅合計では1万6,301人に達します。両駅は瀬戸市を代表する交通結節点として、多くの利用者を支える重要な役割を担っています。


瀬戸市都市計画マスタープランでは、新瀬戸駅・瀬戸市駅周辺を中心拠点として位置付け、商業、医療、教育、子育て支援など多様な都市機能の集積を推進しています。また、駅前広場についても交通結節機能の強化とともに、快適で利便性の高い公共交通ネットワークの形成を目指しています。
今回の余剰地利活用事業は、こうした都市計画を具体化する第一歩となるプロジェクトです。駅前広場の再整備と民間開発を一体的に進めることで、瀬戸市の新たな玄関口としてふさわしい魅力ある都市空間の形成が期待されています。
出典:瀬戸市 瀬戸市駅前広場の民間活力導入に関するサウンディング調査の実施について
最終更新日:2026年7月13日