モード学園コクーンタワーは、東京都新宿区西新宿1丁目に建つ地上50階、地下3階、高さ203.65mの超高層ビルです。立地は、「新宿」駅前に建っていた「朝日生命保険本社」跡地に位置しており、竣工時に日本最高層の学校建築として建設されています。
外観デザインは、「繭(コクーン)から成虫が孵化するように学生達が育ち社会に羽ばたくこと」をイメージしたものとなっていることが特徴で、繭をモチーフとした楕円曲面で構成された意匠となっています。インナーコアと3つのダイアゴナル・フレーム(斜め格子状の柱梁を組み合わせたもの)で構成されている複雑な構造や、絹糸のランダムなパターンを意匠に落としこんだダイアゴナル模様のアルミカーテンウォール、開閉式ヘリポートなどは、施工を行った清水建設の3次元CADシステムを採用、駆使して施工されました。
施設構成は、東京モード学園、HAL東京、首都医校の3つの専門学校、国際ファッション専門職大学、東京国際工科専門職大学の2つの専門職大学、東京通信大学が入っているほか、地下1、2階部分に商業施設、ブックファースト新宿店となっています。また、校舎内にはコクーンホールA(450人収容)、コクーンホールB(540人収容)、クリエイションルーム、ソーイングルーム、デッサンスタジオ、ショップ実習室、インテリアデザインルーム、グラフィックデザインルーム、シャンプー実習室、講義教室などの教室が入っています。
建築主は学校法人日本教育財団 (旧 学校法人モード学園)、設計は株式会社丹下都市建築設計、施工は清水建設株式会社です。着工は2006年5月1日、竣工は2008年10月15日となっています。
概要
名称 |
モード学園コクーンタワー |
計画名 |
西新宿一丁目7地区計画/モード学園コクーンタワー新築工事 |
所在地 |
東京都新宿区西新宿1丁目7番3 |
用途 |
店舗、専修学校、ホール、駐車場 |
階数 |
地上50階、地下3階、塔屋2階 |
高さ |
203.65m (軒高:191.83m) |
構造 |
鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 (コア部:パイプ柱、ボックス柱、CFT造/外周部:トラス構造) 制震構造(オイルダンパー) |
基礎工法 |
直接基礎、一部場所打杭 |
敷地面積 |
5,172.27㎡ |
建築面積 |
3,509.86㎡ |
延床面積 |
80,903.43㎡ |
着工 |
2006年5月1日 |
竣工 |
2008年10月15日 |
建築主 |
学校法人日本教育財団 (旧 学校法人モード学園) |
設計 |
株式会社丹下都市建築設計 |
施工 |
清水建設株式会社 |
最寄駅 |
JR、小田急電鉄、京王電鉄、東京メトロ、都営「新宿」駅、都営大江戸線「都庁前」駅、東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅、都営大江戸線「新宿西口」駅、西武新宿線「西武新宿」駅 |
備考 |
Emporis Skyscraper Award 2008 |
位置図
イメージパース
出典:清水建設株式会社
写真
東側、新宿駅前から見たモード学園コクーンタワーの様子です。
南東側から見たモード学園コクーンタワーの様子です。
高層部分には卵型形状のガラス張り空間があり、外観上のアクセントとなっています。
外観デザインは、繭模様を表現するダイアゴナル模様の外装アルミカーテンウォールを用いたものとなっており、ランダムな外観パターンとなっています。
東京モード学園、HAL東京、首都医校の3つの専門学校のロゴが取り付けられています。
繭玉をイメージした卵型形状の低層部分です。内部にはコクーンホールA(450人収容)とコクーンホールB(540人収容)の2つのホールがあります。
東側から見たモード学園コクーンタワーの様子です。
北東側から見たモード学園コクーンタワーの様子です。
北西側から見たモード学園コクーンタワーの様子です。
南東側から見たモード学園コクーンタワーの低層部分の様子です。ペデストリアンデッキが新宿エルタワーを経由して新宿駅方面へ伸びています。
南西側から見たモード学園コクーンタワーの様子です。
南東側から見たモード学園コクーンタワーの低層部分の様子です。
モード学園コクーンタワーのエントランスです。
間近で見た卵型形状の低層部分です。
新宿副都心4号街路地下道(中央通り地下通路)から直結しているエントランスです。地下道から一段下がってビル内へ入るような形となっています。
モード学園コクーンタワーのフロア構成です。
真下から見上げたモード学園コクーンタワーの様子です。
2023年7月2日撮影
最終更新日:2023年7月27日