調布駅南口中央地区第一種市街地再開発事業は、東京都調布市小島町二丁目の約1.9haの区域で計画されている大規模な市街地再開発です。京王線「調布」駅南口から徒歩2分という駅前立地を活かし、住宅・商業施設で構成される再開発ビルの建設や、公園・道路などの公共施設の整備を通じて、安全で魅力的な街づくりを目指しています。
2021年に準備組合が設立され、地元権利者や行政、事業協力者(東急不動産、西松建設、住友不動産)と連携し、事業の具体化に向けて検討が進められています。現在は準備組合設立段階のため、区域内では既存の商業施設や住宅が営業・居住を続けており、段階的に再開発ビル建設や公共施設整備が行われる予定です。
調布駅南口中央地区第一種市街地再開発事業の概要
- 事業名称と区域
調布駅南口中央地区第一種市街地再開発事業
東京都調布市小島町二丁目、敷地面積約1.9haの再開発区域 - 駅前立地の優位性
京王線「調布」駅南口から徒歩2分の駅前中心地
利便性の高い商業・住宅エリア - 事業目的
住宅・商業施設を組み合わせた再開発ビルの建設
公園や道路などの公共施設整備による街づくり - 権利者と組合構成
区域内土地所有者74件、準備組合加入者55件
東急不動産、西松建設、住友不動産による事業協力 - 再開発の仕組み
土地・建物の権利変換による再開発ビル床取得
希望に応じた金銭補償による転出と居住継続 - 都市計画と公共性
用途地域・地区計画に基づく建物・道路・広場整備
環境アセスメントと補助金活用による公共性の確保 - 現況と周辺環境
商業施設や住宅、駐車場が混在する区域内現況
調布駅地下化による利便性向上と人流集積

再開発区域は調布駅南口から徒歩2分の小島町二丁目に位置し、敷地面積は約1.9haです。区域内の東側には、TSUTAYA 調布駅南口店、調布とうきゅう、ダイソー 調布ロイヤルプラザ店などの商業施設が立地し、地域住民や来街者に利用されています。
また、東側には1971年築の調布住宅(地上10階・総戸数168戸)があり、長年の住宅供給を担ってきました。西側には木造戸建てや駐車場が点在し、現在はこれらの建物が現状の街並みを形成しています。現時点では準備組合設立段階のため、区域内の商業施設や住宅は営業・居住を継続中ですが、将来的には再開発ビル建設や公共施設の整備に伴い、街の景観や機能が大きく変わる見込みです。


市街地再開発事業は、地区内の土地や建物を統合・共同化することで、土地の高度利用と都市機能の更新を図ることを目的としています。権利者は、従来の土地や建物に見合う新しい再開発ビルの床を取得する「権利変換」によって居住や営業を継続できます。再開発ビルでの継続を希望しない場合は、金銭補償を受けて地区外に移転することも可能です。また、公園や道路などの公共施設整備も行われ、地区全体の利便性や安全性が向上します。事業費は国や都、市からの補助金に加え、権利者が取得しない余剰床(保留床)を処分して得る保留床処分金によって賄われます。

区域内の土地所有者は74件で、そのうち55件(約74%)が準備組合に加入しています。事業協力者には、幹事である東急不動産のほか、西松建設、住友不動産が参画しています。権利者は、再開発ビルでの居住・営業継続か金銭補償による転出を選択でき、地区全体の合意形成を重視した事業運営が進められています。今後も、権利者や行政、事業者との連携により、計画の具体化と円滑な再開発の実現が期待されています。

再開発事業は都市計画に基づき実施されます。用途地域や地区計画で建物の用途・高さ・延べ床面積、道路や広場の配置などを定め、住宅や商業施設、公園などを一体的に整備することで、良好な市街地形成を目指します。必要に応じて環境アセスメントも行われ、大規模高層建築物の設置時には環境への影響が事前に評価されます。公共性の高い事業であるため、行政からの補助金が活用されるほか、権利者が取得しない余剰床を処分して事業費に充当する仕組みが整備されています。

調布駅は京王線と相模原線の分岐駅で、1913年開業の歴史ある駅です。2012年に地下化され、連続立体交差事業により踏切渋滞の解消や列車接続の改善が図られました。駅は上下線階層別の島式ホーム2面4線を有し、改札口やホームドア、エスカレーターが設置されています。2024年度の1日平均乗降人員は118,575人で、京王電鉄単独駅では最多利用者数です。駅周辺には商業施設や住宅が集積しており、再開発によって街の利便性や魅力がさらに向上することが期待されています。
最終更新日:2025年12月8日

