つくばエクスプレス「流山セントラルパーク」駅周辺では、千葉県施行による大規模な土地区画整理事業「運動公園周辺地区一体型特定土地区画整理事業」が進められており、駅・住宅地・公園が一体となった新しい都市空間の形成が進んでいます。地区中央には、面積約17.9ヘクタールを誇る流山市総合運動公園が立地しており、2026年4月からは愛称を「流山セントラルパーク」として新たなスタートを切る予定です。
あわせて、公園の再整備および運営にはPark-PFI制度と指定管理者制度が導入され、東京ドームグループ・フロンティア共同事業体が事業を担います。公園内にはスターバックスの出店が決定しており、さらに駅周辺にも別店舗のスターバックスの建設が進むなど、流山セントラルパーク駅周辺に一気に「2店舗のスタバ」が誕生する形になります。
本地区は、鉄道整備と宅地開発を一体的に進める「宅鉄法」に基づくモデルケースであり、計画面積約232ヘクタール、計画人口約21,400人というスケールで、緑豊かな住環境と都市機能の融合を目指したまちづくりが展開されています。
→流山市 運動公園周辺地区(流山セントラルパーク駅周辺)
→流山市 流山市総合運動公園整備運営事業
→千葉県 流山区画整理事務所
→千葉県 運動公園周辺地区のまちづくり
→流山市 令和7年流山市議会第4回定例会(閉会日挨拶)
流山セントラルパーク駅周辺の都市開発の概要
1.流山セントラルパーク駅周辺で進む大規模都市整備
つくばエクスプレス流山セントラルパーク駅を核とした土地区画整理事業の進行。
駅・住宅地・公園が一体となる新たな都市空間の形成。
2.運動公園を中心としたエリアブランド再構築
面積約17.9ヘクタールを有する流山市総合運動公園の再整備と機能更新。
令和8年4月からの愛称「流山セントラルパーク」への名称統一。
3.Park-PFIと指定管理者制度による官民連携運営
東京ドームグループ・フロンティア共同事業体による公園運営体制。
民間ノウハウ導入による滞在型・交流型公園への転換。
4.公園内スターバックス導入による滞在価値向上
公園利用と親和性の高いカフェ機能の新設計画。
休憩・交流・回遊性を高める拠点機能の強化。
5.駅周辺にも展開される第二のスターバックス計画
周辺住民と公園利用者の双方を取り込む2店舗体制。
日常利用と来訪利用を支える商業機能の拡充。
6.宅鉄法に基づく鉄道一体型まちづくりモデル
鉄道整備と宅地開発を同時に進める計画的市街地形成。
交通利便性と居住環境の質を両立する都市構造。
7.計画人口約21,400人規模の持続的な都市成長基盤
計画面積約232ヘクタールに広がる大規模住宅・都市機能集積。
緑豊かな環境と生活利便性を両立する都市基盤形成。

運動公園周辺地区一体型特定土地区画整理事業は、「大都市地域における宅地開発及び鉄道整備の一体的推進に関する特別措置法(宅鉄法)」に基づき、つくばエクスプレス沿線および流山セントラルパーク駅と一体となった市街地形成を目的として実施されています。

無秩序な市街化を防止するとともに、既成市街地と連携しながら、住宅、商業、公共施設、道路、公園などの都市基盤を総合的に整備し、良好な都市環境を創出することを目指したものとなっています。鉄道整備と都市開発を同時並行で進める点が、本事業の最大の特徴であり、通勤利便性と居住環境の質を同時に高める効果が期待されています。


本地区は、平成10年1月に都市計画決定がなされ、その後、平成11年に事業計画が決定されました。平成17年には、つくばエクスプレスが開業し、流山セントラルパーク駅が誕生しました。


以降も、社会情勢や人口動態、土地利用ニーズの変化に応じて複数回の事業計画変更が行われ、現在も段階的な整備が続いています。施行期間は平成10年度から令和11年度までとされており、20年以上にわたる長期プロジェクトとして、基盤整備と市街地形成が着実に積み重ねられています。


計画面積は約232.1ヘクタール、総事業費は約887億7,800万円、計画人口は約21,400人と、千葉県内でも有数の大規模開発です。人口密度は1ヘクタールあたり約100人を想定しており、低層住宅中心ながらも一定の都市集積が見込まれています。


施行前の土地は農地や山林が大半を占め、居住人口は約1,800人、人口密度は7.8人/ヘクタールと低密度でした。計画的な区画整理によって土地利用効率が大きく改善され、住宅地としての質と都市機能の充実が同時に図られています。


土地利用計画では、地区中央に位置する流山市総合運動公園を核とし、駅周辺には商業機能や生活利便施設を配置し、周辺部には低層住宅を主体とした落ち着いた住環境を形成する方針が示されています。


特に駅周辺は、流山おおたかの森駅との役割分担を意識し、日常生活を支える商業・公共機能を中心に整備が進められています。鉄道を挟んだ西側は商業施設ゾーン、東側は公共施設やスポーツ・アミューズメント施設ゾーンとして位置付けられ、用途の明確化による効率的な土地利用が図られています。


幹線道路として都市計画道路中駒木線、新川南流山線など複数路線が整備され、補助幹線、区画道路、歩行者専用道路が有機的に配置されています。これにより、自動車・自転車・歩行者それぞれの安全性と回遊性が確保され、通学路や公園利用動線の安全対策にも配慮されています。


また、「緑と水辺のネットワーク」を担う特殊道路も整備され、単なる交通インフラにとどまらない、景観や環境と調和した街路空間の形成が進められています。


既存の流山市総合運動公園に加え、近隣公園2か所、街区公園8か所、緑地14か所が計画的に配置されています。斜面樹林地などの既存緑地は極力保全され、自然環境と共生する住宅地づくりが進められています。


これにより、日常的に身近な緑を感じられる居住環境が形成され、防災空間やヒートアイランド対策、生物多様性の保全といった多面的な効果も期待されています。


雨水は管渠で集水し、調整池で流量調整した後、和田堀都市下水路および坂川へ放流されます。地区整備に伴う雨水流出量の増加に対応するため、2か所の調整池が整備され、下流域の浸水リスク低減にも寄与しています。


汚水については、江戸川左岸流域下水道など既存幹線と接続し、将来的な人口増加や施設増設にも耐えうるインフラが構築されています。

本事業の公共減歩率は約28%、公共減歩と保留地を合わせた合算減歩率は約40%となっています。保留地の予定単価は1平方メートルあたり約166,000円とされ、駅近立地の資産価値が反映されています。


また、約2.6ヘクタールの鉄道施設区が設定されており、鉄道と都市基盤を一体的に整備する制度設計がなされています。


流山市総合運動公園は、開設から30年以上が経過し、施設の老朽化への対応と再整備が進められています。2026年4月からは、公園の愛称を駅名と統一した「流山セントラルパーク」とすることが決定されています。


体育館、野球場、陸上競技場、テニスコート、日本庭園、ピクニック広場など、多様な施設を有し、市民の健康増進と交流拠点としての機能がさらに強化されます。


再整備にあたっては、Park-PFI制度と指定管理者制度を組み合わせ、東京ドームグループ・フロンティア共同事業体が運営を担います。事業コンセプトは「流山Joy-full PARK」とされ、回遊性の向上、イベント活性化、インクルーシブな空間整備などが計画されています。


民間ノウハウの導入により、維持管理の効率化とサービス品質の向上を同時に実現する点も大きな特徴です。


公園内には大手カフェチェーンによるカフェ整備が計画されており、スターバックスの出店が正式に決定しています。建築面積は約223平方メートル、店内約60席、テラス約20席規模が想定されています。


公園利用者も使用できるトイレ整備や、犬連れ利用への配慮、テイクアウト対応など、公園利用と親和性の高い設計が特徴で、日常利用と観光利用の双方に対応する施設となります。

「スターバックス 流山セントラルパーク駅周辺店」と「スターバックス 流山市総合運動公園周辺店」という2つの店舗名が確認されており、駅周辺と公園周辺の双方に店舗が整備されます。


開業時期は2026年3月とされており、周辺住民及び通勤・通学利用者と公園利用者という異なる利用層を取り込む配置となるほか、エリア全体の回遊性と滞在価値の向上が期待されます。今後は周辺商業の誘発効果や不動産価値への波及も注目されます。
最終更新日:2026年1月27日