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西日本シティビル

西日本シティビルは、福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目に建つ地上14階、地下4階、高さ59.7mの高層ビルです。立地は「博多」駅前、東側を市道博多駅前線、北側をはかた駅前通り、西側を博多駅前57号線、南側を博多駅前59号線に囲まれた場所に建っていた地上12階、地下2階、1971年竣工の「西日本シティ銀行本店ビル」跡地に位置しており、旧ビルは外壁にインド砂岩が用いられた磯崎新による設計でした。

博多駅周辺地区において、地下鉄七隈線の延伸やはかた駅前通りの再整備などによる交通基盤の拡充とあわせ、容積率などの規制緩和を活用した耐震性の高い先進的なビルへの建替えや歩行者ネットワークの拡充、さらに歴史ある博多旧市街との回遊性向上を通じて都市機能の強化を目指す「博多コネクティッド」に認定されています。

施設構成は、地下4階~地下3階に駐車場、地下2階~地下1階にホール「NCBホール」、地下2階~地上2階にコネクティッドコア、地下1階~地上1階に商業施設、2階~9階に銀行「西日本シティ銀行・西日本シティ銀行グループ」、9階~13階にオフィス、14階に塔屋となります。また、敷地北東側に地上・地下の歩行者ネットワークの核となり、、様々なイベントに対応可能な大規模立体広場「コネクティッドコア」が整備されます。

建築主は特定目的会社 Walk、設計は基本設計が株式会社日建設計、基本設計・実施設計が大成建設株式会社、内外装デザインはデンマークの建築デザイン事務所の3XN Architects、施工は大成建設株式会社です。着工は2023年11月、竣工は2026年3月頃となっています。

過去の建設状況

→過去の建設状況


概要

名称 西日本シティビル
計画名 西日本シティ銀行本店本館建替えプロジェクト/(仮称)Walkプロジェクト新築工事
所在地 福岡県福岡市博多区博多駅前3丁目1番1号
用途 銀行、事務所、店舗、駐車場等
階数 地上14階、地下4階
高さ 59.7m
構造 鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
免震構造 (地下3階柱頭免震)
基礎工法
敷地面積 5,229.87㎡
建築面積 5,084.63㎡
延床面積 75,699.29㎡
着工 2023年11月
起工式:2023年11月17日
竣工 2026年3月31日
竣工式:2026年4月3日
建築主 特定目的会社 Walk
※株式会社西日本シティ銀行と福岡地所株式会社によるSPC(特別目的会社)
設計 基本設計:株式会社日建設計
基本設計、実施設計:大成建設株式会社
デザイン:3XN Architects(3XN Australia Pty. Ltd.)
施工 大成建設株式会社
最寄駅 JR、福岡市営地下鉄「博多」駅
備考 ▼施設構成
地下4階~地下3階:駐車場
地下2階~地下1階:ホール「NCBホール」
地下2階~地上2階: コネクティッドコア
地下1階~地上1階:商業施設
2階~9階:銀行「西日本シティ銀行・西日本シティ銀行グループ」
9階~13階:オフィス
14階:塔屋
 
 
 

位置図

標識

断面図

出典∶株式会社西日本シティ銀行

イメージパース

出典∶株式会社西日本シティ銀行

北東側から見た西日本シティビルの様子です。西日本シティビルは、福岡市が推進する「博多コネクティッド」の中核プロジェクトとして建設された高層複合ビルです。建物名称は本店ビルであることを分かりやすく表現するとともに、市民や来訪者に親しまれることを目指して命名されています。延床面積は75,699.29㎡、地上14階、地下4階、高さ約59.7mの規模を有し、銀行・オフィス・商業・ホール・駐車場など多彩な都市機能を集約しています。

 

北東側から見た西日本シティビルの様子です。

 

 

北東側から見た西日本シティビルの低層部分の様子です。

 

 

大規模立体広場「コネクティッドコア」のうち、地上広場です。敷地北東側にはイベント開催にも対応する大規模立体広場「コネクティッドコア」が整備されました。博多駅から住吉通り、はかた駅前通りへと人の流れをつなぐ結節点として、博多駅周辺の回遊性向上に大きく貢献する施設となっています。

 

地下広場への通路と1階出入口の様子です。

 

 

大規模立体広場「コネクティッドコア」に位置する地上と地下を結ぶエスカレーターです。

 

 

大規模立体広場「コネクティッドコア」のうち、地下広場です。

 

 

地下2階には約400席を備える多目的施設「NCBホール」が整備されています。クラシックコンサートや伝統芸能などの文化公演だけでなく、企業セミナーや会社説明会などにも対応できるホールとして整備され、福岡の文化・ビジネス交流拠点となります。

 

エントランスです。

 

 

低層階には博多駅前の新たな賑わいを創出する商業施設が集積しています。1階には九州初出店となる「Shake Shack 博多店」、ブルーボトルコーヒー、人気ベーカリー「dacō」と「I’m donut?」、立ち飲み酒場「STAND T -HAKATA-」が出店し、地下1階にはローソンが入っています。駅利用者やオフィスワーカーだけでなく観光客も気軽に立ち寄れる構成となっています。※竣工、開業時

 

低層部分にはオーストリアの現代美術家エルヴィン・ヴルム氏によるアート作品を設置し、「Fukuoka Art Next」の理念にも賛同する形で、日常の中でアートに触れられる都市空間を創出しています。館内2階にはNCBギャラリーも整備され、西日本シティ銀行が所蔵する美術品や博多ゆかりの作品を展示することで、地域文化の発信拠点としての役割も担います。

 

地上広場にはベンチや植栽も設置されています。

 

 

防災面では地下3階柱頭免震構造を採用し、法定基準を上回る耐震性能が確保されています。さらに72時間対応のデュアルフューエル非常用発電機を設置し、災害時でもエレベーターや共用部照明、トイレなどを継続利用できるほか、帰宅困難者の受け入れ施設としても機能します。

 

博多コネクティッドや都心の森1万本プロジェクト認定であることを示す表示板です。西日本シティビルは、単なるオフィスビルではなく、福岡市が進める都市づくりにも積極的に貢献しています。敷地内には「都心の森1万本プロジェクト」に沿った緑化が施され、花や中低木、壁面緑化、植栽一体型ベンチなどを配置しています。明治公園へと続く花と緑のプロムナードは、都市景観の向上と歩行者の快適性向上を実現しています。

 

西日本シティビルは、環境性能において国内トップクラスの評価を受けています。BELS「ZEB Ready」、WELL認証ゴールド、LEED認証ゴールド、CASBEE福岡Sランクなど、国内外7種類の環境認証を取得・取得予定としており、省エネルギーと快適性を両立した建物となっています。執務エリアでは、人検知センサー「T-Zone Saver」により照明・空調・換気を在室人数に応じて自動制御するシステムを導入しています。また、高性能外装による日射遮蔽、雨水利用、高効率設備などを採用することで、建物全体のエネルギー消費量を50%以上削減しています。

 

駐車場出入口です。

 

 

西日本シティビルは、用途ごとに機能を分けた複合施設として整備されています。2階には西日本シティ銀行本店営業部と福岡支店、西日本シティTT証券本店営業部、グループ総合受付が設けられています。広々としたロビーや相談ブース、応接室、キッズコーナーなどを備え、従来より快適な金融サービスを提供します。また平日は20時まで、土日も相談業務を行うなど営業時間も拡充されています。

 

3階には大会議室や応接室、4階から9階の一部には西日本フィナンシャルホールディングスグループの執務フロアが配置され、部署間の交流を促す内階段やクロッシングスペースを整備しています。

 

9階には「NCB創業応援サロンHAKATA」が新設され、創業支援や経営相談、交流イベントなどを通じてスタートアップ企業を支援しています。また9階から13階には博多駅前エリア最大級となる基準階約1,188坪の高機能オフィスを整備し、多様な企業ニーズに対応しています。

 

外観デザインはデンマークの建築設計事務所「3XN Architects」が国内で初めて手掛けた建築作品です。鋸歯状(セレーション)の外装デザインや9階部分の大きな開口部が特徴で、建物全体に軽快さを与えながら日射負荷の軽減や反射光の抑制にも貢献しています。

 

北西側から見た西日本シティビルの様子です。

 

 

南西側から見た西日本シティビルの様子です。

 

 

南東側から見た西日本シティビルの様子です。

 

 

東側から見た西日本シティビルの様子です。

 

 

西日本シティ銀行の本店ビルをはじめとする、博多駅前の高層ビル群です。このエリアは福岡空港に近いため、航空法による高さ制限(約50〜60m)が設けられています。そのため、同じような高さのビルが綺麗に軒を連ねる、博多特有の整然とした都市景観が広がっています。

最終更新日:2026年7月6日

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