東京都中央区晴海四丁目では、旧晴海3号上屋・4号上屋や旧鈴江倉庫などの解体跡地を中心に、新たな都市空間の形成が進められています。晴海地区全体では、ウォーターフロントの立地特性を生かし、住宅・業務・商業・教育・公益などの都市機能を組み合わせた職住近接のまちづくりを推進。四丁目では、晴海西小学校第二校舎、区画道路、公園・緑地、歩行者空間などの整備が計画され、既存の晴海区民センターや水辺・緑地と一体となった街区形成が進められています。2026年8月時点では、東側一帯で倉庫跡地の更地化が進む一方、第二校舎の計画地では整地と仮囲いの設置が完了し、東側では区画道路の造成工事も進行しています。
晴海四丁目のまちづくりの概要
1.旧上屋・倉庫跡地を中心とした大規模な土地利用転換
旧晴海3号・4号上屋や旧鈴江倉庫などの解体跡地を中心に進む新たな市街地形成
住宅・教育・公園・道路などを組み合わせたウォーターフロントの都市空間への転換
2.ウォーターフロントを生かした職住近接のまちづくり
水辺の魅力を生かし、「つながる・暮らす・交わる・憩う・支える」を軸とした都市機能の形成
住宅・業務・商業・文化・公益施設などが共存する多機能な市街地の形成
3.幅員20mを中心とした新たな道路ネットワーク
補助第314号線や環状第2号線、有明通りなどと接続する区画道路の整備
施工延長約410mの東側区画道路整備工事による道路・舗装・排水・照明・植栽などの都市基盤整備
4.公園・緑地とオープンスペースの充実
晴海地区全体で約7.0haの公園・緑地新設を目標とし、緑豊かな公共空間を形成する計画
歩道状空地や敷地内空地を活用した、ゆとりとうるおいのある街区環境の創出
5.歩行者ネットワークと水辺の回遊動線
街区を貫通する歩行者空間や歩道状空地を連続させ、安全で快適な歩行者ネットワークを形成
朝潮運河などに沿うウォーターフロント・プロムナードや将来の交通結節機能との連携
6.晴海西小学校第二校舎の整備
低学年専用の学び舎として、地上5階・延べ約1.28万㎡の校舎と運動場などを整備する計画
2026年10月の着工、2029年1月の竣工を予定する新たな教育・地域拠点の形成
7.公共施設と一体となった地域拠点の形成
2024年3月竣工の晴海区民センターと新設される第二校舎による教育・子育て・行政・福祉機能の集積
旧倉庫跡地の再編と道路・緑地・公共施設の整備による新たな晴海四丁目の街並み形成

晴海地区では、「ウォーターフロントの魅力を生かし、人々が暮らしやすく、住み続け、働き続けることができる職住近接のまちづくり」を基本理念として掲げています。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とした将来ビジョンも踏まえ、「つながる・暮らす・交わる・憩う・支える」をキーワードに、居住・滞在・交流・憩いの機能を備えた都市空間の形成を目指しているものとしています。

晴海四丁目では、こうした方針に基づき、住宅地や教育施設、公園・緑地などを組み合わせた土地利用を誘導。地区中央を東西に貫く「にぎわい軸」には、業務・商業・文化などの都市機能に加え、生活利便施設や公益施設を配置し、住民と来街者が交流できる空間を形成する考え方が示されています。旧上屋や倉庫跡地の再編を通じて、既存市街地と新たな開発エリアをつなぐ役割も期待されます。


晴海四丁目では、幅員20mの区画道路などによって街区を整然と構成する道路ネットワークが計画されています。配置図では、北側を補助第314号線、西側を環状第2号線、東側を有明通りに囲まれたエリアに複数の街区を配置し、中央部には幅員20mの区画道路を整備する計画です。主要な区画道路は、業務・商業地や複合地で幅員20m、住宅地で18mを確保する方針となっています。


道路沿いには歩道状の空地や緑地を組み合わせ、ゆとりある歩行者空間が形成されます。晴海地区全体では、歩道状の空地などを含む準公共的なオープンスペースを想定居住人口一人当たり3㎡、地区全体で約13ha確保することを目標としています。また、公園・緑地は地区面積の20%を目標水準とし、約7.0haを新設整備する方針です。晴海四丁目でも公園緑地や歩道状の空地を街区周辺に配置し、建築物だけでなく緑と空地によって街並みを形成する計画とされています。

晴海地区では、徒歩による回遊性を高める歩行者ネットワークの形成も重要なテーマとなっています。公共施設や交通結節機能などを安全・快適に結ぶ歩行者動線を確保し、敷地内を貫通する歩行者空間や歩道状の空地を連続させる方針です。晴海四丁目の配置図でも、街区間を結ぶ歩行者空間や歩道状の空地が各所に配置され、車道と歩行者動線を分離する計画が示されています。


水辺については、「ウォーターフロント・プロムナード」として運河沿いや晴海・豊洲間水域沿いの親水空間を連続させる計画です。原則幅員4m以上を確保し、眺望を遮らない空間とするとともに、植栽、照明、舗装、ベンチなどを整備し、歩いて楽しい水辺空間が創出されます。

さらに、BRTなどの広域交通との連携に加え、都心・臨海地下鉄新線の計画では晴海駅周辺の整備も想定されています。晴海三丁目交差点周辺の回遊デッキや補助第314号線、晴海四丁目・五丁目方面への歩行者動線との接続も計画されており、将来的には晴海全体の回遊性をさらに高めることが期待されます。

四丁目の新たな都市基盤の一つとなるのが「中央区立晴海西小学校第二校舎」です。既存の晴海西小学校を補完する低学年専用の校舎として整備され、「子どもたちがのびのびと笑顔ですごせる、地域とともに成長する学校」をコンセプトとしています。普通教室や少人数教室、音楽室、図書室、多目的室、特別支援教室のほか、体育館、運動場、プールなどを備える計画です。

配置計画では、四角形の校舎を敷地北側、地上運動場を南側に配置。広い運動場を確保するとともに、日照条件にも配慮しています。校舎を四角形とすることで、階段やトイレなどを中央部にまとめ、将来的な他用途への転用にも対応しやすい構成としています。また、緑道公園側や敷地東側への植栽、軒の深いバルコニー、隣接する晴海特別出張所等複合施設との高さや壁面位置の調整などにより、周辺環境との調和にも配慮したものになります。
2026年8月時点では、計画地は仮囲いで覆われ、整地も完了。仮囲いには建築計画のお知らせ板が設置され、敷地面積7,892.14㎡、建築面積3,478.91㎡、延べ面積12,761.19㎡、地上5階、高さ28.62m(最高30.25m)の計画が示されています。着工予定は2026年10月1日、完了予定は2029年1月11日です。


四丁目では、第二校舎の整備と並行して道路などの都市基盤整備も進められています。「令和7年度晴海四丁目区画道路(東側)整備工事」では、施工延長約410mにわたり、道路土工、舗装、路面排水、道路付属物、照明、植栽などを整備。2026年8月時点では道路の造成工事が進められており、旧倉庫跡地を中心とした広大な更地の中に、新たな道路ネットワークが形成されつつあります。工事期間は2026年5月上旬から2027年2月中旬までの予定です。

一方、西側では「中央区 晴海区民センター」が2024年3月に竣工し、すでに供用を開始しています。地上6階・地下1階、延床面積12,260.52㎡の複合施設で、特別出張所、おとしより相談センター、認定こども園、図書館、保健センターなどを備えています。第二校舎とも近接することから、教育・子育て・行政・福祉などの公共公益機能が集積する地域拠点となることが期待されます。

また、今後の街区形成では、歩道状の空地、オープンスペース、緑地、壁面後退などを組み合わせ、建物だけでなく街路や広場を含めた一体的な景観形成を重視。建物についても街区規模や用途に応じて高さを設定し、低層部を沿道に配置することで圧迫感を抑える考え方が示されています。旧上屋・倉庫跡地の大規模な土地利用転換を契機として、道路・学校・公園・緑地・歩行者空間・公共施設が段階的に整備され、晴海四丁目は水辺と緑、都市機能が融合した新たな市街地へ変貌していくことになりそうです。
出典:中央区 晴海まちづくりの考え方
最終更新日:2026年8月20日