株式会社日本製鋼所は、千葉県柏市の柏の葉キャンパスエリアに新たな研究開発拠点「中央研究所(仮称)」を建設する計画を進めています。現地には「(仮称)柏の葉キャンパス136街区新築計画」と記された開発事業等計画公開板が設置され、計画の具体的な内容が明らかになりました。
計画地は柏の葉キャンパスエリアの136街区で、敷地面積は11,264.73㎡。研究所を用途とする鉄骨造・地上3階建ての建物を建設し、延床面積は4,876.22㎡、最高高さは14.58mとなります。2026年9月15日の着工、2027年12月15日の工事完了が予定されています。
日本製鋼所は2027年に創立120周年を迎えることから、同年度下期の運用開始を予定する中央研究所を、将来の新技術・新事業創出に向けた研究開発拠点として位置付けています。金属、半導体材料、プラスチックなどの新機能材料や製造プロセスの研究開発を進め、開設時には約30人、将来的には100人規模の研究体制を構築する計画とされています。
日本製鋼所 中央研究所(仮称)の概要
1.「中央研究所(仮称)」の新設計画
千葉県柏市柏の葉キャンパス136街区に整備する新たな研究開発拠点
2026年9月着工、2027年12月完成、2027年度下期の運用開始予定
2.研究所の建物概要
敷地面積11,264.73㎡、鉄骨造・地上3階建て、最高高さ14.58mの研究施設
建築面積2,944.06㎡、延床面積4,876.22㎡、事務所棟・試験棟・実験棟による構成
3.新技術・新事業創出に向けた研究開発
金属・半導体材料・プラスチックなどの新機能材料に関する研究開発
材料の改質技術や製造プロセスなど、将来の新規事業につながる基盤技術研究
4.将来的に100人規模の研究体制
開設時は約30人、将来的には100人規模を予定する研究開発体制
日本製鋼所の次世代技術・新規事業創出を担う中核研究拠点
5.柏の葉の研究・産学連携環境
東京大学・千葉大学などの研究機関や企業、ベンチャーが集積する研究開発環境
大学・企業・行政などとの交流や連携によるオープンイノベーションの推進
6.複合用途型のイノベーションキャンパス
研究開発・業務機能に加え、住宅・商業などを組み合わせる複合用途型の産業創出地区
柏の葉キャンパス駅や国道16号、都市軸道路に近接する高い交通利便性
7.アクアテラスを中心とした水と緑の街づくり
柏の葉アクアテラスを中心に、水・緑と都市機能を融合する環境共生型の街づくり
歩行者ネットワークや豊かな緑地を活かした、歩きたくなる都市空間の形成

日本製鋼所が柏の葉キャンパスエリアに計画している「中央研究所(仮称)」の建設計画が具体化しています。現地には「(仮称)柏の葉キャンパス136街区新築計画」とする開発事業等計画公開板が設置され、事業名称や敷地面積、建物規模、着工・完了予定日などが示されています。
計画地は柏都市計画事業柏北部中央地区一体型特定土地区画整理事業136街区1、2、8、9、10、21、22、23、24画地ほかに位置し、開発区域の面積は11,264.73㎡です。用途は研究所で、鉄骨造・地上3階建て、最高高さ14.58mの建物が計画されています。
建築面積は2,944.06㎡、延床面積は4,876.22㎡で、このうち事務所棟は建築面積1,139.20㎡、延床面積2,996.09㎡となります。工事は2026年9月15日に着工し、2027年12月15日の完了を予定しています。


中央研究所(仮称)は、日本製鋼所が将来の新技術・新事業を生み出すための新たな研究開発拠点として整備するものです。同社は1907年の創立以来、「鋼」の製造を起点として事業を展開し、その後はプラスチック加工機械などの開発にも取り組んできました。現在では、射出成形機や二軸混練押出機などのプラスチック成形・加工装置、大型鍛鋼品などを国内外に供給しています。
今後の成長には、既存製品に関わる技術の深化だけでなく、将来の事業領域を切り拓く基盤技術や革新技術の創出が重要となります。そこで、広島・横浜・室蘭の既存研究所とは異なる役割を担う新たな研究開発拠点として、中央研究所(仮称)の設置が決定されました。2027年の創立120周年という節目に合わせて開設されるこの研究所は、日本製鋼所の次世代の研究開発を担う拠点となることが期待されます。


中央研究所(仮称)は、事務所機能だけでなく、材料分析や機械試験、材料実験などを行う研究施設を備えた構成となります。日本製鋼所が公表している計画では、敷地面積は11,265.53㎡で、建築施設として「事務所棟」「試験棟1」「実験棟」を整備する計画です。事務所棟は延床面積2,992㎡で、事務所、展示室、材料分析室を配置。試験棟1は延床面積1,695㎡で、クリーンルームや機械試験の機能を備えます。また、実験棟は延床面積144㎡で、材料実験を行う施設とされています。
現地の開発事業等計画公開板では、計画部分の延床面積は4,876.22㎡、事務所棟の延床面積は2,996.09㎡とされています。開設時の従業員数は30人程度を予定し、将来的には100人規模まで研究体制を拡大する計画です。


中央研究所(仮称)で研究される分野は、新機能材料とその製造プロセスに関する技術です。具体的には、金属、半導体材料、プラスチックなどの各種改質をはじめ、新たな機能を持つ材料や、それらを製造するプロセスに関する研究開発が想定されています。
日本製鋼所はこれまで、産業機械や素形材などの分野で培ってきた材料・加工・機械に関する技術を強みとしてきました。中央研究所では、こうした既存のコア技術をさらに発展させながら、従来の事業領域にとらわれない基盤技術研究を進めることになります。
金属や半導体材料、プラスチックといった複数の材料分野を対象とすることで、新たな材料技術と製造技術の組み合わせから新製品や新規事業につながる技術を生み出すことが期待されます。


中央研究所(仮称)の大きな特徴の一つが、柏の葉キャンパスエリアに立地することです。日本製鋼所は、柏の葉を大学・研究機関、ベンチャー企業、企業などが集積するオープンイノベーションの環境として評価し、新研究拠点の立地先に選定しています。
柏の葉キャンパス駅周辺には東京大学や千葉大学などの教育・研究機関が立地するほか、東葛テクノプラザ、東大柏ベンチャープラザ、KOILなど、新産業の創出やベンチャー育成を支える拠点も形成されています。
また、柏の葉エリアでは、行政、住民、大学、企業などが連携した社会実験や研究成果の実証も行われています。中央研究所にとっては、大学や企業などとの交流・連携を通じて、新しいアイデアや技術を生み出す環境として活用できる立地となります。日本製鋼所は、こうした多様な人材や知見が集まる柏の葉の特性を活かし、自由で斬新な発想を取り入れながら、将来の新規事業創出につなげていく考えとしています。


中央研究所(仮称)が建設される136街区は、柏の葉キャンパスエリアの「イノベーションキャンパス地区」に位置しています。イノベーションキャンパス地区は、柏の葉国際キャンパスタウン構想において、柏の葉キャンパス駅北側から国道16号沿道にかけて位置付けられた複合用途型の産業創出地区です。最先端の研究機関に近接し、鉄道・道路の交通アクセスにも優れるほか、大規模な敷地が残されていることから、研究開発機能や業務機能を誘致するポテンシャルの高いエリアとされています。
地区のまちづくりでは、研究開発・業務機能だけでなく、住宅や商業などの多様な用途を組み合わせ、昼夜を通じて人の活動が感じられる複合的な街を目指しています。まちづくりビジョンでは、将来的に「就業人口:居住人口」=2:1を目標として、企業や研究機関の誘致を進める方針が示されています。
また、地区全体を「ガーデン」「コモン」「タウン」の3つのゾーンとして捉え、アクアテラスを中心とした水と緑の環境や歩行者ネットワークによって、それぞれの街区をつなぐ計画となっています。


イノベーションキャンパス地区の大きな特徴となっているのが、中央部に位置する柏の葉アクアテラスを中心とした水と緑の環境です。まちづくりビジョンでは、アクアテラスを「オープンイノベーションを育む自然豊かな街の交流拠点」と位置付け、交流・環境・健康の3つの理念を体現するシンボル空間として整備する方針が示されています。
さらに、地区内では「グリーンループ」や「リンク」、「池沿い緑地」などの歩行者ネットワークを形成し、駅や周辺エリアとの回遊性を高める計画となっています。新設する歩道については、宅地内の歩道状空地と合わせて3m以上の幅員を確保する方針が示されるなど、歩きやすく連続した歩行者空間の形成が重視されています。
環境面では、自然の風や太陽、緑、水などを活かしたパッシブ技術を主体とする環境共生型開発を誘導し、ZEB・ZEHを目指した省エネルギー性能の高い建築や、再生可能エネルギーの導入、緑化などを推進する方針です。
中央研究所(仮称)がこのような街づくりを進める136街区に誕生することで、柏の葉における「研究・産業」と「水・緑・都市」が融合した新たな景観の形成が期待されます。今後は2026年9月の着工、2027年12月の完成、2027年度下期の運用開始に向けて工事が進められる予定です。
→過去の記事:2025年11月14日投稿 柏の葉キャンパス 136街区に日本製鋼所の新たな研究開発拠点「株式会社日本製鋼所中央研究所(仮称)」を新設へ!!柏の葉キャンパス イノベーションキャンパス地区の開発も順調に進む!!
出典:株式会社日本製鋼所 新たな研究開発拠点「中央研究所(仮称)」の設置を決定
最終更新日:2026年8月12日