京都プロジェクト(仮称)は、京都府京都市下京区東塩小路町に建設される地上14階、地下4階、高さ約67.5mの超高層ビルです。立地は、北側を塩小路通、東側を京都駅北口広場、南側を安寧緯7号線に囲まれた場所に建っている地上6階、地下1階、高さ約31m、1961年竣工の「京都中央郵便局」、地上9階、高さ約30m、1997年竣工の「京都駅ビル西第2駐車場」跡地に位置しています。
新たに建設される複合施設は、京都の玄関口としてふさわしい景観を意識しつつ、地域のランドマークとなることを目指しています。さらに、災害時には帰宅困難者を受け入れる一時滞在施設や防災備蓄倉庫を整備し、地域の安全性を高めます。
また、駅前広場にある高速バス乗降場を施設内に移設し、駅周辺の混雑を緩和することで歩行者空間を拡充。地下街や京都駅ビルとの接続による立体的な歩行者ネットワークも構築され、交通利便性の向上を図ります。これらの取り組みに加え、京都の歴史的景観を尊重しながら脱炭素やバリアフリー設計など環境配慮を徹底。市民や観光客が集う空間として地域に賑わいを生み出すことを目指した計画です。
施設構成は、地下4階~地下1階に駐車場、地下2階~地上2階に商業施設、地上1階にバスターミナル、2階に事務所エントランス、ホテルエントランス、3階~9階に事務所、10階~13階にホテル、14階に屋外広場となります。また、300台分の駐車場と1,000台分の駐輪場が設置されます。
このプロジェクトは、京都市の基本計画「京プラン2025」や「京都駅西部エリア活性化将来構想」など、京都駅周辺エリアの課題解決と発展に向けた取り組みの一環です。歴史と文化の街・京都の新たな玄関口として、持続可能で魅力的な都市機能の実現が期待されています。
建築主は日本郵便株式会社、京都駅ビル開発株式会社です。着工は2025年度、竣工は2029年度となっています。
出典・引用元
・日本郵便株式会社/京都駅ビル開発株式会社 京都市環境影響評価等に関する条例に基づく公表
概要
名称 |
京都プロジェクト(仮称) |
計画名 |
京都プロジェクト(仮称) |
所在地 |
京都府京都市下京区東塩小路町843番12 他 |
用途 |
事務所、ホテル、商業、駐車場、バスターミナル 等 |
階数 |
地上14階、地下4階 |
高さ |
約60m (塔屋等を含む高さ:約67.5m) |
構造 |
鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造 |
基礎工法 |
ー |
客室数 |
ー |
敷地面積 |
約10,500㎡ |
建築面積 |
約9,700㎡ |
延床面積 |
約119,000㎡ |
着工 |
2025年度 |
竣工 |
2029年度 |
建築主 |
日本郵便株式会社、京都駅ビル開発株式会社 |
設計 |
ー |
施工 |
ー |
最寄駅 |
JR、近鉄、京都市営地下鉄「京都」駅 |
備考 |
▼施設構成 地下4階~地下1階:駐車場 地下2階~地上2階:商業施設 地上1階:バスターミナル 2階:事務所エントランス、ホテルエントランス 3階~9階:事務所 10階~13階:ホテル 14階:屋外広場 |
位置図
区域図
配置図
断面図
施設構成・イメージ
京都プロジェクト(仮称)の完成予想パースです。
「立体的な歩行者回遊ネットワーク図」です。
「地下水利用のイメージ」です。
現地状況
東側から見た京都プロジェクト(仮称)の建設地の様子です。「京都中央郵便局」は地上6階、地下1階、高さ約40m、1961年に竣工、1983年に増築されたビルで、「京都駅ビル西第2駐車場」は1997年に竣工したビルとなっています。
北東側から見た京都プロジェクト(仮称)建設地の様子です。敷地は日本生命京都ヤサカビルを除いたL字形状となっています。
北東側隣接地の日本生命京都ヤサカビルは開発区域対象外となります。
南東側隣接地に建っている「京都駅ビル」です。地上16階、地下3階、高さ 59.8m、延床面積237,689㎡の規模となっています。
最終更新日:2024年11月21日