TORANOGATE (トラノゲート)は、東京都港区虎ノ門一丁目で建設中の地上29階、地下4階、高さ171.31mの超高層ビルです。立地は、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅南東側一帯、北側を外堀通り、東側を愛宕下通り、南側を区道1011号線、西側を区道1166号線に囲まれた場所に建っていた「虎ノ門東洋ビル」や「晩翠ビル」など複数の雑居ビルの跡地に位置しています。
再開発区域は、国際ビジネス拠点としての形成が期待される一方、老朽化建物や狭小道路、緑や憩い空間の不足など、多くの都市課題を抱えていました。虎ノ門駅周辺では地下新駅や歩行者通路の整備が進む一方、当地区では土地利用が非効率で、十分な機能更新が行われていませんでした。再開発では、地上・地下の駅前広場や地下歩行者通路を整備し交通結節機能を強化するとともに、緑豊かなにぎわい空間を創出。また、霞が関に近接する立地を活かし、産学官連携によるビジネス創出・交流機能の導入で、国際的な交流拠点の形成を目指すものとされています。
施設構成は、地下4階~地上2階に駐車場、機械室、地域冷暖房施設、地下1階に地下駅前広場、地下1階~地上2階に商業、1階に地上駅前広場、3階にオフィスエントランス、2階~5階に官民交流拠点「Tolaza」、6階にオフィス、7階~10階に住宅、9階~29階にオフィス、PH1階に機械室となります。また、敷地西側には、地下駅前広場と地上や、地上駅前広場と2階を繋ぐ大階段やパサージュのほか、外堀通り下に地下歩行者通路も整備されます。
建築主は⻁ノ⾨⼀丁⽬東地区市街地再開発組合、参加組合員は日本土地建物株式会社(中央日本土地建物グループ)、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)、住友不動産株式会社、設計は株式会社日本設計、施工は戸田・西松建設共同企業体です。既存建築物の解体着手は2022年8月29日、着工は2024年1月22日、竣工は2027年10月31日となっています。
出典・引用元
・TORANOGATE (トラノゲート) 公式サイト
・内閣府 第18回 東京都都市再生分科会 都市再生特別地区(虎ノ門一丁目東地区)都市計画(素案)の概要
・東京都 虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合設立認可
・中央日本土地建物グループ 「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」計画概要について ~駅と一体となった国際的なビジネス交流拠点を創造~
・虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合/中央日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」着工
・虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合/中央日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社 虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業の施設名称「TORANOGATE(トラノゲート)」に決定
過去の建設状況
→過去の建設状況
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
概要
| 名称 |
TORANOGATE (トラノゲート) |
| 計画名 |
虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業 |
| 所在地 |
東京都港区⻁ノ門一丁目1000番 |
| 用途 |
事務所、店舗、ビジネス支援施設、駐車場等 |
| 階数 |
地上29階、地下4階 |
| 高さ |
171.31m |
| 構造 |
鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 |
| 基礎工法 |
パイルド・ラフト基礎 |
| 敷地面積 |
6,397.27㎡ |
| 建築面積 |
5,201.66㎡ |
| 延床面積 |
119,896.26㎡ 標識:119,886.17㎡ |
| 着工 |
2024年1月22日 解体着手:2022年8月29日 |
| 竣工 |
2027年10月31日 |
| 建築主 |
⻁ノ⾨⼀丁⽬東地区市街地再開発組合 参加組合員:日本土地建物株式会社(中央日本土地建物グループ)、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)、住友不動産株式会社 |
| 設計 |
株式会社日本設計 建築デザイン:株式会社小堀哲夫建築設計事務所 ランドスケープデザイン:株式会社ランドスケープ・プラス スマートビルシステム構築:NTTコミュニケーションズ株式会社 ブランディングディレクション:春蒔プロジェクト株式会社、株式会社GOODTIME |
| 施工 |
戸田・西松建設共同企業体 |
| 最寄駅 |
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅 |
| 備考 |
▼施設構成 地下4階~地上2階:駐車場、機械室、地域冷暖房施設 地下1階:地下駅前広場 地下1階~地上2階:商業 1階:地上駅前広場 3階:オフィスエントランス 2階~5階:官民交流拠点「Tolaza」 6階:オフィス 7階~10階:住宅 9階~29階:オフィス PH1階:機械室 |
位置図
標識
▼解体工事のお知らせ
区域図
出典:内閣府
配置図
出典∶東京都
断面図
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
出典:港区
イメージパース
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
▼当初計画
2026年8月建設状況
北西側から見た建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の様子です。TORANOGATE(トラノゲート)は、虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業として建設が進められている超高層複合施設です。約1.1haの区域に、地上29階、地下4階、高さ約171m、延床面積約11万9,900㎡の建物が建設され、オフィス、商業施設、官民交流拠点など多様な機能が集約されます。
東京メトロ銀座線の虎ノ門駅と一体的に整備することで、駅を起点とした人の流れを建物内部や周辺市街地へ広げ、虎ノ門エリアにおける国際的なビジネス交流や新たな都市活動を生み出す拠点を目指しているものとされています。都心の業務集積地としての機能に加え、地域とのつながりや交流を生み出す複合的な都市空間の形成が特徴です。
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
施設全体では「OPEN INNOVATION GATE」をコンセプトに掲げ、虎ノ門から世界へとつながる新たな都市の「ゲート」となることを目指しています。虎ノ門という地名が、江戸城の城門の一つであった歴史に由来することを踏まえ、かつての「門」が持っていた人や情報をつなぐ役割を、現代の都市機能として再解釈しています。
霞が関にも近接する立地を生かし、ビジネス、行政、文化、地域、人、情報、技術など、さまざまな要素が交わる場所を形成します。施設名称の「TORANOGATE」にも、虎ノ門の歴史を継承しながら、未来の都市活動を世界へと開いていく「ゲート」としての役割が込められています。
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
建物の建築・外構計画では「Live Architecture」という考え方を取り入れ、単なる業務施設ではなく、人が自然に集まり、滞在し、交流できる「都市の居場所」の創出を目指しています。光や風、水、緑といった自然の要素を建築の中へ取り込み、テラスやバルコニー、屋上庭園などを設けることで、都心にいながら自然を感じられる空間が形成されます。
高層部から低層部へとスケール感を段階的に変化させ、都市的な表情から人の目線に近い親しみやすい空間へとつなげるデザインも特徴です。建物の内部だけで完結するのではなく、周辺の道路や広場、歩行者ネットワークとも連続した開放的な都市空間を形成し、虎ノ門の街に新たな回遊性をもたらします。
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
低層部には、オフィスワーカーだけでなく、周辺住民や来街者も利用できる商業機能を整備し、虎ノ門エリアの業務時間以外にも人が集まる場所を創出するものとされています。飲食や物販などの日常的な利便機能に加え、建物内外の広場やテラスと一体となった空間構成により、食事や買い物だけでなく、休憩や交流などさまざまな過ごし方に対応します。
特に1階には、街に開かれた広場を設け、イベントや地域活動などにも活用できる空間が形成されます。商業施設を単独のテナントエリアとして設けるのではなく、広場や歩行者動線と一体化させることで、建物を訪れるきっかけを増やし、周辺市街地との人の流れを生み出す役割を担います。
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
2~5階には、官民交流拠点「Tolaza」が整備されます。国や自治体などの行政機関をはじめ、市民、NPO、企業、教育・研究機関など、さまざまな主体が分野や立場を越えて交流し、社会課題について考え、新たな価値を生み出す場として計画されています。
「共想・共創・共奏」をキーワードに、単なる会議や交流のための施設ではなく、異なる知識や経験を持つ人々が出会い、対話を重ねることでイノベーションにつなげることを目指したものとなります。虎ノ門という行政・ビジネス機能が集積する地域特性を生かし、社会的な課題の解決や新たな事業、活動を生み出す官民連携の拠点としての役割が期待されます。
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
オフィスフロアは、基準階面積約2,825㎡、天井高2,900mmを確保した広々としたワークプレイスとし、多様な働き方に対応できる空間を計画しています。各階には自然を感じられるバルコニーやテラスなどを設け、オフィスの執務空間と屋外空間をつなぐことで、仕事の合間にリフレッシュできる環境が整えられます。
さらに、屋上ラウンジや屋上庭園などの共用空間も設け、従来のオフィスビルにはない多様な滞在場所も創出されます。建物内には最新の設備やネットワーク環境を導入し、将来的な働き方の変化にも対応できる柔軟性を確保しています。自然環境とワークプレイスを組み合わせることで、快適性と生産性の両立を図る次世代型オフィスとなります。
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
交通面では、東京メトロ銀座線の虎ノ門駅と建物を一体的につなぎ、駅から周辺市街地へ人を円滑に導く交通結節機能が整備されます。地上には約1,500㎡、地下には約1,000㎡の駅前広場を設け、駅利用者や来街者が滞在・交流できるとともに、周辺の歩行者動線を受け止める空間として機能させます。
駅から建物、周辺道路へと連続するバリアフリー動線を整備することで、段差の解消やエレベーターなどを活用した移動環境の向上も図られます。地下駅と地上の街を立体的につなぐことで、虎ノ門駅を中心とした人の流れを強化し、駅周辺の回遊性と利便性を高める計画となっています。
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
地下階では、虎ノ門駅と周辺施設をつなぐ歩行者ネットワークを整備し、天候に左右されにくい快適な移動環境が形成されます。地下2階では駅との接続を確保するとともに、地上にも広場や大階段、建物を貫通する歩行者動線を設け、地下と地上を連続的に行き来できる構成としています。
1階には外堀通りに面した通路を整備し、建物内の商業施設や広場と周辺市街地をつなぎます。東京虎ノ門グローバルスクエアなど周辺施設との回遊動線も意識することで、駅を単なる乗降場所として終わらせず、周辺のオフィスや商業施設、広場へ人を誘導する都市回遊の拠点として機能させるものとしています。
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
*現地にて撮影
敷地内には約800㎡の緑地・緑の広場を設け、在来種を中心とした植栽によって生物多様性にも配慮した緑豊かな都市空間が形成されます。周辺に位置する愛宕山や芝公園、日比谷公園、皇居などの緑地とのつながりも意識し、都心における生態系ネットワークの形成に寄与する計画です。
また、雨水などの水資源を活用し、地下の雨水ピットから屋上へ水を送り、そこから自然に流下させる水循環の仕組みを取り入れます。緑と水を建築・外構計画に組み込むことで、都市の中に自然を感じられる環境を創出するとともに、環境負荷の低減や快適な微気候の形成にも配慮しています。
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
TORANOGATE(トラノゲート)は、中間免震層による免震構造を採用しています。設置する免震装置が一般財団法人免震研究推進機構(JSIL)の「個別動的性能認証」を国内オフィスビルとして初めて取得したほか、虎ノ門エリアの超高層オフィスビルとして初めて免震構造を採用しています。2023年に実大免震試験機「E-Isolation」が完成したことで実際の地震動に近い条件での評価が可能となり、天然ゴム系積層ゴム支承(直径1400mm)を用いた実大試験では首都直下地震や南海トラフ地震級の揺れに対して性能が確認されました。
これを基に取得した動的性能認証は、震度7規模の揺れを震度3程度に低減できる免震構造の信頼性を裏付けるもので、積層ゴム支承に加えてオイルダンパーや鋼材ダンパー、強風時に揺れを抑制するロック機構付きオイルダンパーを組み合わせることで、地震時の建物損傷や家具転倒などの二次被害を最小限に抑え、業務継続性を高い水準で確保するものとされています。
出典:日本土地建物株式会社/独立行政法人都市再生機構/住友不動産株式会社
さらに、災害時の事業継続を支えるため、中圧ガスを利用したコージェネレーションシステムや非常用発電設備などを整備し、停電時にも必要な機能を維持できる体制を構築します。防災備蓄や帰宅困難者の受け入れ、非常用エレベーターなどの防災機能も組み合わせることで、平常時の利便性だけでなく、災害発生時にも地域を支える都市拠点を目指します。
北側から見上げた建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の様子です。
北側から見た建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の低層部分の様子です。壁型の制振装置が設置されていました。
北東側から見た建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の様子です。
北東側から見た建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の低層部分の様子です。
ガラスファサードのカーテンウォールの設置も進められています。
南東側から見た建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の様子です。
南東側から見た建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の低層部分の様子です。
南西側から見た建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の様子です。
南西側から見た建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の高層部分の様子です。そろそろ上棟でしょうか。かなりの高さまで鉄骨建方が進んできています。
南西側から見上げた建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の様子です。
南側から見上げた建設中のTORANOGATE (トラノゲート)と東京虎ノ門グローバルスクエアの様子です。
北西側から見た建設中のTORANOGATE (トラノゲート)と東京虎ノ門グローバルスクエアの様子です。
北側から見上げた建設中のTORANOGATE (トラノゲート)と東京虎ノ門グローバルスクエアの様子です。
北東側から見上げた建設中のTORANOGATE (トラノゲート)の様子です。南側は虎ノ門ヒルズエリアが広がっています。
最終更新日:2026年8月19日