京橋トラストタワーは、東京都中央区京橋二丁目に建つ地上21階、地下3階、高さ108.70mの超高層ビルです。立地は、東側を中央通り(国道15号)、北側をあおぎり通りに面した場所に位置しています。
地下3階~地下1階に駐車場、地下1階に車寄せ、1階に店舗とオフィスロビー、2階~4階にホテル「コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション」、4階に貸会議室「トラストシティ カンファレンス・京橋」、5階~21階にオフィスとなります。
西側の緑地広場「Green Commons」は、京橋エリアでは希少な約1,400㎡もの広大な緑地空間で、季節感や色彩に富む多様な樹種を緩やかなマウンドに地植えすることで、豊かな自然環境を創出しています。
デザイン面では、「中央通り」の歴史的街並みに調和する格調高い外装を採用。低層部には石張りの重厚感を、高層部には縦基調のシャープで伸びやかなデザインを施し、街並みに調和しつつ存在感を示しています。また、外装デザインの品格を引き継ぐ上質なエントランスデザインや、オフィスの機能性とホテルの意匠性を融合したインテリアデザインによって、利用者に洗練された空間を提供しています。
オフィススペックは、基準階面積1,626.12m²(491.9坪)、天井高2,900mm、OAフロア100mm、床荷重500kg/㎡(重荷重対応部1000kg/㎡)、電気容量50VA/m²(20VA/m²増設可能)となっています。
ホテル「コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーション」は、米国最大の外資系ホテルグループ「マリオット・インターナショナル」が手がけるブランド「コートヤード・バイ・マリオット」を採用し、2014年4月2日に開業しています。
防災性能面では、構造面において「ハイブリッド制震構造」を採用し、一般的な高層建築物に求められる約1.5倍の耐震性能を実現しています。また、建物モニタリング診断システムを導入し、地震直後に建物の安全性をリアルタイムで分析・即時判定することが可能です。さらに、平常時電力供給の約8割をカバーする非常用発電機(東京都基準の約3倍)や最大1週間の供給が可能な大容量燃料タンク(同約6倍)を備えています。停電・断水時にも、防災井戸と連携してオフィス基準階でのトイレの通常利用を可能とするほか、大容量の防災備蓄倉庫(同約12倍)を設け、地域防災機能にも貢献しています。これら次世代基準を見据えた高度なBCP対応設備により、グローバル企業の事業継続を強力に支援します。
環境性能面では、ビル運営者およびユーザー双方の視点から、環境配慮型設備を充実させています。高効率個別空調、ほぼ全館にわたるLED照明、照度人感センサーの設置、そして「エネルギーの見える化」などの仕組みにより、入居企業の省エネ活動を支援。これらの取り組みにより、東京都「省エネルギー性能評価書制度」で最高ランクのAAAを達成しています。さらに、オフィス部分では「ERR42.52%」「PAL低減率27.83%」、ホテル部分では「ERR35.24%」「PAL低減率27.98%」を達成し、業界最高水準の環境性能を実現しています。
建築主は森トラスト株式会社、設計は株式会社安井建築設計事務所、戸田建設株式会社、施工は戸田建設株式会社です。着工は2011年11月24日、竣工は2014年2月28日となっています。
概要
名称 |
京橋トラストタワー ホテル名:コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション |
計画名 |
(仮称)京橋二丁目プロジェクト |
所在地 |
東京都中央区京橋二丁目1番3 |
用途 |
事務所、ホテル、飲食店、駐車場 |
階数 |
地上21階、地下3階、塔屋2階 |
高さ |
108.70m |
構造 |
鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 ハイブリッド制震構造 (制震ブレーズ、制震間柱) |
基礎工法 |
杭基礎工法 |
客室数 |
150室 |
敷地面積 |
4,403.86㎡ |
建築面積 |
2,334.78㎡ |
延床面積 |
52,470.87㎡ |
着工 |
2011年11月24日 |
竣工 |
2014年2月28日 |
建築主 |
森トラスト株式会社 |
設計 |
株式会社安井建築設計事務所、戸田建設株式会社 |
施工 |
戸田建設株式会社 |
最寄駅 |
東京メトロ銀座線「京橋」駅、東京メトロ銀座線、東西線、都営浅草線「日本橋」駅、JR、東京メトロ「東京」駅 |
備考 |
▼施設構成 地下3階~地下1階:駐車場 地下1階:車寄せ 1階:店舗、オフィスロビー 2階~4階:ホテル「コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション」 4階:貸会議室「トラストシティ カンファレンス・京橋」 5階~21階:オフィス
▼コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション 客室:クリエイターズ コージーダブル(16㎡)、クリエイターズ ダブル(19/20㎡)、クリエイターズ クイーン(19/20㎡)、クリエイターズ ツイン(26㎡)、クリエイターズ キング(26㎡)、エディターズ クイーン(26㎡)、エディターズ キング(23/24㎡)、エディターズ コーナーキング(27㎡)、エディターズ ツイン(23/26㎡)、フォトグラファーズ コーナーツイン(33㎡)、キュレーターズ クイーン(19㎡) 付帯施設:レストラン「LAVAROCK DINING&BAR」「GGCO.」、ライブラリーバー、フィットネスルーム |
位置図
配置図
現地にて撮影
断面図
出典:国土交通省
イメージパース
出典:国土交通省
写真
南東側から見た京橋トラストタワーの様子です。
京橋トラストタワーの低層基壇部の様子です。
低層基壇部は中央通り沿いの建物が持つ 31mの軒線にあわせて高層部をセットバックし、低層部の壁面の位置や高さを揃えたものとなっています。 また、敷地南側隣地に位置する中央区指定文化財である明治屋京橋ビルなど、中央通りに点在する歴史性のある建物を尊重した格調高い外装意匠となっています。
ホテル「コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション」のロゴです。
2階~4階にホテル「コートヤード・バイ・マリオット東京ステーション」が入っています。
5階~21階には、オフィスが入ります。
中央通り側のエントランスです。
北西側から見た京橋トラストタワーの様子です。
南西側から見た京橋トラストタワーの様子です。
西側エントランスです。
京橋トラストタワーとコートヤード・バイ・マリオット東京ステーションの館銘板、商業テナント一覧です。
出典:森トラスト株式会社
コートヤード・バイ・マリオット 東京ステーションの「ライブラリーバー」のイメージパースです。
出典:森トラスト株式会社
「店舗」のイメージパースです。
出典:森トラスト株式会社
「トラストシティ カンファレンス・京橋」のイメージパースです。
敷地周囲には歩道状空地が整備されています。
西側の緑地広場「Green Commons」は、京橋エリアでは希少な約1,400㎡もの広大な緑地空間となっています。
Green Commonsの緑地空間の様子です。
中央通りから見上げた京橋トラストタワーの様子です。南側には隣接して「京橋エドグラン」が建っています。
最終更新日:2024年12月16日