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長崎市庁舎

長崎市庁舎は、長崎県長崎市魚の町に建つ地上19階、地下1階、高さ90.86mの超高層ビルです。立地は、東側を公会堂前通り、北側を桜町通り、南側を長崎市40193号線 諏訪町桜町1号線に面した場所に位置しています。

施設構成は、地下1階に駐車場、1階に総合窓口、2階にイーカオプラザ(こども子育て関連窓口)、多目的スペース、市民利用会議室、3階に市民税の窓口、医療保険の窓口、市税の納付・相談、食堂、売店、十八親和銀行、4階に河川・道路・公園の相談、生活支援の相談、固定資産税の窓口、水道料金の窓口、5階~6階に長崎市議会、6階に機械室、7階~18階に執務室、19階に展望フロア、機械室となります。

建築主は長崎市、設計は山下設計・建友社設計・有馬建築設計事務所共同企業体、施工は清水建設・西海・長崎土建共同企業体です。着工は2019年7月、竣工は2022年11月となっています。


概要

名称 長崎市庁舎
計画名 長崎市庁舎建替事業
所在地 長崎県長崎市魚の町4番1号
用途 庁舎(事務所)
階数 地上19階、地下1階、塔屋1階
高さ 90.86m
構造 地上:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
地下:鉄筋コンクリート造
免震構造
基礎工法
敷地面積 6,710.30㎡
建築面積 4,022.69㎡
延床面積 51,752.46㎡
着工 2019年7月
起工式:2019年8月27日
竣工 2022年11月
建築主 長崎市
設計 山下設計・建友社設計・有馬建築設計事務所共同企業体
施工 清水建設・西海・長崎土建共同企業体
最寄駅 長崎電気軌道2系統、3系統、5系統「市役所」電停
備考 ▼施設構成
地下1階:駐車場
1階:総合窓口
2階:イーカオプラザ(こども子育て関連窓口)、多目的スペース、市民利用会議室
3階:市民税の窓口、医療保険の窓口、市税の納付・相談、食堂、売店、十八親和銀行
4階:河川・道路・公園の相談、生活支援の相談、固定資産税の窓口、水道料金の窓口
5階~6階:長崎市議会
6階:機械室
7階~18階:執務室
19階:展望フロア、機械室
 

位置図

立面図

出典∶長崎市

断面図

出典∶長崎市

イメージパース

出典∶長崎市

東側から見た長崎市庁舎の様子です。

 

 

長崎市では、旧市庁舎の老朽化が進行していたことに加え、耐震性能の不足や窓口機能の分散による市民サービスの非効率性といった複数の課題を抱えていました。こうした状況を踏まえ、庁舎のあり方そのものを見直す必要があるとして建替えの検討が進められました。

平成21年度に実施された耐震診断の結果、想定される大規模地震に対して十分な安全性を確保できないことが明らかとなり、防災拠点としての機能維持が困難であると判断されました。これを受けて、平成23年2月には単なる改修ではなく、抜本的な建替えによって耐震性を確保する方針が正式に決定されました。

 

新庁舎は長崎市魚の町に建設され、敷地面積6,710.30㎡という限られた都市中心部の土地を有効活用するため、超高層化された計画となっています。建物は地上19階、地下1階、塔屋1階で構成され、高さは90.86m、延べ床面積は51,752.46万㎡に及ぶ大規模な市庁舎です。構造は鉄骨造および鉄筋コンクリート造を主体とし、さらに免震構造を採用することで、地震時の揺れを大幅に低減し、庁舎機能の継続性と安全性を高めています。都市景観との調和にも配慮しながら、機能性と防災性を両立した設計となっています。

 

新庁舎の低層階は、市民が気軽に訪れやすい「開かれた庁舎」を目指して設計されています。分かりやすい窓口配置に加え、快適に過ごせる待合スペースを整備し、キッズスペースや授乳室、多目的トイレなど、子ども連れや高齢者、障害のある方にも配慮した設備が充実しています。また2階には市民が利用できる会議室や多目的スペースを設け、さらに屋外テラスも整備することで、単なる行政手続きの場にとどまらず、市民同士や行政との交流・協働が自然に生まれる空間づくりが意図されています。

 

北東側から見た長崎市庁舎の様子です。

 

 

環境負荷の低減と快適性の両立を目指し、新庁舎には先進的な環境技術が多数導入されています。太陽光発電や雨水利用システムに加え、自然採光や自然換気を積極的に取り入れ、輻射パネル空調や高効率LED照明なども採用することで、現行の省エネルギー基準と比較して一次エネルギー消費量を50%以上削減する計画となっています。

また最上階の19階には、長崎の港や山々、市街地を四方から見渡せる展望空間を設けており、市民や来訪者が気軽に訪れて長崎ならではの美しい景観を楽しめる場としても機能するよう設計されています。

 

外観には、柱や梁を建物外周に配置した「外殻ワッフル構造」を採用しており、グリッド状のプレキャストコンクリートのフレームによって特徴的なファサードを形成しています。

構造体と外観デザインを一体化することで、建物全体に統一感を持たせるとともに、日射を抑制する役割も担っています。また、規則的な格子状の外観は、新庁舎の大規模なボリュームを分節して見せる効果も生み出し、長崎の歴史的な街並みや周辺景観との調和に配慮したデザインとなっています。

 

北側から見上げた長崎市庁舎の様子です。

 

  

北側から見た長崎市庁舎の様子です。

 

 

新庁舎は長崎市の防災拠点としての役割を強く意識して設計されており、大規模地震発生後でも行政機能を維持できるよう免震構造を採用しています。構造体は耐震安全性Ⅰ類という高い基準を満たしており、災害時にも重要な行政機能が停止しないよう配慮されています。

さらに、非常用発電設備の設置や電力引込の二重化に加え、コージェネレーションシステム、太陽光発電、雨水利用設備など多様なエネルギー・インフラ対策を組み合わせることで、災害時のエネルギー確保と機能継続性をより強固なものとしています。

 

長崎外国語短期大学学舎跡の石碑です。

 

 

西側から見た長崎市庁舎の様子です。

 

 

公開空地の歩道状空地と植栽、ベンチの様子です。

 

 

敷地南側の様子です。

 

 

駐車場の出入口です。

 

 

公開空地標示板です。

 

 

東側の「庁舎前広場」の様子です。

 

 

庁舎前広場には、被爆クスノキ2世が植えられています。

 

 

エントランスです。

 

 

新庁舎では、市民サービスの向上と業務効率化を目的として、行政機能を階層ごとに明確に整理・集約しています。1階には日常的な手続きや相談に対応する総合窓口を配置し、来庁者が迷わず利用できる分かりやすい動線を確保しています。

2階には子育て支援に関する機能を集約し、3・4階には税務、保険、生活保護などの専門的な窓口を配置しています。さらに5・6階には議会機能を配置し、7階から18階にかけては市長室や危機管理部門、各種執務室など行政中枢機能を集約しています。そして最上階の19階には、長崎市街地や港を一望できる展望スペースを設け、市民に開かれた空間としての役割も担っています。

 

館銘板です。

 

 

中核市記念碑です。

 

  

南東側から見た長崎市庁舎の様子です。

 

 

南東側から見た長崎市庁舎の低層部分の様子です。

 

 

*現地にて撮影

長崎市庁舎のフロア構成です。

 

 

19階天望フロアの屋上庭園出入口です。

 

 

屋上庭園です。

 

 

ギャラリーウォールです。

 

 

19階天望フロアから見た女神大橋方面の景色です。

 

 

19階天望フロアから見た長崎駅や稲佐山方面の景色です。

 

 

19階天望フロアから見た新大工町方面の景色です。

最終更新日:2026年8月18日

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