神戸市は、中央区京橋地区を含む中突堤・高浜地区において、公有水面埋立法に基づく「公有水面埋立免許願書」を2025年7月22日に提出及び内容を縦覧、2026年1月には2026年度に事業着手することが公表されました。対象区域は、旧来より港湾機能を担ってきた神戸港の中心部に位置しており、埋立面積は約3.2ヘクタールに及びます。
本計画は、2025年4月に策定された「神戸ウォーターフロントグランドデザイン」に基づく取り組みの一つであり、都心と海を結ぶ結節点として京橋地区を再編することを目的としています。埋立地は交流厚生用地および緑地として整備される予定で、回遊性の向上や賑わいの創出、都市景観と環境の質的向上を通じて、神戸ウォーターフロント全体の価値を高める役割を担います。
引用・出典→神戸市 公有水面埋立免許願書(神戸港中突堤・高浜地区(京橋地区))及び関係書類の縦覧のお知らせ
引用・出典→神戸市 神戸ウォーターフロントグランドデザイン
参考→神戸新聞 神戸・京橋地区を埋め立て緑地整備 3.2ヘクタール、26年度着手へ 広がるミナト、憩える新名所目指す
神戸ウォーターフロントグランドデザイン・京橋地区埋め立ての概要
1.公有水面埋立免許願書の公表
神戸市が2025年7月22日に京橋地区を含む中突堤・高浜地区で埋立免許願書を提出。
2026年1月には2026年度に埋め立て着手の発表。
2.対象区域と埋立規模
神戸市中央区波止場町および新港町地先の公有水面を対象とする埋立計画。
埋立面積は約3.2ヘクタールに及ぶ港湾再編と都市利用の基盤整備。
3.埋立地の用途と土地利用方針
埋立地用途は交流厚生用地および緑地としての活用を想定。
市民や来訪者が滞在・交流できる公共性の高いウォーターフロント空間の形成。
4.神戸ウォーターフロントグランドデザインとの関係
2025年4月策定の「神戸ウォーターフロントグランドデザイン」に基づく事業。
都心再整備や神戸空港国際化を見据えた長期的な臨海部再生の一環。
5.京橋地区の役割と位置づけ
三宮・元町と港を結ぶ結節点としての京橋地区の再定義。
回遊と賑わいをつなぐ「ウォーターフロントのエントランス」としての機能強化。
6.回遊性向上と都市空間再編
緑地や遊歩道、水際プロムナードの整備による人中心の空間づくり。
旧居留地や周辺地区との連携を意識した歩行者動線の再構築。
7.将来像と期待される効果
2026年度事業着手。港の歴史を継承しつつ、新たな交流・観光・都市機能を重ねるまちづくり。
神戸ウォーターフロント全体の魅力と国際競争力向上への寄与。

今回の公有水面埋立計画は、「神戸港中突堤・高浜地区(京橋地区)公有水面埋立免許願書」として、2025年7月22日に神戸市が正式に出願したものです。出願人は神戸市で、代表者は市長となっています。埋立の場所は、中央区波止場町および新港町地先の公有水面で、既存の物揚場敷に隣接する水域が対象です。埋立面積は31,990.64平方メートルと比較的大規模であり、港湾空間の再編と都市利用の高度化を同時に進める計画といえます。
縦覧は2025年8月7日から8月27日まで実施され、これは法令に基づく手続きであると同時に、市民や関係事業者が計画内容を確認し、将来像を共有する重要な機会となっています。また、2026年1月には、2026年度に事業着手することが公表されています。

京橋地区は、三宮・元町といった都心エリアと、メリケンパークや新港突堤方面をつなぐ要衝に位置しています。「神戸ウォーターフロントグランドデザイン」では、このエリアを“回遊・賑わいをつなぐウォーターフロントのエントランス”と位置づけ、都市と港を一体的に体験できる空間の形成を目指しています。

阪神高速3号神戸線の大規模改修にあわせて、緑地や遊歩道の整備、旧居留地方面への歩行者動線の強化、水際プロムナードの創出などが構想されており、自動車交通中心だった空間を人中心へと再編する狙いがあります。今回の埋立は、こうした立体的・面的な回遊ネットワークを実現するための基盤整備として位置づけられています。


埋立地の用途は「交流厚生用地、緑地」とされており、港湾施設の補完にとどまらず、市民や来訪者が憩い、交流するための公共性の高い空間として整備される計画です。
具体的には、緑豊かなオープンスペースの整備に加え、飲食や物販、音楽やスポーツ、文化イベントなど多様な活動を受け止める賑わい施設の導入が想定されています。海を間近に感じられる環境の中で、日常的な利用から観光利用まで幅広いニーズに対応することで、京橋地区はウォーターフロント全体のハブとしての役割を強めていくことが期待されます。

神戸市は、神戸空港の国際化や三宮再整備の進展など、大きく変化する都市環境を背景に、2040年頃を見据えたウォーターフロント再生を進めています。京橋地区の埋立計画は、「移動・回遊」「緑とオープンスペース」「夜景・ナイトタイムエコノミー」「民間投資によるまちづくり」という4つの戦略を具体化する重要なプロジェクトの一つです。
今後は、縦覧や関係者との調整を経て、具体的な施設内容や運営手法、エリアマネジメントの在り方が検討されていく見通しです。港の歴史を継承しながら、新たな都市機能と魅力を重ね合わせることで、京橋地区は神戸ウォーターフロントを象徴する玄関口として、国内外から人を引きつける存在へと進化していくことが期待されます。
最終更新日:2026年1月7日