東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワー/1 Hotel Tokyoは、東京都港区赤坂二丁目に建つ地上43階、地下3階、高さ209.14mの超高層ビルです。立地は、南東側を六本木通り、東側を区道679号線、南側を区道676号線、北側を衆議院赤坂議員宿舎に囲まれた「赤坂ツインタワー」跡地に位置しており、内閣府の国家戦略特区認定を受けています。 赤坂周辺の地域資源である「江戸型山車」の修復・展示を行うほか、国際競争力を高める文化発信・観光支援機能の導入や地域内外の資源を活用し、集積する外国人のニーズを満たす歴史・文化発信施設の整備、外国人の受け皿となる滞在施設の整備と観光情報・移動手段の提供をするものとされています。 また、地域の課題解消に向けて、溜池山王駅から再開発区域後背の高台のエリアをつなぐ歩行者空間の確保やバリアフリー動線の整備、広域的な電線類地中化による歩行者ネットワークの強化、周辺の緑地と連携したまとまりのある緑地の確保がなされます。
施設構成は、地下3階~地下2階に駐車場、地下1階にバス乗り場、オフィス車寄せ、地下通路(溜池山王駅直結)、地上1階にオフィスエントランス、1階~3階に歴史・⽂化発信施設、1階~2階に店舗、3階にホテルエントランス、4階に機械室、5階~36階にオフィス、27階にスカイラウンジ、37階に機械室、38M階に中間免震層、38階~43階にホテル「1 Hotel Tokyo」、サービスアパートメント、PH1階~PH2階に機械室となります。 ホテルには、米国のラグジュアリーホテルブランド「1 Hotels」を日本に初誘致し、2025年秋に「1 Hotel Tokyo」が開業します。このホテルは「自然との調和」をコンセプトに、サステナブルな宿泊体験を提供する世界有数のラグジュアリーブランドです。地域の自然素材や文化を取り入れた設計が特徴で、環境負荷軽減や緑豊かな空間づくりに力を入れています。
「1 Hotels」は2015年にマイアミとニューヨークで始まり、世界各地に展開してきたブランドで、「訪れる場所を大切にする」という理念を掲げています。日本初進出となる「1 Hotel Tokyo」は、サステナビリティと日本独自の美意識を融合させたホテルとして、自然素材を活用したデザインや植物アートを取り入れ、都市のオアシスを目指すものとされています。客室数は211室、付帯施設にはレストラン、カフェ、フィットネス、スパ、プール、ミーティングルームが入ります。 オフィススペックは、基準階面積約3,388㎡ (約1,025坪)、天井高2,900mm、床荷重500kg/㎡ (ヘビーデューティーゾーン1,000kg/㎡)、OAフロア100mm、コンセント容量50VA/㎡となります。 構造面では、38M階の中間免震層に免震装置とオイルダンパーを組み込んだ集中制震、耐震ブレースと低降伏点鋼からなる心棒制震、アンボンドブレース、オイルダンパーから構成される制震構造を採用しています。 BCP対策面では、最⼤で平常時電⼒需要の約8割を1週間カバーする⾮常用発電機の設置や、テナント用⾮常用発電機の1000kVA×2台、500kVA×2台のスペースの用意がなされています。更に⾮常用発電機に接続した防災井⼾により停電・断⽔時もオフィス基準階のトイレが利用可能なほか、震災時のビルを診断する建物モニタリングを搭載、エレベーター自動診断・仮復旧運転機能を導⼊、防災備蓄倉庫を約20箇所、合計約2,000㎡を確保しています。 環境性能面では、トラッキング付⾮化石証書等の使用により、実質的に再生可能エネルギーの採用、電気自動⾞充電設備のほか、東京都建築物環境計画書制度における性能評価の最高段階3、CO2の排出量を約28%削減、CASBEE建築の最高評価であるSランクを目指したものとなります。 建築主は森トラスト株式会社、NTT都市開発株式会社、設計は大成建設株式会社、施工は大成建設株式会社です。着工は2021年1月15日、竣工は第1期竣工が2024年8月、第2期竣工が2025年10月となっています。
過去の建設状況
→過去の建設状況
概要
名称
東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワー ホテル名:1 Hotel Tokyo
計画名
(仮称)赤坂二丁目プロジェクト
所在地
地名地番:東京都港区赤坂二丁目1722番1 住居表示:東京都港区赤坂2丁目17番22
用途
事務所、店舗、ホテル、共同住宅、展示施設、診療所、駐車場等
階数
新築棟:地上43階、地下3階、塔屋2階 既存棟:地上7階、地下3階
高さ
209.14m
構造
地上:鉄骨造、CFT造 地下:一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 制震構造(集中制震(免震装置+オイルダンパー)、心棒制震(耐震ブレース+低降伏点鋼)、アンボンドブレース、オイルダンパー)
基礎工法
直接基礎、杭基礎
客室数
211室
敷地面積
15,735.14㎡※既存建物含む街区全体 新築棟:13,102.25㎡
建築面積
7,712.01㎡ ※既存建物含む街区全体 新築棟:6,670.42㎡
延床面積
219,612.69㎡ ※既存建物含む街区全体 新築棟:209,688.89㎡
着工
2021年1月15日
竣工
第1期竣工:2024年8月/竣工式:2024年10月31日 第2期竣工:2025年10月
建築主
森トラスト株式会社、NTT都市開発株式会社
設計
大成建設株式会社
施工
大成建設株式会社
最寄駅
東京メトロ銀座線、南北線「溜池山王」駅、東京メトロ千代田線、丸ノ内線「国会議事堂前」駅
備考
▼施設構成 地下3階~地下2階:駐車場 地下1階:バス乗り場、オフィス車寄せ、地下通路(溜池山王駅直結) 地上1階:オフィスエントランス 1階~3階:歴史・⽂化発信施設 1階~2階:店舗 3階:ホテルエントランス 4階:機械室 5階~36階:オフィス 27階:スカイラウンジ 37階:機械室 38M階:中間免震層 38階~43階:ホテル「1 Hotel Tokyo」、サービスアパートメント PH1階~PH2階:機械室 ▼1 Hotel Tokyo 客室数:211室 付帯施設:レストラン、カフェ、フィットネス、スパ、プール、ミーティングルーム
位置図
標識
区域図
出典:内閣府
配置図
出典:内閣府
立面図
出典:内閣府
断面図
出典:森トラスト株式会社/NTT都市開発株式会社
イメージパース
出典:森トラスト株式会社/NTT都市開発株式会社
▼当初計画
出典:内閣府
写真
東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワー
南東側から見上げた東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーの様子です。
車寄せ・駐車場出入口です。
公開空地の広場「ウェルカムプラザ」です。
エントランスです。
東京ワールドゲート赤坂の館銘板です。
商業テナント一覧です。
現地にて撮影
配置図です。上部の「工事範囲」と記載された区域が第2期エリアとなります。
現地にて撮影
断面図です。
ウェルカムプラザに隣接する緑地です。
緑地に設けられている総合設計標示板です。右側には「想定される蝶の例」、「蝶を呼ぶ植物の例」の記載があります。
駐車場出入口です。
南東側から見た東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーの様子です。
エントランス前にある東京メトロ銀座線、南北線「溜池山王」駅出入口としても機能しているエスカレーターです。
ピロティ空間の様子です。
四季の庭の様子です。水景が配置されています。
四季の庭に隣接する公開空地の広場です。
四季の庭の植栽部分です。
四季の庭です。
水景を丘の上部から見た様子です。
敷地西側から赤坂の森へ至る歩行者専用通路の様子です。
南西側から見た東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーの様子です。
南側から見上げた東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーの様子です。
四季の庭の丘の様子です。
四季の庭へ至る通路です。
南側の区道676号線沿いには歩道状空地が整備されました。
敷地南側からのアプローチです。
西側から見た東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーの様子です。
敷地西側から赤坂の森へ至る歩行者専用通路です。
歴史・⽂化発信施設に面して「体験の庭」が整備されています。
赤坂の森から第2期区域へ歩行者専用通路が延びています。
北西側から見上げた東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーの様子です。
北東側から見た東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーの様子です。
南東側から見た東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーの様子です。
南東側から見た東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーの高層部分の様子です。
東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーの外装材カーテンウォールは、白いマリオンとガラスの組み合わせとなっています。
エントランスロビーです。
出典:森トラスト株式会社/NTT都市開発株式会社
「スカイラウンジ」のイメージパースです。
出典:森トラスト株式会社/NTT都市開発株式会社
「インナーテラス」のイメージパースです。
出典:森トラスト株式会社/NTT都市開発株式会社
「車寄せ」のイメージパースです。
出典:森トラスト株式会社/NTT都市開発株式会社
「歴史文化発信施設」のイメージパースです。
出典:森トラスト株式会社
「1 Hotel Tokyo」ロビーラウンジのイメージパースです。
出典:森トラスト株式会社
「1 Hotel Tokyo」客室イメージパースです。
東京メトロ銀座線、南北線「溜池山王」駅から東京ワールドゲート赤坂への接続口です。
ATT EASTの地下1階です。奥へ進むと東京ワールドゲート赤坂 赤坂トラストタワーです。
ATT EASTの地下1階、駅直結通路の様子です。両側に商業施設のテナントが入ります。
現地にて撮影
ATT EASTのフロアマップです。
東京ワールドゲート赤坂のロゴです。
NTT赤坂ビル
既存棟として外装が整備された地上7階、地下3階の「NTT赤坂ビル」です。
北側から見たNTT赤坂ビルの様子です。
ATT EAST
地上13階、地下1階、1992年7月竣工の「ATT EAST」です。元々はATT 新館と呼ばれていました。
最終更新日:2024年11月19日