都市開発ニュース
北関東最大級約10,000席の大規模アリーナを整備へ!!「宇都宮ブレックス新アリーナ」!!2030-31シーズン開業を目指す宇都宮駅東公園の新ホームアリーナ計画!!
札幌市中心部の大通公園をリニューアルする「大通公園基本計画 中間とりまとめ(案)」!!西4丁目の水景施設更新や憩い空間の創出、みどり豊かな公園づくり!!
地下鉄7号線延伸・中間駅設置で新たな市街地を形成する「(仮称)地下鉄7号線中間駅周辺地区土地区画整理事業」!!約120haの大規模開発で自然と都市機能が調和するまちづくりへ!!
2029年に開業する東京駅前「ヤエス コア」最上層に入る全184室の高級ホテル&サービスレジデンス「オークウッドプレミア八重洲コア東京」!!2029年1月末竣工予定の地上43階、高さ約227mの大規模複合施設!!
大井町駅西口の約1.4haを活力創造ゾーンとして再開発する「大井町駅西口E地区」!!商業・業務・住宅が集積する複合拠点の形成を目指す!!
銀座に誕生する地上12階、高さ42m、客室数130室の木造ハイブリッドホテル「(仮称)木挽ビルホテル計画」!!木柱・木梁やCLT耐震壁、木ブレースを採用して2029年10月開業予定!!
TX三郷中央駅の駅高架下やにおどり公園の活用でにぎわい創出する「三郷中央駅周辺にぎわい創出ビジョン」!!駅前広場改修工事が進むほか、歩行者空間の拡充やカフェ・飲食店の誘致なども!!
中銀カプセルタワービル跡地で建設が進む地上12階、全145室のホテル「プルマン東京銀座」!!メタボリズム建築から銀座エリアのプレミアムホテルへ生まれ変わる!!
銀座四丁目交差点に建っていた円筒形ガラス張りビル・三愛ドリームセンター建て替える「(仮称) GF計画」!!リコーによる地上11階、高さ49.24mの新ビルを建設へ!!
国土交通大臣が軌道運送高度化実施計画を認定した「宇都宮LRT西側延伸」!!宇都宮駅~教育会館前付近約4.9kmを延伸、2036年3月開業目指す!!
愛知県常滑市・中部国際空港島約50haの区域で進む統合型リゾート(IR)計画「中部国際空港島特定複合観光施設設置運営事業」!!民間事業者から参加表明書の提出で事業者選定へ!!
商業ゾーン27店舗を刷新し、「UDX DINING&SHOP」が誕生する「秋葉原UDX」!!2026年12月10日リニューアルオープン!!
地区計画図が公表されたTXみらい平駅近く約19.1haで戸建住宅街を形成する「みらい平東土地区画整理事業」!!スーパーマーケット誘致や2027年4月の造成工事着手を予定!!
関西空港対岸・りんくうタウンの約2haのSICC計画跡地を再売却する「りんくう中央公園グラウンド跡地」!!高さ150mの超高層複合施設も可能な大規模開発用地!!
狭山丘陵の森・水・空を感じる7駅の駅舎デザイン案を公表した「多摩都市モノレール延伸事業」!!上北台~箱根ケ崎間約7.1kmに新駅7駅を整備へ!!
松江駅前の駅前広場・交通機能を再編する「松江駅前再開発」!!一畑百貨店跡地・松江テルサも含めた松江駅前の大規模なまちづくり!!
JR高槻駅南口のグリーンプラザたかつき・松坂屋高槻店など約3.3haの駅前一帯が再開発促進地区に指定された「JR高槻駅南地区市街地再開発事業」!!ホテル・コンベンション・業務機能などを導入検討!!
横浜駅西口大改造により、2026年9月30日に閉館した「相鉄ムービル」!!跡地を含む3施設一体開発を検討、2040年代を見据えた「Well-Crossing」のまちづくり!!
埼玉県東部の公共交通空白地域を解消する「東埼玉道路沿線地域BRT構想」!!越谷レイクタウンや松伏町、八潮市北部を結ぶ自動運転BRT!!
遂に都市計画決定された「ライトライン(芳賀・宇都宮LRT) JR宇都宮駅西側延伸」!!JR宇都宮駅〜東武宇都宮駅前〜教育会館前を結ぶ約4.9kmに12停留場を整備へ!!

中島公園の札幌パークホテル跡地に最大5,000人規模のホールを有するMICE計画「(仮称)新MICE施設整備基本計画」!!

札幌市は2025年9月8日、「(仮称)新MICE施設整備基本計画」を正式に公表しました。計画地は地下鉄南北線・中島公園駅に隣接する札幌パークホテル跡地で、国際会議や展示会、企業の大型イベントなど、多様な催事に対応できる新しい都市拠点を整備する構想です。新MICE施設はホテルと連携した一体的な活用を前提とし、最大5,000人規模の国際会議を受け入れるメインホールをはじめ、多目的ホールや中小規模会議室を備えます。

これにより、札幌市がこれまで誘致できなかった規模・水準の国際イベントを開催できるようになり、都市ブランドの向上や交流人口の拡大に寄与することが期待されています。総事業費は土地取得費を含めて約592億円と試算され、開業から10年間で約5,000億円に及ぶ経済波及効果が見込まれるなど、北海道全体に大きなインパクトを与える計画となっています。

→札幌市 新MICE施設整備基本方針について

(仮称)新MICE施設整備基本計画の概要
  1. 計画の位置付け
    札幌市が中島公園駅直結の札幌パークホテル跡地に、新たな国際会議・展示会対応のMICE施設を整備する計画。都市ブランド向上と国際交流拡大を目的とする。
  2. 背景と経緯
    2018年に一体整備を計画したが、コロナ禍や建設費高騰で延期。需要回復を踏まえ、市と事業者が「独立建設・一体活用」の形で再始動した。
  3. MICEの重要性
    MICEは宿泊・観光消費を伴うため経済波及効果が大きい。札幌は潜在需要が高いものの、既存施設では大規模国際会議の受け入れが難しく、誘致競争で不利な状況にあった。
  4. 立地の優位性
    新千歳空港から屋外移動なしで到達可能。すすきのや宿泊施設が徒歩圏にあり、中島公園や豊平館、Kitaraなど周辺資源との組み合わせで「札幌らしいMICE体験」が可能。
  5. 施設概要
    延床面積約38,400㎡。メインホール(約2,000㎡)、多目的ホール(約3,200㎡)、会議室15室(合計約3,400㎡)を整備。単独で5,000人規模に対応し、年間約1,220件の開催を想定。
  6. 事業費とスケジュール
    総事業費は土地取得を含め約592億円。2033年度の供用開始を目指し、長期的な需要を見据えて整備が進められる。
  7. 経済効果と波及効果
    年間の経済波及効果は約492億円、雇用創出効果は約3,200人分。10年間で約5,000億円規模の効果を見込み、札幌市および北海道の国際競争力強化に寄与する。

出典:札幌市

札幌市では、かねてより「国際会議都市」としての地位を高めるべく、大規模なMICE施設の必要性が指摘されてきました。2018年には新MICE施設とホテルを一体的に建設する方向で事業者と協議を進めていましたが、その後の新型コロナウイルス感染症の流行により、観光・会議需要が一時的に消失し、計画は延期を余儀なくされました。さらに、建設費や資材価格の高騰といった外部環境の変化も重なり、当初の構想は実現が困難となっていました。

しかしながら、コロナ禍を経て世界的に国際会議や展示会の需要は回復傾向を示し、札幌市でも再び国際イベント誘致に取り組む動きが強まりました。そこで市と事業者は、リスク分散を図るため「それぞれが独立して建設しつつも、一体的に利用する」という新たな枠組みに転換しました。この方式により、事業の実現性を確保しつつ、従来の一体整備と同様の効果を狙える計画が整えられたのです。

出典:札幌市

MICEとは、国際会議(Meeting)、企業の報奨・研修旅行(Incentive)、学術・産業会議(Convention)、展示会や見本市(Exhibition)の頭文字を取った言葉で、開催都市に多大な経済効果をもたらします。参加者は長期滞在する傾向が強く、宿泊・飲食・観光消費を通じて地域経済を活性化させるため、「観光以上の波及効果がある」とされています。

札幌は四季折々の自然や都市機能が調和した魅力的な都市であり、潜在的な需要は非常に高いと評価されてきました。しかし現状では、既存の札幌コンベンションセンターは中規模会議には適しているものの、大規模国際会議や展示会には対応しきれません。施設の稼働率は高水準を維持しているにもかかわらず、受け入れられない案件が多く、結果として東京や大阪など他都市に開催地を奪われるケースが目立っています。こうした状況を改善し、札幌をアジア有数の国際会議都市へと押し上げるためには、新MICE施設の整備が不可欠と判断されたのです。

*中島公園付近に建っている札幌パークホテル跡地にMICE施設が整備される

計画地となるのは、地下鉄南北線・中島公園駅直結の札幌パークホテル跡地です。この場所は、国内外の来訪者にとって極めてアクセス性の高い立地といえます。新千歳空港からJRと地下鉄を乗り継いで屋外に出ることなく到達でき、冬季の雪や寒さに配慮した利便性が確保されます。さらに、すすきの繁華街や豊富な宿泊施設群が徒歩圏内にあり、滞在型の国際イベントに最適な環境が整っています。

また、中島公園自体が自然豊かな都市公園であり、豊平館や札幌コンサートホールKitaraなど文化施設も集積しています。こうした周辺資源と組み合わせることで、単なる会議施設にとどまらず、「札幌ならではのMICE体験」を提供することが可能になります。さらに建て替え後の新パークホテルと連携すれば、宿泊・宴会・会議を一体的に運用でき、国際会議の開催地としての競争力が一層高まる見通しです。

*中島公園の様子

新MICE施設の延床面積は約38,400㎡と大規模で、複数の用途に応じた空間が整備されます。中心となるのは約2,000㎡のメインホールで、最大2,000席規模の国際会議に対応可能です。さらに約3,200㎡の多目的ホールは、展示会やパーティーなど多様なイベントに活用できる柔軟な設計となります。加えて、15室に分かれる会議室群(合計約3,400㎡)は、分科会や中小規模会議に最適であり、大型会議と並行して多数のセッションを開催することも想定されています。

この構成により、単独の施設としては最大5,000人規模の会議開催が可能となり、周辺ホテルの宴会場や宿泊機能を活用すれば、さらに規模の大きな国際イベントにも対応できる拡張性を持ちます。年間の開催件数は約1,220件を見込んでおり、国内学会から国際展示会、企業の研修旅行まで幅広く対応する「札幌の新たな顔」となる計画です。

*札幌駅方面から見た中島公園付近の様子。周囲には超高層ホテルやタワーマンションが林立する

総事業費は土地取得費を含めて約592億円と見込まれています。開業は2033年度を目標にしており、長期的な需要動向を踏まえた慎重なスケジュールが組まれています。収支計画では、メインホールの稼働率を90%と高く想定し、安定した利用を見込んでいます。これにより年間の運営収支は2億円以上の黒字が期待され、ライフサイクル全体でも約30億円のプラス収支となる見通しです。

経済波及効果については、年間約492億円と試算され、宿泊や飲食、交通機関の利用を通じて地域全体の経済を潤すことが予測されています。また、雇用創出効果は年間約3,200人分とされ、地域の雇用環境改善にも貢献します。10年間の累計では約5,000億円規模の波及効果が見込まれており、札幌市のみならず北海道全域の国際競争力を高め、持続的な都市成長に寄与する重要なインフラ整備となるでしょう。

最終更新日:2025年9月10日

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