田町駅東口では、周辺で進む大規模な再開発事業に伴う歩行者交通量の増加や駅前の混雑緩和に向けて、東西自由通路の拡幅整備および駅前広場の再整備が進められています。既存の幅員約16mの東西自由通路に幅員約10mの拡幅自由通路を新設し、合計約26mに拡幅することで、通行空間を大幅に拡大する計画です。
また、自由通路の拡幅に合わせて、駅前ロータリーやデッキの再整備、エスカレーター・階段・エレベーターの再配置なども実施されます。駅前デッキの拡大や直線化によって歩行者動線を改善するとともに、既存の駅前広場と交通広場を一体的に整備し、田町駅と周辺市街地を円滑につなぐ、利便性と回遊性の高い駅前空間の形成を目指すものとしています。
田町駅東口 東西自由通路拡幅整備および駅前広場整備の概要
1.田町駅東口の駅前空間再整備
周辺再開発に伴う歩行者交通量の増加や駅前混雑の緩和を目的とした整備事業
東西自由通路の拡幅と駅前広場の再整備による交通結節機能の強化
2.東西自由通路の拡幅
既存の幅員約16mの自由通路に幅員約10mの拡幅自由通路を新設
合計約26mへの拡幅による歩行者通行空間の拡大と混雑緩和
3.駅前広場・ロータリーの再整備
駅前ロータリーの改修と駅前広場の再編による交通結節機能の向上
バスやタクシーなどの交通動線の改善と駅前空間の利便性向上
4.ペデストリアンデッキの拡大・直線化
駅前デッキの拡大と屈曲した歩行者動線の直線化による移動の円滑化
駅とmsb Tamachiなどの周辺施設を結ぶ歩行者ネットワークの強化
5.エスカレーター・階段の再整備
下りエスカレーターの新設による上下双方向の移動への対応
既存階段・エスカレーターの再配置による駅前の上下移動機能の改善
6.エレベーター移設とバリアフリー化
エレベーターの移設や各種昇降設備の再整備による利便性向上
高齢者や車いす利用者、ベビーカー利用者にも配慮した移動環境の形成
7.工事の進捗と完成予定
2022年11月に準備工事着手、東西自由通路拡幅整備は2027年11月完了予定
駅前広場整備は2029年3月完了予定、2026年11月時点で大型クローラークレーンの設置を確認

田町駅東口では、田町駅東口北地区の開発事業をはじめ、芝浦エリアを中心に大規模な都市開発が進められています。駅周辺にはオフィスや商業施設、ホテルなどが集積し、今後も新たな開発による就業者や来街者の増加が見込まれています。
こうした周辺環境の変化に対応するため、駅と周辺市街地を結ぶ歩行者ネットワークの強化が計画されました。特に、田町駅東口の東西自由通路は、芝浦側と三田側を結ぶ主要な歩行者動線であり、朝夕の通勤・通学時間帯を中心に混雑が発生しています。そこで、自由通路の拡幅と駅前広場の再整備を一体的に進め、交通結節機能の強化と駅前空間の利便性向上を図る計画です。

東西自由通路は、JR田町駅の線路上空に設けられ、駅の東側に位置する芝浦エリアと西側の三田エリアを結ぶ歩行者通路です。今回の整備では、既存の幅員約16mの自由通路に隣接して、幅員約10mの拡幅自由通路を新設します。これにより、自由通路全体の幅員は約26mとなり、従来と比較して約1.6倍の通行空間が確保されます。

新設する拡幅自由通路は、既存通路と一体的に利用できる構造とし、歩行者の通行空間を増やすことで、通勤・通学時間帯などに集中する人の流れを分散させます。完成イメージでは、既存通路と新設通路が並行して配置され、芝浦口側の駅前デッキへ接続する構成となっています。
また、通路内部は柱や天井を備えた開放的な空間として計画されており、既存の駅施設と一体となった歩行者空間が形成されます。周辺の再開発によって増加する駅利用者にも対応できる、田町駅東口の新たな都市基盤となります。


東西自由通路の拡幅と並行して、田町駅東口の駅前広場についても再整備が進められています。主な工事内容は、駅前ロータリーの道路整備とペデストリアンデッキの拡幅などで、既存の駅前広場と交通広場を一体的に再編する計画です。
駅前デッキは拡大するとともに、既存の屈曲した動線を直線化し、駅から周辺施設へ向かう歩行者の移動経路を分かりやすくします。特に、現在は「msb Tamachi(ムスブ田町)」方面へ向かう際に迂回が生じる歩行者動線についても、デッキの再整備によって円滑なアクセスが可能となる見込みです。
さらに、駅前ロータリーの再整備により、バスやタクシーなどの交通結節機能の改善も図られます。駅前広場とデッキを一体的に整備することで、地上とデッキレベルの双方で歩行者の移動しやすい空間を形成し、駅と周辺市街地の連続性を高めるものとしています。


駅前広場の再整備に合わせて、既存の階段やエスカレーター、エレベーターなどの駅前設備も再配置されます。主な整備内容として、下りエスカレーターの新設による上下双方向の移動への対応、既存エスカレーターや階段の撤去・再設置、エレベーターの移設などが挙げられます。
工事では、既存施設を段階的に撤去しながら、新たな階段やエスカレーター、エレベーターを整備する計画です。また、工事期間中の歩行者動線を確保するため、仮設階段や仮設エレベーター、仮設トイレなども設置され、段階的に既存設備から新設設備へ切り替えられます。

これらの再整備によって、駅と駅前広場、周辺施設を結ぶ上下移動の利便性が向上します。エレベーターを含むバリアフリー動線の確保や、エスカレーターの上下方向への対応などにより、高齢者や車いす利用者、ベビーカー利用者なども移動しやすい駅前空間の形成を目指すものとしています。


田町駅東口の駅前広場および東西自由通路の拡幅整備工事は、2022年11月に準備工事が始まりました。駅前広場整備工事の施工は清水建設株式会社、東西自由通路拡幅整備工事の施工は鉄建建設株式会社が担当しています。
駅前広場整備工事は、既存設備の撤去や仮設設備の設置、階段・エスカレーターなどの改修を段階的に実施した後、ロータリーの道路整備やペデストリアンデッキの拡幅などを進める計画です。東西自由通路の拡幅整備工事は2024年4月から2028年まで、駅前広場整備工事は2029年3月の整備完了を予定しており、複数の工区に分けて工事が進められています。
2026年11月時点では、田町駅東口の「住友不動産田町駅前ビル」前に巨大なクローラークレーンが設置されている様子が確認できます。今後は、東西自由通路の拡幅部分の架橋や駅前デッキの改修、ロータリーの再整備などが進み、最終的には駅前広場と自由通路が一体となった新たな駅前空間が完成する見込みです。
過去の記事→2025年5月22日投稿 再開発が続く田町駅で進む「田町駅東口東西自由通路拡幅整備および駅前広場整備」!!西側では新自由通路と改札も整備へ!!
出典・引用元
・港区 田町駅東西自由通路拡幅整備について
・田町駅東口 東西自由通路拡幅整備および駅前広場整備について
最終更新日:2026年11月5日