Shibuya Upper West Project (渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)は、東京都渋谷区道玄坂二丁目で建設中の地上34階、地下4階、高さ155.7mの新築部分と地上8階、地下2階のBunkamuraから構成される超高層複合ビルです。 立地は、「渋谷」駅から文化村通りを西へ進んだ道玄坂に丁目交差点の西側に建っていた地上12階、地下3階、延床面積65,900.53㎡、1967年11月1日開業、2023年1月31日閉店の「東急百貨店 渋谷・本店」跡地に位置しています。渋谷スクランブル交差点周辺と高級住宅地・松濤を結ぶエリアで、富ヶ谷、上原、駒場方面へと広がります。特に松濤は、明治時代以降、文化人や要人が住む街として発展し、Bunkamuraや松濤美術館などの文化施設が集まる地域です。 また、このエリアは、渋谷駅周辺とは異なる“もう一つの渋谷”として、文化的な暮らしを受け継いできました。東急百貨店本店跡地において「Tokyo’s Urban Retreat」をコンセプトに、本格的な文化・芸術と豊かさを追求し、地域のDNAを未来へ継承する開発計画です。建築は、ノルウェーの建築・デザイン事務所「Snøhetta」が設計を手掛け、Bunkamuraザ・ミュージアムの移転・拡大にも関与。デザインと運営の融合を図り、新たな時代を象徴する渋谷の文化発信拠点を目指すものとされています。
施設構成は、地下2階~地下4階に駐車場、地下1階~地上6階にリテール、アート&カルチャー、中層部分にThe Hive(ザ・ハイブ)、The Sanctuary(ザ・サンクチュアリ)、7階~8階、10階~15階にホテル「The House Collective(ザ・ハウス・コレクティブ)」、17階~34階に賃貸レジデンスとなります。「The Hive(ザ・ハイブ)」は低層階の施設の中心にあり、光が降り注ぐ活気と躍動感に満ちたアトリウムとなり、「The Sanctuary(ザ・サンクチュアリ)」は都会の喧騒から離れ、施設を訪れる人が癒しを感じる緑豊かな空間です。 ホテルは「Swire Hotels(スワイヤー・ホテルズ)」が展開し、コンテンポラリーラグジュアリーブランド「The House Collective(ザ・ハウス・コレクティブ)」が日本初進出するほか、東急グループとLCREが掲げる持続可能な開発目標の達成に向けて、環境とサステナビリティに配慮した国際認証などの取得を目指すものとされています。
ミュージアムは、国際的なデザイン事務所Snøhettaによって設計され、渋谷のエネルギーと躍動感を反映したデザインが特徴です。展示面積は約1,000㎡で、最大約6mの天井高を持つ展示室も備え、最新の設備で大型展覧会の開催が可能です。これまでの展覧会テーマを継承しながら、現代アートや新しい視点でのキュレーションを行い、訪れる人々に心を揺さぶる体験を提供します。オープンプランの柔軟な展示システムにより、多様なアートやパフォーマンスに対応できる空間が実現され、渋谷の文化的な拠点として地域の活性化にも寄与することを目指しています。
建築主は東急株式会社、L Catterton Real Estate、株式会社東急百貨店、設計は株式会社日建設計、株式会社石本建築事務所、施工は大林・東急・西武建設共同企業体です。既存建築物の解体着手は2023年3月15日、着工は2025年1月6日、 竣工は2029年7月末となっています。また、北西側の松濤エリアに隣接する複合文化施設「Bunkamura」はオーチャードホールを除き2023年4月上旬より休館となりますが、Shibuya Upper West Project (渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)の竣工・開業と同時に営業再開予定とのことです。
出典・引用元
・東急株式会社/ L Catterton Real Estate/株式会社東急百貨店/株式会社東急文化村 “もう一つの渋谷”における新ランドマーク「Shibuya Upper West Project」着工 隣接するBunkamuraとの融合により、同地に息づく文化の継承と発展に向けた、文化複合拠点が誕生へ ~新施設へ「Bunkamuraザ・ミュージアム」の拡大移転が決定~ ・東急株式会社/L Catterton Real Estate/株式会社東急百貨店 渋谷の新たなシンボル“Shibuya Upper West Project ”が2027年度竣工に向け始動! ・日刊建設工業新聞 東急/東急百貨店(東京都渋谷区)建替、大林組JVで11・9万平米の新築着工
過去の建設状況
→過去の建設状況
出典:Snøhetta
概要
名称
Shibuya Upper West Project (渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)
計画名
(仮称)Shibuya Upper West Project (渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)
所在地
地名地番:東京都渋谷区道玄坂二丁目228番16 他 住居表示:東京都渋谷区道玄坂二丁目24番1号 他
用途
物販店、飲食店、ホテル、共同住宅、美術館、駐車場
階数
地上34階、地下4階
高さ
155.7m
構造
鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造 地上:鉄骨造 地下:鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法
べた基礎
総戸数
ー
客室数
ー
敷地面積
13,675㎡※Bunkamura含む
建築面積
11,944㎡
延床面積
119,041㎡
着工
2025年1月6日 解体着手:2023年3月15日
竣工
2029年7月末
建築主
渋谷西開発特定目的会社 *以下3社による出資 東急株式会社、L Catterton Real Estate、株式会社東急百貨店
設計
株式会社日建設計、株式会社石本建築事務所 デザインアーキテクト:Snøhetta エグゼクティブアーキテクト:日建設計・東急設計コンサルタント設計共同事業体
施工
大林・東急・西武建設共同企業体
最寄駅
JR、東急電鉄、京王電鉄、東京メトロ「渋谷」駅、京王井の頭線「神泉」駅
備考
▼施設構成 地下2階~地下4階:駐車場 地下1階~地上6階:リテール、アート&カルチャー 中層部分:The Hive(ザ・ハイブ)、The Sanctuary(ザ・サンクチュアリ) 7階~8階、10階~15階:ホテル「The House Collective(ザ・ハウス・コレクティブ)」 17階~34階:賃貸レジデンス
位置図
標識
▼ホテル等建築計画概要
▼解体工事のお知らせ
断面図
出典:東急株式会社
イメージパース
出典:Snøhetta
施設構成・イメージ
出典:Snøhetta
Shibuya Upper West Project (渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)の夜景完成予想パースです。
出典:Snøhetta
「屋上庭園」の完成予想パースです。
出典:Snøhetta
渋谷駅方面から見たShibuya Upper West Project (渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)の完成予想パースです。
2023年10月解体状況
文化村通りから見た既存建築物の解体、除去が進むShibuya Upper West Project (渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)の様子です。道玄坂に丁目交差点の西側に建っていた地上12階、地下3階、延床面積65,900.53㎡、1967年11月1日開業、2023年1月31日閉店の「東急百貨店 渋谷・本店」の解体が進められていました。
東側から見た既存建築物の解体、除去が進むShibuya Upper West Project (渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)の様子です。
南西側から見た既存建築物の解体、除去が進むShibuya Upper West Project (渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)の様子です。
既存部分の地上8階、地下2階の「Bunkamura」です。「Bunkamura」はオーチャードホールを除き、2023年4月上旬から休館しています。
北西側から見たBunkamuraの様子です。
北側から見た既存建築物の解体、除去が進むShibuya Upper West Project (渋谷アッパー・ウエスト・プロジェクト)の様子です。
Google Earth
最終更新日:2025年3月12日