茨城県つくばみらい市のつくばエクスプレス「みらい平」駅東側では、約19.1haを対象とする「みらい平東土地区画整理事業」が進められています。本事業は、みらい平駅周辺市街地の人口増加や居住需要に対応するため、農地や山林などが広がっていた区域を計画的に市街化し、戸建住宅を中心とした新たな住宅地を形成するものです。
2026年1月15日には市街化区域への編入や用途地域の変更とあわせて地区計画が決定され、今回、その計画図も公表されました。地区計画区域は約20.1haで、周辺の伊奈東市街地や既存のみらい平市街地との連続性を確保しながら、道路、公園などの都市基盤を整備し、自然環境と調和したゆとりある街並みの形成を目指すものとしています。
みらい平東土地区画整理事業の概要
1.約19.1haで進む新たな住宅市街地の形成
つくばエクスプレス「みらい平」駅東側の約19.1haを対象に進められる土地区画整理事業
既存のみらい平市街地や伊奈東市街地と連続する戸建住宅を中心とした新たな市街地の形成
2.約20.1haを対象に地区計画を決定
2026年1月に市街化区域への編入や用途地域変更とあわせて地区計画を決定
自然・田園環境との調和を図りながら、ゆとりある良好な低層住宅地を形成する計画
3.第一種低層住居専用地域に指定
地区内は第一種低層住居専用地域とし、建ぺい率40%、容積率80%、高さ10mに制限
戸建住宅を主体とした低層で落ち着いた街並みを形成し、良好な住環境を確保する計画
4.敷地面積165㎡以上などの街並みルール
建築物の敷地面積を165㎡以上とし、道路境界線から外壁等まで原則1m以上の後退を設定
屋根・外壁の色彩や屋外広告物、かき・さくなどにも配慮し、開放感と統一感のある街並みを形成
5.道路・公園・歩行者空間を一体的に整備
区画道路や歩行者専用道路、公園などを整備し、安全で快適な住宅地の基盤を構築
周辺の都市計画道路と接続する道路ネットワークを形成し、既存市街地との連続性を確保
6.戸建住宅を中心にスーパー誘致も計画
戸建住宅を基本とした閑静な住宅街を形成し、幅広い世代が安心・安全に暮らせる住環境を整備
区域の一部にはスーパーなどの生活利便施設を誘致し、住宅地としての利便性を高める計画
7.3社の業務代行で2027年4月に造成着手へ
みらい平東土地区画整理組合のもと、積水化学工業、大本組、大和測量の3社が業務代行者として事業を推進
2026年3月から2033年3月までの事業期間を予定し、2027年4月の造成工事着手を目指す計画

「みらい平東土地区画整理事業」は、つくばみらい市小張、伊奈東の各一部を対象に、施行面積約19.1haで進められる土地区画整理事業です。つくばエクスプレス「みらい平」駅から徒歩16~27分程度の位置にあり、既に市街地が形成されているみらい平駅周辺や伊奈東市街地に隣接しています。これまで区域内には農地や山林などが広がっていましたが、計画的な都市基盤整備によって新たな住宅市街地へ転換されます。
つくばみらい市都市計画マスタープランでは、みらい平駅周辺市街地の拡大を検討し、伊奈東市街地と一体となった住宅地の形成を図る地域として位置付けられています。2026年1月15日には市街化調整区域から市街化区域への編入、用途地域の変更、地区計画の決定などが行われ、本格的な市街地形成に向けた都市計画上の位置付けが整えられました。

今回公表された「(仮称)みらい平東地区地区計画」は、約20.1haを区域とし、みらい平駅に近接する利便性を生かしながら、伊奈東市街地との連携を強化し、周辺の自然・田園環境と調和した住宅地を形成することを目標としています。地区内では土地区画整理事業によって道路、公園、市街地造成などを一体的に進め、ゆとりある街並み景観の形成が図られます。
土地利用については「一般住宅地」として、低層の戸建住宅の良好な住環境を保全する方針が示されています。また、用途地域は第一種低層住居専用地域で、建ぺい率40%、容積率80%、建築物の高さの限度10mとされ、低層住宅を中心とした住宅地が形成される計画です。


地区計画では、住宅地としてのゆとりや統一感を確保するため、建築物に関する複数のルールが設定されています。建築物の敷地面積の最低限度は165㎡とされ、道路境界線から建築物の外壁または柱までの距離を原則1m以上確保する壁面位置の制限も設けられています。これにより、住宅が過度に密集することを抑え、ゆとりある戸建住宅地の形成が図られます。
建築物の屋根や外壁などの色彩は周囲の環境と調和したものとし、屋外広告物についても美観や風致に配慮するよう定められています。さらに、道路などに面するかき・さくは原則として生垣または透過フェンスとするなど、緑や開放感を感じられる街並みを誘導します。地区計画図では、こうしたルールを適用する区域が明確に示されており、住宅地全体で景観や住環境を整えていく計画となっています。


土地区画整理事業では、住宅地の形成にあわせて区画道路、歩行者専用道路、公園などの都市基盤を整備します。区域南側には都市計画道路「小張・南太田線」や西側には「小島新田・小張線」が位置しており、既存市街地との道路ネットワークを形成するほか、地区内にも道路を整備して住宅地としての安全性や利便性が高められます。
公園についても、街区公園などを配置するとともに、既存の自然環境を生かした緑豊かな住環境の創出が計画されています。また、事業者側からは戸建住宅を中心としながら、住民の生活利便性を高める商業施設の誘致も予定されており、スーパーマーケットなどの生活利便施設を組み合わせた住宅地として整備される方針です。


事業は2026年3月から2033年3月までを予定し、2026年3月には地権者による「みらい平東土地区画整理組合」が設立されました。さらに2026年5月29日には、積水化学工業、株式会社大本組、大和測量株式会社の3社による共同事業体と業務代行委託契約が締結されており、積水化学工業が保留地取得者となる体制で事業が推進されます。

事業区域は約19.1ha、総事業費は約57億円とされ、積水化学工業は戸建住宅を中心に、災害に強いインフラ基盤やIoT技術などを活用したまちづくりを進める方針です。今後は2027年4月の造成工事着手を予定しており、みらい平駅周辺から伊奈東市街地へ連続する新たな住宅市街地が段階的に形成されていくことになります。
過去の記事→2026年4月1日更新 豊かな自然に囲まれた600~700戸規模の新たな街づくり「(仮称)みらい平東地区土地区画整理事業」!!戸建住宅中心の良好な住環境に!!
出典・引用元
・つくばみらい市 (仮称)みらい平東地区地区計画
・積水化学工業株式会社 積水化学工業、つくばみらい市のまちづくりへ参画『みらい平東土地区画整理事業』業務代行委託契約締結
・大和測量株式会社 つくばみらい都市計画事業みらい平東土地区画整理事業
最終更新日:2026年10月7日