ツインシティ大神地区土地区画整理事業は、東海道新幹線新駅「相模新駅」の誘致が進められている寒川町倉見地区と、相模川を挟んだ平塚市大神地区を一体的に整備し、次世代型の環境共生都市を形成することを目的とした大規模な都市開発事業です。平塚市では、大神地区を市の都市構造における「北の核」と明確に位置付け、産業・商業・住宅・教育・交流といった多様な都市機能を計画的に集積させています。
圏央道や新東名高速道路といった広域交通インフラの整備効果を最大限に活用し、物流・産業拠点としての役割を担うと同時に、居住人口の増加や交流人口の拡大を通じて、市全体の活力向上を図る点が大きな特徴です。すでに大型商業施設や物流施設、学校などが開業しており、現在は住宅地整備を含む事業の最終段階へと移行しつつあります。構想段階にとどまらない、実体を伴った新都市の形成が着実に進められています。
ツインシティ大神地区土地区画整理事業の概要
1.ツインシティ大神地区土地区画整理事業の位置付け
寒川町倉見地区と平塚市大神地区を一体的に整備する広域的な都市開発事業。
環境共生型の次世代都市形成を目的としたツインシティ構想の中核的プロジェクト。
2.平塚市における「北の核」としての役割
平塚市総合計画および都市マスタープランにおける市北部の新たな都市拠点。
既成市街地を補完し、市域全体の均衡ある発展を担う戦略的エリア。
3.産業・商業・住宅が融合する複合都市形成
物流・産業拠点、大型商業施設、住宅、教育機能を計画的に集積。
雇用創出と居住人口増加、交流人口拡大を同時に実現する複合都市構造。
4.広域交通インフラを活かした高い立地優位性
圏央道、新東名高速道路、国道129号に近接する広域交通結節エリア。
人流・物流の円滑化と都市間連携を支える交通利便性の高さ。
5.大型商業施設を核としたにぎわい創出
THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKAを中心とする商業・交流機能の集積。
湘南地域全体からの集客によるエリア認知度と都市価値の向上。
6.教育・居住環境の整備による定住促進
小学校移転整備や計画的な住宅地形成による生活基盤の充実。
子育て世帯を中心とした持続的な定住を支える居住環境の構築。
7.環境共生と防災を重視した持続可能な都市設計
省エネルギー、再生可能エネルギー、緑地ネットワークの導入。
防災・減災対策を組み込んだ安全・安心な都市基盤の形成。

ツインシティ構想は、寒川町倉見地区と平塚市大神地区を「ツイン(双子)の都市」として捉え、自治体の枠を越えて機能分担と連携を図る広域的な都市づくり構想です。大神地区はその西側エリアを担い、特に環境共生型のまちづくりを先導する地区として計画されています。
平塚市の総合計画および都市マスタープランでは、大神地区を市北部の新たな都市拠点、すなわち「北の核」と位置付けており、既成市街地を補完しながら将来の人口動態や産業構造の変化に対応する重要な役割を担っています。これにより、平塚駅周辺に集中してきた都市機能の分散と、市域全体のバランスある発展が期待されています。

本事業は、施行面積約68.8ヘクタールに及ぶ大規模な土地区画整理事業で、計画人口は約3,300人、就業人口は約6,000人を想定しています。事業開始前は市街化調整区域に指定され、農地が広がるエリアでしたが、計画的な土地利用転換により、市街化区域へと編入されました。
道路、公園、宅地を体系的に配置し直すことで、無秩序な市街化を防ぎ、将来にわたって良好な都市環境を維持できる基盤を整備しています。減歩によって確保された公共用地は、道路や公園、防災施設として活用されるほか、保留地の処分により事業費の一部を賄う仕組みが採られています。


地区の中心的な存在となっているのが、2023年4月に開業した大型商業施設「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA(ジ アウトレット 湘南平塚)」です。本施設は、大神地区における商業・交流機能の中核として位置付けられ、平塚市内のみならず湘南地域全体からの集客を担っています。規模は、地上2階、商業施設面積33,000㎡、店舗数150店舗、駐車場収容台数3,300台となっています。
商業施設の周囲には広場や緑道が整備され、単なる買い物の場にとどまらず、滞在・交流を促す空間構成となっています。週末やイベント開催時には多くの来訪者で賑わい、大神地区の認知度向上とエリア価値の向上に大きく寄与しています。


大神地区は、広域交通ネットワークに恵まれた立地条件を有しています。地区内を南北に国道129号が縦断し、東側には圏央道、西側には新東名高速道路が位置しています。これにより、首都圏内外への物流・人流の円滑な移動が可能となっています。
さらに、寒川町倉見地区と大神地区を結ぶ(仮称)ツインシティ橋を含む倉見大神線の整備が計画されており、将来的には圏央道寒川北インターチェンジへのアクセス性が大きく向上する見込みです。公共交通についても、バス路線の再編やトランジットセンターの整備を通じて、利便性の高い移動環境が構築されつつあります。

大神地区では、商業・住宅機能に加え、産業・物流機能の集積も重要な柱とされています。西側および北側エリアには産業系用地が配置され、すでに複数の物流施設や業務拠点が稼働を開始しています。
これらの施設は地域雇用の創出に貢献するだけでなく、広域物流ネットワークの一端を担う存在となっています。一方で、周辺環境への影響を抑えるため、建物周囲には植栽帯が設けられ、農地や住宅地との緩衝空間として機能しています。


生活基盤の整備も着実に進められています。令和4年には相模小学校が大神地区内へ移転し、自然採光や省エネルギー性能に配慮した環境配慮型の校舎が整備されました。これにより、子育て世帯にとって魅力的な居住環境が整いつつあります。
住宅地は地区東側を中心に形成され、戸建住宅と集合住宅がバランスよく配置されています。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)への対応や太陽光発電の導入など、環境負荷低減を意識した住まいづくりも進められています。


ツインシティ大神地区の大きな特徴の一つが、環境共生と防災を重視した都市設計です。省エネルギー技術や再生可能エネルギーの活用、緑地ネットワークの形成などを通じて、持続可能な都市モデルの構築を目指しています。
また、地盤改良や雨水調整池の整備、公園の防災拠点化、無電柱化の推進など、防災・減災対策も体系的に講じられています。官民連携による災害時協力体制の構築も進められており、安全・安心な暮らしを支える強靭な都市基盤が整えられています。
過去の記事→平塚都市計画事業 ツインシティ大神地区土地区画整理事業 (イオンモール平塚、相模小学校移転) #現地の様子 #施行状況201906
※一部AIを用いて写真の天候及び汚れ等を補正
最終更新日:2026年1月4日