横浜市営地下鉄ブルーライン「中川」駅徒歩約2分、2025年3月に閉館した住宅展示場「ハウスクエア横浜」跡地で、東急不動産と東急による大規模分譲マンション「(仮称)横浜市都筑区中川一丁目計画」が始動しました。計画地面積約1.94haに、総戸数526戸・地上11階、地下1階・延床面積約5.1万㎡の住宅6棟を建設する大規模プロジェクトで、2026年6月着工、2030年10月末の竣工を予定しています。地域交流拠点や大規模広場、豊かな緑地を備え、港北ニュータウンの新たなランドマークとなる環境モデル住宅街区の形成が目指されており、中川駅前の街並みを大きく変える大規模開発計画として注目を集めています。
(仮称)横浜市都筑区中川一丁目計画の概要
1.ハウスクエア横浜跡地の大規模再開発
2025年3月に閉館したハウスクエア横浜跡地で始動した大規模分譲マンション計画。
東急不動産・東急による港北ニュータウンの新たな住宅街区の形成。
2.総戸数526戸・6棟構成の住宅開発
地上11階・地下1階、総戸数526戸、延床面積約5.1万㎡の大規模レジデンス。
2026年6月着工、2030年10月末竣工を予定する長期プロジェクト。
3.中庭を中心に配置したゆとりあるランドプラン
敷地中央の大規模中庭を囲むように住宅棟を配置した開放的な計画。
北側への機械式駐車場集約と歩車分離を実現した安全性の高い街区構成。
4.緑と広場を活かした街づくり
敷地外周や中央広場に豊かな植栽を配置し、港北ニュータウンの緑地ネットワークと連携。
歩行者空間や地域に開かれたオープンスペースを備えた良好な住環境の創出。
5.環境性能を追求した次世代住宅
断熱性能等級6~7や太陽光発電、EV充電設備などを導入する環境配慮型マンション。
脱炭素社会の実現を目指す横浜市の環境モデル住宅街区の整備。
6.地域交流と防災機能の充実
地域住民も利用できる広場や交流スペース、防災設備を備えたコミュニティ形成。
平常時と災害時の双方で地域に貢献する交流・防災拠点の整備。
7.中川駅前の新たなランドマークへ
駅徒歩約2分の立地を活かし、港北ニュータウンの魅力向上を担う住宅開発。
ハウスクエア横浜の歴史を受け継ぐ新たな駅前ランドマークの誕生。

ハウスクエア横浜は1995年に開業し、「住まいの情報館」や22棟の住宅展示場を備える住情報交流拠点として、約30年間にわたり港北ニュータウンのまちづくりを支えてきました。住まいに関する情報提供やイベント、地域交流の場として多くの人々に親しまれてきましたが、住宅情報のデジタル化や住宅展示場市場の縮小、施設の老朽化などを背景に、2025年3月をもって事業を終了しました。

跡地では東急不動産と東急が住宅開発を進め、横浜市・地域住民と連携した「Green×Housingプロジェクト」として、新たなまちづくりがスタートします。これまで受け継がれてきた地域交流機能を継承しながら、環境性能とコミュニティ機能を兼ね備えた住宅地への転換が図られる点も大きな特徴となっています。

開発標識によると、計画地は横浜市都筑区中川一丁目4、敷地面積19,395.95㎡。用途は共同住宅・店舗で、総戸数526戸、地上11階・地下1階、高さ28.35m、延床面積51,092.10㎡の規模となります。建物は6棟で構成され、2026年6月1日に着工、2030年10月31日の竣工を予定しています。

配置図を見ると、敷地中央には広大な中庭を設け、その周囲を取り囲むように住宅棟を配置したゆとりあるランドプランが採用されています。南西側には南低層棟と南高層棟、南東側には東棟、中央には中庭に面した中央棟、北西側には大通りに面する西棟を配置することで、多くの住戸が中庭や緑地に面する計画です。また、駅側には共用棟と広場が設けられ、駅からのアプローチも意識した棟配置がなされていることが伺えます。
さらに、北西側には大規模な機械式駐車場を集約し、住棟との間には緑地や歩行者空間を配置。車両動線と歩行者動線を分離することで、安全性と快適性を両立した計画となっており、約2haに迫る敷地を活かしたスケール感のある街並みが形成されます。


敷地中央には大きな芝生広場と中庭を設けられ、その周囲を歩行者空間や植栽帯が取り囲む計画となっています。住宅展示場時代から受け継がれてきた開放的な空間を活かしながら、居住者だけでなく地域住民にも親しまれる街区づくりが進められます。
また、敷地外周には連続した緑地帯を整備し、港北ニュータウンならではの緑道や歩行者ネットワークと一体化。中川駅方面から住宅地へとつながる歩行者空間を充実させることで、周辺との回遊性や景観の向上も図られます。

横浜市のまちづくり構想では、敷地面積の25%以上を緑化し、外周部を中心とした植栽や在来種を活用した緑地整備を実施するとともに、幅員6.5m以上の歩行者空間を確保する方針が示されており、環境と景観の両立を目指した街づくりが進められます。


(仮称)横浜市都筑区中川一丁目計画では、単なる大規模マンションの供給にとどまらず、横浜市が掲げる「環境モデル街区」の実現を目指していることが最大の特徴です。最高水準となる断熱性能等級6~7の住宅を採用するほか、省エネ設備や太陽光発電設備、EV充電設備、再生可能エネルギーの活用など、環境負荷を低減するさまざまな設備の導入が計画されています。

また、建物の省エネルギー性能だけでなく、地域コミュニティの形成にも重点が置かれています。地域住民も利用できる約1,000㎡の広場や地域交流スペース、防災トイレ、かまどベンチ、防災備蓄倉庫などを整備し、日常の交流拠点としてだけでなく、災害時には地域防災拠点としても機能する街区を目指します。
住宅性能と地域貢献を両立させた、横浜市の新たな環境モデル住宅として整備される点は、本計画の大きな見どころの一つです。


中川駅周辺は、計画的に整備された港北ニュータウンの成熟した住宅地として高い住環境を維持してきました。一方で、少子高齢化や人口構成の変化に対応し、地域の活力を維持する新たなまちづくりが求められています。
横浜市は本計画を契機として、地域交流拠点の創出や子育て世代の定住促進、脱炭素社会に対応した高性能住宅の供給を進めることで、港北ニュータウン全体の魅力向上につなげる考えです。また、歩行者ネットワークや豊かな緑地を継承しながら、新たな住民と既存住民が交流できるコミュニティ形成も重視されています。

総戸数526戸という大規模な住宅供給に加え、中川駅徒歩2分という優れた交通利便性、約2haの広大な敷地を活かしたゆとりあるランドプラン、そして環境性能と地域交流機能を融合した先進的な街づくりなど、多くの魅力を備えたプロジェクトとなります。ハウスクエア横浜の歴史を受け継ぎながら、中川駅前の新たなランドマークとして、今後の整備の進展にも大きな注目が集まりそうです。
最終更新日:2026年7月29日