宇都宮市、芳賀町及び宇都宮ライトレール株式会社が申請していた「宇都宮LRT西側延伸」について、国土交通大臣は2026年(令和8年)10月9日、軌道運送高度化実施計画を認定しました。本事業は、JR宇都宮駅東口からJR宇都宮駅西口を経由し、宇都宮市駒生一丁目の教育会館前付近まで、約4.9kmにわたってLRT(次世代型路面電車システム)を延伸する計画です。
2023年8月に開業した東側区間と接続することで、宇都宮市の東西を結ぶ新たな公共交通軸を形成し、通勤・通学や日常生活における移動の利便性向上が図られます。延伸区間には12箇所の停留場を設置し、JR宇都宮駅や東武宇都宮駅、県庁、市役所、教育施設などへのアクセス改善を目指します。総事業費は698億円で、2027年度(令和9年度)に事業着手し、2036年(令和18年)3月の運行開始を目指しています。
宇都宮LRT西側延伸の概要
1.軌道運送高度化実施計画の認定
宇都宮市、芳賀町、宇都宮ライトレール株式会社が申請した西側延伸計画を国土交通大臣が認定
軌道法に基づく特許を受けたものとみなされ、事業実施に向けた法的手続きが進展
2.JR宇都宮駅西側へ約4.9km延伸
JR宇都宮駅東口から西口を経由し、宇都宮市駒生一丁目の教育会館前付近まで延伸する約4.9kmの計画
2023年8月開業の東側区間と接続し、宇都宮市の東西を結ぶ基幹公共交通軸を形成
3.12箇所の停留場を新設
JR宇都宮駅西口、県庁前、東武宇都宮駅前、美術館前、教育会館前など計12箇所の停留場を整備
鉄道やバスとの乗り換え利便性を高め、中心市街地や沿線施設へのアクセスを向上
4.低床式LRT車両14編成を導入
定員159人、最高運転速度70km/hを想定した低床式車両14編成を導入する計画
バリアフリーに配慮した車両・停留場の整備による、誰もが利用しやすい交通環境の形成
5.総事業費698億円の延伸事業
総事業費698億円(税抜き)を投じ、宇都宮市と芳賀町が施設整備、宇都宮ライトレール株式会社が運行を担う
上下分離方式を採用 2027年11月の事業開始、2036年3月の運行開始を目指す整備スケジュール
6.ピーク時6分間隔の運行計画
平日の朝夕ピーク時は6分間隔で毎時10本、オフピーク時は10分間隔で毎時6本の運行を想定
JR宇都宮駅西口~教育会館前間の所要時間は、宇都宮駅方面約20分、教育会館方面約22分の計画
7.東西一体の公共交通ネットワーク形成
東側の産業拠点・住宅地と西側の中心市街地・教育文化施設を結び、東西間の移動利便性を向上
バス路線の再編や歩行者・自転車空間の充実と連携した、ネットワーク型コンパクトシティの形成と中心市街地の活性化

宇都宮市、芳賀町及び宇都宮ライトレール株式会社が申請していた軌道運送高度化実施計画について、国土交通大臣による認定が行われました。本計画は、2025年(令和7年)10月29日に申請されたもので、LRTの西側延伸に向けた整備区間や運行計画、事業費、事業実施体制などを定めています。今回の認定により、軌道法に基づく特許を受けたものとみなされ、事業の実施に向けた法的な手続きが進展しました。
事業方式は、宇都宮市と芳賀町が軌道施設の整備・保有を担い、宇都宮ライトレール株式会社が運行を担う上下分離方式を採用します。施設の整備と列車の運行をそれぞれの主体が分担することで、行政と運行事業者が連携しながら事業を進める計画です。東側区間で培われた運行実績を生かしつつ、西側の道路環境や沿線の交通需要に対応した新たなLRTネットワークの構築を目指すものとしています。


延伸区間は、JR宇都宮駅東口からJR宇都宮駅西口を経由し、上河原、宮島町十文字、馬場町などの中心市街地を通り、教育会館前付近に至る約4.9kmです。東側の既存区間と一体的に運行することで、宇都宮駅を中心とした東西方向の移動を公共交通で支える基幹交通軸を形成します。JR宇都宮駅では新幹線や在来線との乗り換えが可能となり、広域交通と市内交通の連携強化も期待されます。
また、延伸ルートは県庁や東武宇都宮駅、裁判所、美術館、護国神社などの周辺を通過する計画です。これにより、中心市街地の商業施設や行政機関、教育・文化施設などへのアクセス向上を図ります。既存のバス路線や鉄道との接続を強化し、自動車に過度に依存しない移動環境を整備することで、沿線住民だけでなく、通勤・通学者や来訪者にとっても利用しやすい公共交通ネットワークの実現を目指す計画です。


西側延伸区間には、JR宇都宮駅西口、上河原、宮島町十文字、馬場町、県庁前、東武宇都宮駅前、裁判所前、新川、桜通り十文字、美術館前、護国神社前、教育会館前の計12箇所の停留場が設けられます。停留場は沿線の主要施設や市街地へのアクセスを考慮して配置し、地域住民の日常的な移動から中心市街地への来訪まで、幅広い交通需要への対応を図ります。JR宇都宮駅西口や東武宇都宮駅前では、他の公共交通機関との乗り換え利便性の向上も重要な役割となります。
軌道は道路空間を活用して整備することを基本とし、道路交通との調整を図りながら、安全性と定時性を確保する計画です。車両については、低床式のLRT車両を14編成導入する想定で、定員159人、最高運転速度70km/hの仕様が示されています。停留場や車両はバリアフリーに配慮した構造とし、高齢者や車いす利用者なども移動しやすい環境を整備します。既存の東側区間と共通する運行体系を構築することで、乗り換えの負担を抑えた東西一体の運行を目指します。


本事業の概算事業費は698億円(税抜き)で、国の社会資本整備総合交付金などを活用しながら整備を進める計画です。事業開始は2027年11月を予定しており、軌道施設や停留場などの整備、関連する道路工事、運行に必要な設備の導入などを段階的に進め、2036年3月の運行開始を目指します。延伸区間の整備には長期間を要するため、道路管理者や関係機関との調整を進めながら、既存交通への影響にも配慮して事業を推進する方針です。
運行計画では、平日の朝夕ピーク時に6分間隔、1時間当たり10本の運行を想定し、オフピーク時には10分間隔、1時間当たり6本の運行を計画しています。JR宇都宮駅西口から教育会館前までの所要時間は、宇都宮駅方面が約20分、教育会館方面が約22分とされています。こうした運行頻度と所要時間を確保することで、通勤・通学時間帯の移動需要に対応するとともに、日中の買い物や通院などにも利用しやすい交通サービスの提供を目指します。


宇都宮LRT西側延伸は、東側の産業拠点や住宅地と、西側の中心市街地、教育・文化施設などを結び、宇都宮市全体の移動利便性を高めるための事業です。東側区間と西側延伸区間が一体となることで、JR宇都宮駅を経由した東西方向の移動がしやすくなり、沿線地域間の交流や人の流れの拡大が期待されます。また、JR宇都宮駅や東武宇都宮駅周辺で鉄道、バス、LRTの連携を強化し、目的地に応じて公共交通を選択しやすい環境づくりを進めます。
さらに、LRTの整備を単独の交通事業にとどめず、バス路線の再編や乗り換え環境の改善、歩行者・自転車の移動空間の充実などと組み合わせることで、公共交通を中心としたまちづくりを推進する方針です。中心市街地では、停留場から周辺施設への回遊性向上や、商業・行政・文化機能へのアクセス改善が見込まれます。こうした取り組みを通じて、自動車に依存しすぎない持続可能な交通体系を構築するとともに、公共交通を軸としたネットワーク型コンパクトシティの形成と、宇都宮市の東西一体的な発展につなげる計画です。
出典・引用元∶国土交通省 宇都宮市、芳賀町及び宇都宮ライトレール株式会社申請の軌道運送高度化実施計画を認定しました
最終更新日:2026年10月9日